ウォーターサーバーのよくある契約トラブルと回避方法

最近は、家庭でウォーターサーバーを使うことが一般的になってきました。
「そろそろうちもウォーターサーバーを導入しようかなぁ」と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、一点だけ注意。
ウォーターサーバーの契約トラブルには十分気をつけてください。

今はウォーターサーバーのメーカーも増えてきているので、利用目的に合う機種を自由に選ぶことができます。だからこそ、目先の特典や営業マンの口車に乗せられて契約しないようにしてほしいのです。

この記事では、ウォーターサーバーの導入を検討されている方へ「よくある契約トラブル」と「回避方法」についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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ウォーターサーバーのよくある5つの契約トラブルとその回避方法

それでは早速、ウォーターサーバーのよくある契約トラブルと、その回避方法について説明をします。

ケース1. 解約金(違約金)を巡るトラブル

解約金(違約金)とは、契約時に解約しない旨を約束した期間中に解約した際に発生するお金、いわばペナルティです。

携帯電話の契約でも、いわゆる「2年縛り」などと言われる契約期間がありますが、最近のウォーターサーバーでも同様のルールが用いられていることが多いです。

このような期間縛りは、使用料を安くしてもらう代わりに一定期間は必ず契約を続けますというものなので、契約者自己都合による解約の場合は解約金が発生して当然です。

しかし、実際には、以下のように自己都合解約でないのに解約金が発生したというケースもあるようです。

気になるトピックをタップ!

  • サーバーの故障で水漏れをしたにも関わらず解約金が発生
  • ボトルの水が臭うと訴え改善されなかったが解約金が発生

【回避方法】解約金(違約金)の発生条件と金額、自己都合外理由での解約について説明を求めること

解約金(違約金)トラブルを回避する方法は、

  • 契約をする前に解約金(違約金)が発生しない解約月
  • 解約金(違約金)が発生する契約期間や条件、金額
  • 機種や水トラブルによって解約する場合の解約金有無

を、契約前にメーカーに説明してもらうことです。

契約後クーリングオフ期間を過ぎると解約金(違約金)が発生しますので注意をしてください。

ケース2. くじ引き当選によるトラブル

スーバーや家電量販店などでは、キャンペーンの「くじ引き」景品をウォーターサーバーにしている場合がよくあります。

「おめでとうございます、◯等賞が当たりました〜」「景品は今流行りのウォーターサーバーが無料ですよ!」などと、「ウォーターサーバーが当選したのはスゴイ」とも言わんばかりに大きな鐘を鳴らして当選者を喜ばせます。

しかし「無料」なのは、ウォーターサーバーのレンタル料のことで、ボトルの水は定期購入で有料となります。

喜びとともに契約書にサインをしたものの、後で「聞いていた内容と違う」などで、トラブルになる事例も増えています。

【回避方法】その場で契約をしない

くじ引き当選によるトラブルを回避するには、その場の雰囲気に飲まれて契約をしないことです。

誰でも「おめでとうございます、◯等賞が当たりました〜」と大きな鐘を鳴らされれば嬉しいですし、「スゴイ!」と思います。

しかし「くじ引きに当選した」と喜んでも一度冷静になり、その場での契約は絶対にせず「家族に相談をしてから」と言って、その場を一旦離れてください。

実際、最近のウォーターサーバーのサーバーレンタル料はどこも無料にしているメーカーが多いです。(※有料のところもある)つまり、ウォーターサーバーのレンタル料が無料というのにはプレミア感はなく、最悪の場合、契約を結ばせるために嘘をついていることも考えられます。

ケース3. 休止による料金発生トラブル

メーカーによっても異なりますが、仕事の都合や長期旅行などの理由で長期間家を留守にする際に、水の配達を休止したとしても、使用料金が発生することがあります。

使用をストップしている、そのことをメーカーに伝えているにも関わらず請求書が来た、とトラブルになることもあります。

【回避方法】契約内容を理解する

全てのウォーターサーバーメーカーが対象ではありませんが、
メーカーによっては休止を申し出た期間中であっても月額料金がかかることがあります。

このトラブルを回避するには、利用を検討しているメーカーの契約内容を理解する以外にありません。解約金(違約金)と同じく「休止による料金の発生がないかどうか?」について契約前に知っておいてください。

仕事関係で出張が多い方や旅行が趣味の方は、休止期間に手数料がかからないメーカーを選ぶ方が良いと思います。

※この後「ウォーターサーバー各社の休止手数料一覧」を表にまとめましたので参考になさってください。

ケース4. サーバーの設置・撤去によるトラブル

ウォーターサーバー本体の設置・撤去はメーカーが行うのが当たり前だと思っている方も多いです。しかしメーカーによってはウォーターサーバー本体の設置・撤去はお客様が行うとしている場合があるのです。

このようなメーカーへ「自分ではできないから本体の設置・撤去はお願いしたい」と申し出ると、「そのようなサービスはしていない」「それなら料金が発生します」と言われて、トラブルに発展するケースもあります。

【回避方法】契約前に設置・撤去を誰が行うか確認すること

ウォーターサーバー本体の設置・撤去に関するトラブルの回避方法は、
契約前に本体の設置・撤去は誰が行うのか事前に確認をすることです。

高齢者の方や妊娠・育児中の女性など、ウォーターサーバーの設置や撤去を自分でするのが難しい人は、設置・撤去もサービスに含まれているメーカーを選ぶようにしましょう。

ケース5. 月額費用(コスト)の内容はき違えによるトラブル

ウォーターサーバーには月額費用(コスト)がかかります。
毎月なんらかの費用が発生することは理解して契約をしている人がほとんどですが、その月額費用の中に何が含まれているのかまではきちんと把握できていない人が多いようです。

請求書が届いてから、「なぜこんなに料金が高いの!?」と驚き、トラブルに発展することもあります。

【回避方法】 毎月支払う金額の内訳を知ること

契約前には、毎月何にいくら支払うかを正確にすることが重要です。
一般的には、ウォーターサーバーを利用するには主に以下のような月額費用(コスト)がかかります。

月額費用(コスト)

  • レンタル料
  • ボトル代(水)
  • 送料
  • メンテナンス料
  • 電気代

最近は「レンタル料」「送料」「メンテナンス料」を無料にしているメーカーも多いのですが、全メーカーではありません。詳しくはメーカーに確認してくださいね。

上記に挙げた月額費用(コスト)は正確に把握してから契約をしましょう。

このような契約トラブルには、利用者の理解不足によって発生しているものも多いですが、メーカーの不手際や契約欲しさゆえの行き過ぎた営業などが招いていることも多いです。契約する前に、実際にウォーターサーバーを利用している人の生の声をチェックしておきましょう。

ウォーターサーバー各社の解約金(違約金)と休止手数料

ウォーターサーバー各社の解約金(違約金)と休止手数料を表にまとめましたので、
参考にしてください。

ウォーターサーバーメーカーの解約料金一覧

メーカー名解約手数料の発生条件解約手数料
アクアクララ通常プラン1年未満の解約6,600円
2年割プラン、子育てアクアプラン2年未満の解約11,000円
アルピナウォーター2年以内の解約2年以内:14,300円/2年以上3年以内:5,500円/3年以上:0円
ウォーターネット無料
うるのん通常プラン2年未満の解約11,000円
うるうるプラン3年未満の解約16,500円
エフィールウォーター設置後もしくはサーバー取替から1年以内の解約メンテナンス期間満了までの残金
(月1,100円)
オーケンウォーターらく楽サーバー、スマートサーバーの2年未満の解約16,500円
スクエアサーバー、スタイリッシュサーバー、プレミアムサーバーの1年未満の解約9,900円
キララ
(天然水)
1年プランで1年以内の解約5,400円
2年プランで2年以内の解約14,040円
3年プランで3年以内の解約19,440円
クリクラ無料
コスモウォーターSmartプラス設置後2年未満9,900円
ECOTTO設置後3年未満20,900円
サントリー天然水設置後2年未満の解約契約残月数×1,000円
信濃湧水設置後3年以内の解約2年以内:14,300円/2年以上3年以内:5,500円/3年以上:0円
ピュアハワイアンウォーター設置後3年以内の解約2年以内:14,300円/2年以上3年以内:5,500円/3年以上:0円
富士の湧水設置後1年未満の解約5,500円
フレシャス設置後2年未満の解約1年未満:16,500円/1年以上2年未満:9,900円
プレミアムウォーター【基本プラン】設置後2年以内の解約
スリムサーバーIII、amadanaスタンダードサーバーの場合
10,000円(不課税)
【基本プラン】設置後2年以内の解約
cado×PREMIUM WATER、amadanaウォーターサーバー、QuOLの場合
20,000円(不課税)
【ずっとPREMIUMプラン】設置後3年以内の解約
スリムサーバーIII、amadanaスタンダードサーバーの場合
15,000円(不課税)
【ずっとPREMIUMプラン】設置後3年以内の解約
cado×PREMIUM WATER、amadanaウォーターサーバー、QuOLの場合
20,000円(不課税)
【プレミアムウォーターマムクラブ】設置後3年以内の解約 20,000円(不課税)

ウォーターサーバー各社の休止手数料一覧

メーカー名休止手数料
アクアクララ
アルピナウォーター無料(注文ノルマなし)
ウォーターネット
うるのん年間2回までは無料
3回目以降は定期配送の休み1回につき1,100円
エフィールウォーター
オーケンウォーター2ヶ月以上連続して停止する場合は、停止手数料としてサーバーレンタル1台につき1ヶ月880円
キララ2か月以上連続で休止する場合、休止手数料1,100円
クリクラ3ヶ月でご利用本数が6本未満の場合、サーバーレンタル料として月1,100円が必要
コスモウォーター2ヶ月以上連続して停止する場合、休止手数料としてサーバー1台に付き、月880円
サントリー天然水スマートプラン:
2ヶ月間天然水ボックスを購入しなかった場合月1,650円
バリュープラン:休止手数料無料
信濃湧水直近3ヶ月間の購入本数が2箱(4本)未満の場合、事務手数料として月額880円/台
ピュアハワイアンウォーター直近3ヶ月間の購入本数が3ガロンボトル:4本(もしくは2ガロンボトル:6本)未満の場合、事務手数料として月額880円/台
富士の湧水無料(注文ノルマなし)
フレシャス2ヵ月連続で水の受け取りが無い場合、サービス再開まで月額1,100円
プレミアムウォーター60日以上連続で休止した場合、880円
90日経過後、さらに追加で880円
120日経過後、強制解約となります

水の配送停止中も、月額のレンタル料などは請求されることがほとんどですので気をつけてください。

解約時に余った水の対処について

どうしても解約時にボトルの水が余る場合があります。
そのときの対処についてご説明します。

【ワンウェイボトルの場合】

返却をする必要はありませんので、そのまま使いボトルは破棄します。

【リターナブルボトルの場合】

水を使いきって、ボトルは解約時に返却をする必要があります。

解約金(違約金)0円のウォーターサーバーメーカー

ウォーターサーバーには解約金(違約金)0円で利用できるメーカーがあるのでご紹介します。

クリクラ

一般的にウォーターサーバーを利用するには、「最低契約期間」という約束の縛り期間があります。「最低契約期間」内に解約をすると、解約金(違約金)が発生するのです。

しかしクリクラなら、解約金(違約金)が発生しません。

また、クリクラのお水は1本1,590円(12ℓ)。
手ごろな価格で始められるのが好評です。

【月額利用料】

お水の料金2本(24L)3,180円※1
レンタル料金無料 ※2
初期費用無料
配送料無料(一部地域を除く)
解約金無料 0円
解約方法電話でOK
※1. 2本から注文可。初回契約時にお水が2本無料
※2. 3ヶ月でお水が6本未満利用の場合はレンタル料金が1,100円/月かかります。

もっとくわしく知りたい方はクリクラの詳細記事をご覧ください。

ウォーターエナジー

ウォーターエナジーもクリクラと同様で、解約金(違約金)が発生しません。

ウォーターエナジーは、赤ちゃんから高齢の方まで安心して飲めるように「雑菌0%」の天然水です。

【月額利用料】

お水の料金2本(20L)3,132円 ※1
レンタル料金無料
初期費用無料
電気代約700円
配送料無料(一部地域を除く)
解約金無料(返送料は利用者負担)
解約方法電話でOK
※1. 2本から注文可

→ ウォーターエナジー公式サイトはこちら

解約金(違約金)が格安!アクアクララ

アクアクララは、クリクラやウォーターエナジーのように解約金(違約金)が発生しないわけではないのですが、解約時の解約金(違約金)が格安なサーバーなのでご紹介します。

アクアクララは水の料金も安く、初期費用が無料、電気代、解約金も他のメーカーと比べて格安となっています。

【月額利用料】

お水の料金2本(24L)2,808円 ※1
レンタル料
(あんしんサポート料)
1,100円~
初期費用無料
配送料無料(一部地域を除く)
解約金通常プランで1年未満の利用 6,600円
2年割プランで2年未満の利用 11,000円
解約方法電話でOK
※1. 2年割適用時。

もっとくわしく知りたい方はアクアクララの詳細記事をご覧ください。

解約金を実質0円にするキャンペーンについて

ウォーターサーバーの「乗り換えキャンペーン」をしているメーカーがあります。

この「乗り換えキャンペーン」を利用することで解約金を実質0円にすることができるのです。携帯電話会社がやっている「乗り換えキャンペーン」と同じような感じですね。

今使っているウォーターサーバーから他社製品に変える場合は、
このようなキャンペーンを使ってお得に移行しましょう。

しかし先にお伝えしたような契約トラブルにならないように十分気をつけて、
契約内容をしっかり把握した上で申込みをしてください。

まとめ

ウォーターサーバーの導入を検討されている方へ「よくある契約トラブル」と「回避方法」についてご紹介してきました。

最近は日本でもウォーターサーバーメーカーが増えているので、契約内容も様々です。
なかには「えっ!そんなことがあるの?」というトラブルもあります。

全てにおいて言えるのは、「契約内容をしっかり把握する」ことが基本です。

とは言え「まさか?」というようなトラブルも発生しているので、契約は急がずに検討しているウォーターサーバーメーカーの情報は最低でも調べておく必要があると思います。

これまでお伝えしてきた記事の内容を参考にしていただき、できる限り契約トラブルを避けたいものですね。

その他ウォーターサーバー選びに役立つ記事はこちら

水ナビでは、目的別ウォーターサーバーの選び方解説や、疑問や悩みをズバリ解決する記事をたくさんご用意しています。気になるものがあればぜひご覧ください。

執筆者のプロフィール

水ナビ編集部 

これまで60社以上のメーカーを比較し、30機以上のサーバーを実際にレンタルして使ってきた水ナビ編集部が、あなたにぴったりなウォーターサーバーを見つけます。

【監修者】中倉大吾

株式会社スタークラフトの代表取締役社長を務めながら、水のスペシャリスト「アクアソムリエ」としても活動する。2013年5月からウォーターサーバーの比較メディアを運営開始。10年以上にわたってウォーターサーバー業界を見てきた豊富な知見を生かし、2019年にはより総合的でユーザーに寄り添ったウォーターサーバー比較サイトとして「水ナビ(当サイト)」を立ち上げる。また宅配水業界における正しい情報発信を推進するため、一般社団法人「日本宅配水&サーバー協会(JDSA)」の協賛会員に加盟。
※アクアソムリエは、日本アクアソムリエ協会の認定資格です。著者の所有資格について、詳細はこちらをご覧ください。またこちらからアクアソムリエ協会のプロフィールもご覧になれます。