こんにちは!フリーアナウンサー&アクアソムリエの野中智子です。
10月に入って、だいぶ秋らしく涼しくなってきましたね。夏の暑い時には汗をたくさんかいて「喉が渇いた~!」という感覚があったと思いますが、こう涼しくなってくるとなかなか「喉が渇いた」と自分では感じることが少なくなってしまっているかもしれません。
かくいう私も、大好きな秋の午後のティータイムにコーヒーや紅茶を飲むことが多くなり、心して「水!」と意識しないと、つい忘れてしまいがちになってしまっています。
自分では乾いた感覚がなくても、お水を補給しないと身体の水分はどんどん失われてしまっているので、お互い気をつけていきましょう!
さて、今回は「ラベルを実際に見てみよう!」というテーマでコラムをお届けしたいと思います。
実は以前ラベルについて寄稿した際に、ありがたいことに「コラムを参考にラベルの表示項目を見たら、味付きのは清涼飲料水の表示でびっくりしました」というコメントを頂きました。なので今回は、実際にお水を選ぶ際の注目ポイントを、ラベルをいくつか紹介しながらお伝えしていくことにします!
ラベルに注目!お水を選ぶ際の注目ポイントをご紹介
以前のコラムでも書きましたが、私がアクアソムリエの資格を取って、一番注目するようになったのが、品名・名称と、原材料名です。
ここ最近炭酸水が流行っていて、皆さんの中にも炭酸水をよく飲むという方多いと思います。
気分もすっきりしますし、ダイエット効果も期待できるということで、私も炭酸水を元々好んで飲んでいたんですが、実はアクアソムリエの勉強をするまでは、お恥ずかしながら、炭酸水は全部一緒だと思っていました。炭酸水の中に、天然の状態で炭酸ガスが含まれている天然炭酸水と、後から人工的に炭酸ガスを加えた炭酸水とがあるなんて、思いもよりませんでした。
そして実際にお店で数ある炭酸水を前にしたときに、「あれ?これはどっちの炭酸水なんだろう?」って悩んでしまったことがあったんです。
皆さんの中にも、炭酸水を購入するときに迷ってしまったことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。そんな時に、ラベルの表示を見れば一目瞭然!です。
天然炭酸水のドイツのゲロルシュタイナー
例をあげると、
まず天然炭酸水のドイツのゲロルシュタイナーは
品名 | ナチュラルミネラルウォーター(天然炭酸入り) |
原材料名 | 水(鉱泉水) |
原材料名に、「炭酸」という明記がなく、品名に(天然炭酸入り)とあるので、天然の状態で、鉱泉水に炭酸ガスが含まれていることが分かります。
サントリー南アルプス スパークリング
サントリー南アルプス スパークリングは、
品名 | 炭酸入りナチュラルウォーター |
原材料名 | ナチュラルミネラルウォーター/炭酸 |
原材料に「炭酸」とあるため、ナチュラルミネラルウォーターに後から人工的に炭酸ガスを加えたことが分かります。
伊賀の天然水・強炭酸水
伊賀の天然水・強炭酸水は
品名 | 炭酸入りナチュラルウォーター |
原材料名 | 水(鉱水)/炭酸 |
南アルプス スパークリングと同じく、原材料名に「炭酸」とあるため、後から炭酸を加えたお水、そしてその原料となっているお水は「鉱水」だということが分かります。
ウィルキンソン
ウィルキンソンは、
品名 | 炭酸飲料 |
原材料名 | 水/炭酸 |
普段私は、そのままではなくお酒を割る時などにウィルキンソンを使っているんですが、じっくり今回ラベルを見てみると、原材料名が「水/炭酸」と明記されていました。
「水?水と一言の明記ということは、鉱泉水や鉱水などではないということは分かるんだけど…。となると、どんな水なの?」とふと疑問に思い、ウィルキンソン炭酸水のアサヒ飲料さんに問い合わせてみました。
頂いた回答は「ウィルキンソンタンサンで使用している水は、製造工場付近の水を使用しています。製造工場によって水道水や地下水を使用していますが、安心・安全、おいしさのために微細な膜で念入りにろ過し、一定範囲内のミネラル分に調整した磨き抜かれた水を使用しております」とのことでした。
このように、後から人工的に加えた炭酸を加えたものは、原材料名の水の種類の横に、炭酸と明記されていて、更にその原材料名の水の種類をよく見ると、ナチュラルミネラルウォーターに炭酸を加えたものなのか、鉱水などの水に炭酸を加えたものなのか、水自体の種類を知ることもできます。
SUNTORY の天然水スパークリングレモン
また、ここのところ人気となっているフレーバー付きの炭酸水、
例えば、SUNTORY の天然水スパークリングレモンは
品名 | 炭酸飲料 |
原材料名 | ナチュラルミネラルウォーター、有機レモン果汁/炭酸、香料、酸味料、酸化防止剤(ビタミンC) |
と明記されており、ナチュラルミネラルウォーターに炭酸ガスの他、レモン果汁なども加えられているので、品名が「炭酸入りナチュラルミネラルウォーター」ではなく、「炭酸飲料」となっています。
い・ろ・は・す 白ぶどう
ちなみに、炭酸水ではないものの同じく最近急激にシェアを伸ばしているフレーバー付きのお水。こちらを飲んでいるという方も多いと思いますが、
い・ろ・は・す 白ぶどうの場合は
品名 | 清涼飲料水 |
原材料名 | ナチュラルミネラルウォーター、糖類(果糖、砂糖)、食塩、ブドウエキス/ 酸味料、香料、酸化防止剤(ビタミンC) |
と明記されており、原材料名を見ると分かるように、ナチュラルミネラルウォーターの他、糖類、ブドウエキスなども加えられているため、品名が「清涼飲料水」になります。
そして、この「いろはす 白ぶどう」、もう一つ注目ポイントがあります。それは成分表示。
エネルギー | 18kcal |
たんぱく質・脂質 | 0g |
炭水化物 | 4.4g |
食塩相当量 | 0.04g |
となっています。
この成分表示、ナチュラルミネラルウォーターの成分表示とは大きく異なっているところがあるのですが、お分かりになりますでしょうか?
それは、「カロリー18kcal、炭水化物4.4g」です。ナチュラルミネラルウォーターなどのいわゆる普通のお水、炭酸水ですと、ここの数字は「カロリー0kcal、炭水化物0g」になっています。
フレーバー付きのお水には、若干ですが、炭水化物の内訳に相当する、糖質と食物繊維とその他(甘味料や酸味料)糖質が入っているということです。もちろんジュースなどに比べると格段に少ない数字なのですが、一日1.5Lのお水を摂取することを目指している私は、やはり少し気になってしまいます。とはいえ、私もたまに飲んでいますし、気分をリフレッシュしたいときや、「水には飽きてしまった、でもジュースは甘すぎる」という時などにおススメです!
今回は実際に具体的にラベルを見ての注目ポイントをご紹介しました!このラベル表示に注目して選んで頂けると、意外な発見や、新たなお水との出会いがあるかもしれませんよ!お気に入りの一本に出会えますように!