ミネラルウォーターの「ラベルの見方」を教えます~その2~ アクアソムリエ&アナウンサーが教える水との付き合い方

こんにちは!フリーアナウンサー&アクアソムリエの野中智子です。
私のコラムも4回目を迎えました。

著者:野中智子
NHK長野放送局と千葉放送局で契約キャスターを務めたのち、現在はフリーアナウンサーとして活動中。
アクアソムリエとしては、第一期のメンバーとして資格を取得。水の専門家としての一面も持ち合わせている。
ブログ:https://ameblo.jp/ive-chiko/
Twitter:@smilechiko

前回は、お水のペットボトルの表示、特に表示が義務付けられている7項目についてお伝えしましたが、覚えてくれていますか?

ここで簡単におさらいしますと、

  • 品名(名称)
  • 原材料名
  • 内容量
  • 賞味期限(品質保持期限)
  • 保存方法
  • 採水地
  • 製造者

以上の7項目が、ラベルに表示が義務付けられている項目です。

ですが、ラベルをよく見ていただくと分かると思うのですが、水のラベルには上記の7項目以外にも様々なことが表示されています。

表示義務がなくても、一般的に表示されている項目

今回は義務付けられているわけではないものの、一般的に表示されている項目についてお伝えしていきます。

一般的に表示されている項目は、下記の項目です。

  • 1.殺菌方法
  • 2.含有ミネラル
  • 3.硬度
  • 4.pH値
  • 5.使用上の注意
  • 6.使用方法

1.殺菌方法

加熱殺菌、オゾン殺菌、紫外線殺菌などがありますが、日本のミネラルウォーターの殺菌方法は、下記の通り4つの方法に分類されます。

無殺菌ミネラルウォーター

加熱をはじめとするいかなる殺菌処理も、フィルターによる除菌処理もせず、地下の水源から汲み上げたそのままを、空気に触れることなくボトリングしているもの。

ヨーロッパで製造されているすべての〈ナチュラルミネラルウォーター〉がこれにあたりますが、日本は原則として、加熱やろ過での殺菌が義務付けられているため、日本のお水でこれに該当するものは現在のところありません。

フィルター除菌ミネラルウォーター

加熱などによる殺菌処理はしていないが、セラミックや中空糸膜などの濾過フィルターを用いて、除菌処理をしたもの。

有害な雑菌を取り除いてあるのはもちろん、非加熱であるため、水に含まれるミネラルが減少したり、水のおいしさの要素である酸素や炭酸ガスが失われることがなく、自然に近いおいしさが味わえる。

非加熱殺菌ミネラルウォーター

加熱殺菌でもフィルター除菌でもなく、オゾン殺菌や紫外線殺菌といった非加熱の殺菌処理をしているもの。

アメリカではこの殺菌方法が最もポピュラーで、日本でも最近増えてきているといわれている。非加熱だけに水のおいしさは保てるが、その安全性に疑問を抱く向きもある。

加熱殺菌ミネラルウォーター

日本で一番メジャーな殺菌方法で、日本の食品衛生法にある「85度で30分以上加熱するか、それと同等以上の熱量を加える」という定めに従って殺菌処理したもの。

この中で選ぶ際にポイントとなるのは、「加熱殺菌をしていないもの」。加熱するともちろん菌はいなくなりますが、水そのものが変わってしまい、味わいも変わってきてしまいます。私はなるべく「非加熱ボトリング」「加熱処理していません」とラベルに書かれているお水を選ぶようにしています。

2.含有ミネラル

含有ミネラルは、その水の中に含まれているミネラル成分の種類と分量が表記されています。分かりやすく言うと、この含有ミネラルの表示を見れば、その水の中にどんなミネラル成分がどれだけ含まれているかが分かるということです。

この含有ミネラルに注目して見てもらえると、水によってミネラルの量が全然違うということに気づいてもらえると思います。

例えば、

日本ドイツフランス
品名 い・ろ・は・す ロスバッハーの強炭酸 コントレックス
カルシウム 0.72mg 22.4mg 46.8mg
マグネシウム 0.23mg 10.1mg 7.45mg
カリウム 0.09mg 0.41mg 0.28mg

※100mlあたり

コントレックスには、い・ろ・は・すの65倍近い量のカルシウムが含まれているということです。

なので、ご自分の目的や生活環境などに合わせて、必要なミネラルを摂取できるお水を選ぶことをオススメします。

ちなみに私は、骨密度が若干心配なため、お水からもカルシウムを摂取しようと、カルシウムがたくさん含まれたお水を積極的に飲むようにしています。

またこの含まれるミネラルの量がもたらす味わいへの影響ですが、一般的にカルシウムが適量だと甘みを感じ、多すぎると重たく感じる。マグネシウムが多いと、苦みや渋みを感じる。カリウムが多いと塩み、少ないと甘みを感じると言われています。

そして、この含有ミネラルのうち、カルシウムとマグネシウムが、次の項目3の「硬度」と密接に関係してきます。

3.硬度

硬度とは水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を数値化したもので、その数値の低いものを「軟水」、高いものを「硬水」と呼んでいます。

少し専門的なことになりますが、硬度は、水1L中の

カルシウム×2.5 + マグネシウム×4.1

で計算できます。

項目2で説明しましたが、ラベルには大体100ml当たりでミネラルの量が書かれていますので、興味がある方は、カルシウムとマグネシウムの量をそれぞれ10倍にしてから計算してみてください!

日本では一般的に硬度がl00未満のものを「軟水」、100~300程度のものを「中硬水」、それ以上のものを「硬水」と区別しています。ただし理化学辞典では、硬度178未満を軟水、178以上357未満を中硬水、357以上を硬水としています。

この硬度に注目して見てみると、「い・ろ・は・す」は硬度27、「ロスバッハー」は硬度974、「コントレックス」は約1468と明記されています。

そして一般的に、日本のお水は軟水が多く
軟水は、味にクセがなく飲みやすい、素材の味を損なわないのでお茶やコーヒーなどの飲料用に適しているといわれており、硬水は、ミネラル補給に適している、マグネシウムが多いと苦みが強く、味にクセがあると言われています。また、マグネシウムが多すぎると胃腸障害を起こす場合もあるので、軟水に慣れた日本人がいきなりマグネシウムの多い硬水を飲むときには注意が必要です。

4.pH値

その水が酸性かアルカリ性かを示します。

pH7.0を中性とし、それより数値が大きくなるとアルカリ性、小さくなると酸性になります。大まかに純水は「7」の中性、ビールやコーヒーは酸性の「5」に分類されています。また人間の血液は弱アルカリ性に保たれているため、弱アルカリ性のお水は身体に無理なく吸収され、健康促進に効果があると言われています。

今回お伝えした項目、特に硬度と含有ミネラルは、お水自体が持つ味わいや風味にも大きく影響してくるので、是非注目して水を選んでみてください!

皆さんが、自分の好きな味わいや好みの1本に出会えることを願っています!

著者:野中智子
NHK長野放送局と千葉放送局で契約キャスターを務めたのち、現在はフリーアナウンサーとして活動中。
アクアソムリエとしては、第一期のメンバーとして資格を取得。水の専門家としての一面も持ち合わせている。
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