ウォーターサーバーが水漏れした際にまず行うこと4つ【メーカー10社対応表】

ウォーターサーバーを利用する際には、念のため不具合が起きた場合のことも考えておきたいものです。

今回はウォーターサーバーが水漏れを起こしてしまった場合の対処法、水漏れトラブルの可能性を下げるためにできる対策についてご紹介します。

「今まさに水漏れを起こしているので早く対処法が知りたい!」という方はこの下の目次から該当項目にジャンプしてくださいね。

ウォーターサーバーの水漏れ原因4つ

ウォーターサーバーが水漏れを起こしてしまう原因は主に4つです。

  • ボトルの破損
  • 給水コックの故障
  • ボトルの装着ミス
  • サーバーの不具合

水漏れを起こしてしまった場合には被害を最小限にとどめることを意識しましょう。

水漏れの勢いが控えめであったとしても伝った水は床に触れ、それを放置すれば床は徐々に傷んでしまいますし不衛生にもなってしまいますよね。

では1点ずつ確認していきましょう。

理由1 ボトルが破損していた

まずボトルの破損ですが、再利用するタイプのガロンボトルは丈夫なため、このような事態はあまり起きません。

対して使いきりタイプの柔らかいボトルやウォーターパックの場合、やや衝撃に弱いという特徴があります。

配送時の段ボールを開封する際にハサミなどの鋭利なものを使用するとボトルやパックに傷がついてしまったというケースもよく聞く話です。

そのほかにも知らない間にペットや子どもが爪でダメージを与えてしまう場合もありますので、未使用ボトル・パックの保管場所についてもよく考えておきましょう。

理由2 給水コックが故障していた

給水コックはウォーターサーバーで最も使用する部分です。給水コックを強くひねりすぎると、故障して水漏れなどのトラブルが発生しやすくなります。故障の際には部品交換が必要となりますので注意しましょう。

水受け皿がいっぱいになるくらいに水漏れがひどい場合は、タイミングを見計らってこまめに水を捨て、外出しなければならない場合にはコップや小鍋などを利用しましょう

理由3 水のボトル・パックの設置に問題があった

ウォーターサーバーのボトルは重いものでは10kgを超えるものもあり、ボトルを持ち上げるのも一苦労です。
勢いを付けて装着をしようとすると、サーバーとボトルの差込口付近にトラブルルが起き、その結果水漏れを引き起こす原因となります。

また、力任せなボトル設置はボトルキャップを傷めるほか中栓が外れる原因にもなります。正しいボトル設置を心掛けることで水漏れをはじめとしたトラブルを未然に防ぐことができます

ボトルの交換方法は各メーカーごとに付属する取扱説明書をチェックしてみましょう。

理由4 サーバー・ボトル自体に不具合があった

少ないケースではありますがサーバー自体に不備があり、「何もしていないのに給水コックから水がこぼれる」というケースもあるようです。

その場合はすぐに契約をしたメーカーのサポートセンターに連絡をしましょう。メーカーによって対応は異なりますが、初期不良品であれば基本的にサーバー本体を交換します。

ウォーターサーバーの水漏れ対処法

「いつの間にか床が水浸しになっていた」
このようなトラブルのための対処法をご紹介します。今まさにウォーターサーバーの水漏れで困っている方も参考にしてくださいね。

水漏れは発見のタイミングが遅れるほど床や家具へのダメージが深刻化していきます。床の種類によってはフロア全面を張り替えなくてはならない事態に陥る事もあります

1 安全の確認水漏れ箇所がウォーターサーバーの電源コードに触れていないか確認後、説明書に従い電源を切る
2 サーバーを移動させる水があふれても良い場所にサーバーを移動させる。水漏れ箇所・破損物を写真に収めておくとメーカーとのやり取りがスムーズに進みやすい
3 ボトルを抜く給水コックが使用できる場合はボトルの水を出し切る。その後ボトルを接合部から抜く
4 濡れた家財を保護する床の水をタオルなどでふき取り、しばらくは風通しを良くし乾燥させる。木製の床や家具から優先的に行う

水漏れした箇所を放置すると、床の腐敗やカビの繁殖など不衛生な状態になってしまいます。手順④で木製の床を優先的にと書いたのは「水分によって木が膨張する」ことを防ぐためです。ウォーターサーバーでの水漏れに限らず気を付けたいポイントです。

水漏れの対処が終わったらサポートセンターに連絡を

床や家具の水漏れ対処がひと段落したら、メーカーのサポートセンターに必ず連絡をしましょう。水漏れしていた部分の修理やサーバー交換の依頼が必要です。

水ナビ先生

次項では、水漏れによって被害を受けた家財の賠償についてお話していきます。「賃貸アパート・マンションだから弁償しなきゃいけない?でもサーバー不良の場合でも自分が払うの?」などの疑問にも触れていきますよ。

ウォーターサーバーの水漏れ 損傷した家財の賠償は誰がする?

ウォーターサーバーが水漏れを起こしてしまった場合、次のような被害が起こりえます。

  • 変色やカビ発生などに伴って畳・クッションフロアの張り替え
  • 電化製品に浸水してしまった場合は故障、もしくは使用不能品となる
  • 2階建て以上の場合は、階下の天井に水が染み込む

一軒家であれば床や壁などの修繕、家具の場合は買い替えをすることで解決することができます。

ですが、あなたがもし賃貸住宅にお住まいの場合は以下のような弁償費用が発生する可能性があります。

  • 契約している部屋の床の修繕費用
  • 階下の天井や壁などの修繕費用
  • 階下の住人に対しての慰謝料

ここでは一例として、床の材質ごとの張り替え費用を表にしました。

6畳の張り替えに必要な費用(目安)
クッションフロア50,000円~60,000円ほど
フロアタイル、カーペット70,000円ほど
フローリング100,000円~120,000円ほど

これは6畳の場合ですが、損傷した床の面積がもっと広いこともあります。賃貸住宅では「水漏れで変色などが起きた箇所は一部だけど、大家さんから賃貸物件として床の色がバラバラでは困るので全面張り替えをするように、と言われた」というお悩みも多いです。

ではそんな賠償金をメーカーに支払ってもらうことは可能なのでしょうか?
次項からは損害賠償についてお話します。

損害賠償金はウォーターサーバーメーカー側に請求できる?

利用者に落ち度があった場合には基本的にメーカーからの補償を受ける事ができません。

利用者に落ち度がなかったとしても、メーカーが「過失」を認めない場合は補償を受けることはできません。

あまりにも誠意に欠けるトラブル対応の場合は、消費者センターに相談することも考えてみましょう。

メーカー別ウォーターサーバーの水漏れトラブル対応表【厳選】

メーカー故障対応
アクアクララ
月額1,100~3,300円(税込)のあんしんサポート料に故障対応が含まれる
ウォータースタンド
通常の利用で故障が発生した場合、無償で修理。故障対応はレンタル料金に含まれる
クリクラ
月額417円(税抜)のあんしんサポートパック料に故障時の無償対応が含まれる
コスモウォーター
通常使用範囲と判断されれば無料で交換。
※通常の使用範囲外での故障・破損・汚損は実費負担の場合あり
ユニマットの宅配水
正常な使用状態により発生した故障、破損、動作の不具合等に限り無償にて、修理・部品交換・サーバー交換
ハワイアンウォーター
お客様サービスセンターに問い合わせ(通常使用範囲における故障・破損の場合は無料で修理または交換)
フレシャス
状況によって必要な場合は無料で交換。購入プランの場合3年間の製品保証あり
※過失による破損等は別途料金発生の場合あり
プレミアムウォーター
原因に応じて無料交換
※説明書の使用方法に従わなかったことにより生じた水漏れ被害の補償は不可
うるのん
取扱説明書に沿った通常使用での故障・破損は無料交換
Kirala(キララ)
月額550円(税抜)のキララサポートパック加入で、サーバー設置日から1年ごとに1回まで補償サービスあり。重要機能を喪失した場合、同等のサーバーと無償で交換(故意または重大な過失によるものを除く)修理費用は5,000円(税抜)まで利用者負担、それ以上は補償対象

ウォーターサーバーの水漏れに関するまとめ

  • 水のボトル・パックは子どもやペットの手の届かない場所に
  • 水のボトルは正しい角度で設置する
  • 水漏れへの対処はスピード勝負
  • 水漏れの原因が自分にある場合、補償は受けられない
  • 賃貸住宅の場合は修繕費用が必要になる
  • メーカーのトラブル対応に強い疑問や不安を感じた場合は消費者センターに相談

その他ウォーターサーバー選びに役立つコラム記事はこちら

水ナビでは、目的別ウォーターサーバーの選び方解説や、疑問や悩みをズバリ解決するコラム記事をたくさんご用意しています。気になるものがあればぜひご覧ください。

執筆者のプロフィール

水ナビ編集部

これまで60社以上のメーカーを比較し、30機以上のサーバーを実際にレンタルして使ってきた水ナビ編集部が、あなたにぴったりなウォーターサーバーを見つけます。

【監修者】中倉大吾

株式会社スタークラフトの代表取締役社長を務めながら、水のスペシャリスト「アクアソムリエ」としても活動する。2013年5月からウォーターサーバーの比較メディアを運営開始。10年以上にわたってウォーターサーバー業界を見てきた豊富な知見を生かし、2019年にはより総合的でユーザーに寄り添ったウォーターサーバー比較サイトとして「水ナビ(当サイト)」を立ち上げる。また宅配水業界における正しい情報発信を推進するため、一般社団法人「日本宅配水&サーバー協会(JDSA)」の協賛会員に加盟。
※アクアソムリエは、日本アクアソムリエ協会の認定資格です。著者の所有資格について、詳細はこちらをご覧ください。またこちらからアクアソムリエ協会のプロフィールもご覧になれます。