ウォータースタンドは赤ちゃんのミルクや離乳食に最適です。
妊娠・出産をきっかけにウォータースタンドの導入を検討する人は少なくないです。
しかし、「ウォータースタンドって本当に赤ちゃんに良いのかな?」「他のウォーターサーバーの方が良いかも」などと悩んでいるのではないでしょうか。
そこで今回は、なぜウォータースタンドが赤ちゃんに向けなのか解説していきます。
ウォータースタンドの水は赤ちゃんもOK!水道水でも安全かつ便利に
冒頭でお伝えしましたが、ウォータースタンドは赤ちゃんのミルクや離乳食に最適です。
ウォータースタンドは水道水をろ過した水を使用します。そのため、「本当に大丈夫なの?」と不安視される人もいるでしょう。
ウォータースタンドで生成された水がなぜ赤ちゃんも安心して飲めるのか解説していきます。
粉ミルクは水道水で調乳する前提で作られている!?
そもそも、粉ミルクは水道水で調乳すること前提でつくられています。
とは言え、水道水をそのまま使うのは不安という人が多いです。
水道水には塩素や発がん性が指摘されている物質「トリハロメタン」など、有害物質が含まれていることが水道水を使いたくない理由でしょう。
日本の水道水は、毎日飲んでも健康を害するレベルではない基準値ですが、どうしても気になるという人もいます。
そうした人にこそウォータースタンドはおすすめです。
ウォータースタンドは、水道水に含まれている有害物質を除去し赤ちゃんにも安心して飲ませられる水を生成できます。
「浄水器で十分じゃない?」と思われるかもしれませんが、後述しているようにウォータースタンドは浄水器よりも安全性と利便性が高く、赤ちゃんのミルク作りや離乳食つくりに適しているのです。
水道水は煮沸すれば安心ではない
水道水に含まれる塩素やトリハロメタンは、煮沸することで除去は可能です。
そのため、ウォータースタンドを始めとするウォーターサーバーは必要ないと思うかもしれません。
確かに、水道水は煮沸すれば不純物をある程度除去できますが、沸騰してから10分以上は加熱を続けないといけません。
トリハロメタンは、沸騰直前に加熱する前の1.0~3.6倍も増加するからです。
そのため、沸騰してからある程度の時間は加熱を続ける必要があり、5分程度だと逆にトリハロメタンが増えやすいので最低でも10分以上は加熱したほうが良いです。
とは言え、赤ちゃんのミルクを作るのに、毎回煮沸するのは相当な手間だと思いませんか?
ウォータースタンドなら、水道水の不純物を取り除いた温水(約85~93度)で粉ミルクをすぐに溶かすことができますし、湯冷ましに常温水も使えるのでミルクを飲ませるときにすぐつくることができます。
水道水を安全に使用するならウォータースタンド
水道水の不純物を取り除くなら浄水器で十分なのでは思うところでしょう。
一般的に普及している家庭用浄水器は、有害物質を除去するとは言え除去率が80%程度のものが多いのです。
また、フィルター交換やメンテナンスなど自分でやらないといけないので管理が大変です。
下図は、家庭用浄水器試験方法でウォータースタンド(ナノシリーズネオ)をテストした結果です。
残留塩素やトリハロメタンがしっかり除去されているのがわかります。
一般的な家庭用浄水器だと、ウォータースタンドほどの除去率はありませんし、除去できる物質も少ないです。
そのため、水道水を安全に使用するならウォータースタンドが適しているのです。
より安全性を重視するなら高性能なモデルも!
上記では、ウォータースタンドの不純物の除去についてご紹介しました。
これだけでも十分安全な水を生成できることがわかりますが、実はウォータースタンドにはさらに上をいく除去性能を持ったモデルもあります。
上記で紹介した不純物の除去率はナノシリーズネオというモデルのもので、「ナノトラップ」という浄水フィルターを使用した「ナノシリーズ」に属します。
ナノシリーズよりも不純物の除去率が高いモデルが「ROフィルター」を採用した「プレミアムシリーズ」になります。
ナノシリーズ | プレミアムシリーズ |
---|---|
ナノシリーズ ネオ | プレミアムシリーズ ステラ |
ナノシリーズ ガーディアン | プレミアムシリーズ S2 |
ナノシリーズ トリニティ | プレミアムシリーズ L2 |
ナノシリーズ メイト | プレミアムシリーズ ネオス2 |
有害物質の除去率 | |
約99.5% | 約99.9% |
プレミアムシリーズは、ナノシリーズで除去できる有害物質に加えてヨウ素やセシウムなど、放射性物質も除去することができる浄水精度の高いモデルです。
しかもミネラル成分も除去するので、赤ちゃんの内臓機能への負担もなくミルクや離乳食にも安心して使えます。
ウォータースタンドが赤ちゃんに適している7つの理由
【赤ちゃん向けウォーターサーバー7つのチェックポイント】
- ミネラル成分が含まれてない純水or少ない軟水
- チャイルドロック機能が温水・冷水に付いている
- 衛生的に使えるウォーターサーバー
- 水交換がラクor不要なウォーターサーバー
- 片手給水ができる
- 手間と時間をかけずミルク作りできる
- 料金負担が少なく続けやすい
赤ちゃんのミルク・離乳食のためにウォーターサーバーの導入を考えたとき、
「ウォータースタンドじゃなくても良い気がする・・・」
「宅配水にしようかな」
などと悩む人も多いのではないでしょうか?
ここでは、上記のチェックポイントをもとに、ウォータースタンドが赤ちゃんに適している理由を解説していきます。
ミネラル成分が含まれてない純水or少ない軟水
赤ちゃんの粉ミルクには、必要十分な栄養成分が含まれているのでミネラル成分が多い水をミルク調乳に使用すると赤ちゃんの内臓に負担がかかってしまい下痢などを引き起こす恐れがあります。
水は、ミネラル成分の含有量によって軟水と硬水に大別でき、ミルク調乳にはミネラル成分が少ない軟水がおすすめです。
軟水と硬水は以下のように分類されます。
軟水 | 軟水 | 硬度0~60mg/L未満 |
---|---|---|
中軟水 | 硬度60~120mg/L未満 | |
硬水 | 硬水 | 硬度120~180mg/L |
超硬水 | 硬度180mg/L以上 |
ほとんどのウォーターサーバーは軟水なので問題なく使用できます。
より安全性を求めるならば純水(RO水)がおすすめです。
純水は不純物だけでなくミネラルも除去しているのでより安全性が高く、赤ちゃんのミルクに適していると言えます。
事実、森永やピジョン、和光堂などで売られているミルク用の水はすべて純水です。
森永 | ピジョン | 和光堂 |
---|---|---|
やさしい赤ちゃんの水 | 赤ちゃんのピュアウォーター | 赤ちゃんの純水 |
RO水はミネラルを含んでないので、天然水などのようにまろやかな味わいはありませんがスッキリとした味わいで飲みやすいです。そのため、赤ちゃんのミルクや離乳食だけでなく、家族で楽しむこともできます。
ウォータースタンドでは、サーバーの種類で純水かミネラルを含んだ軟水を選ぶことができます。
水道水を使用しているとは言え、不純物は取り除かれているので安全性が高いので安心して使用できます。
ウォータースタンドで純水が飲めるのは「プレミアムシリーズ」シリーズ、ミネラルを含んだ水が飲めるのは「ナノシリーズ」シリーズとなります。
プレミアムシリーズ | ナノシリーズ |
---|---|
【該当するモデル】 プレミアムシリーズ ステラプレミアムシリーズ S2プレミアムシリーズ L2プレミアムシリーズ ネオス2※ | 【該当するモデル】 ナノシリーズ ネオ ナノシリーズ ガーディアン ナノシリーズ トリニティ※ ナノシリーズ メイト※ |
ナノシリーズの水はミネラルが含まれていますが、そもそも赤ちゃんの粉ミルクは水道水を使用すること前提なので負担が少なく問題ありません。
チャイルドロック機能が温水・冷水に付いている
サーバーにチャイルドロック機能がついていれば、つかまり立ちした赤ちゃんがイタズラして水を出すのを防げます。
大体、どのウォーターサーバーにも温水にはチャイルドロックがついていますが、冷水には付いていないものがあるので要注意です。
実のところ、ウォータースタンドは温水にはチャイルドロックがついていて冷水・常温水には付いていないモデルがほとんどです。
ただし、ウォータースタンドは卓上型モデルなので、床置き型のウォーターサーバーと比べて注水口や操作レバーなどが子供の手が届きにくい高い位置にあります。そのため、ロック機能が温水のみでもイタズラされにくく安心です。※
※プレミアムシリーズ L2のみ床置き型
衛生的に使えるウォーターサーバー
水が清潔でもサーバー内部やタンクが不衛生では赤ちゃんに与えたくありませんね。
わざわざお金を払っているから安心、とサーバーの手入れを怠るとカビやバイキンが繁殖して不衛生な状態になってしまいます。
そうならないためにも、外装や注水口は手入れが必要です。
ただ、パーツを外したりタンクの中を清掃するのは大変です。専門的な知識も必要ですから、無理に分解して壊してしまわないか心配にもなります。
ウォータースタンドでは、半年に一度の頻度でメンテナンス研修を受けた専任スタッフがサーバーのメンテナンスや掃除、フィルター交換するから衛生的で赤ちゃんにも安心して水を与えることができます。
嬉しいことにウォータースタンドのメンテナンスは毎月のレンタル費用に含まれているので余計な負担はありません。
宅配水ウォーターサーバーだと、サーバーにクリーン機能が搭載されていて自動でサーバー内部を清潔な状態を保ちます。ただ、メーカーメンテナンスを実施していないところがほとんど。
クリーン機能はついていると便利ではありますが、それだけでサーバーを衛生的に保つことはできません。やはり定期的にメンテナンスや清掃が必要です。
水交換が不要なウォーターサーバー
ウォーターサーバーは水ボトルを使用するため、空になったら交換しなければいけません。
重たいボトルをサーバー上部に持ち上げてセットするのは女性にとって大変なこと。
最近は、サーバー下部にボトルをセットするタイプも増えており、以前よりもラクに交換できるようになりました。
ですが、よりラクをしたい手間をなくしたいと考えるのであれば、そもそもボトル交換がないほうが良いと思いませんか?
ウォータースタンドは、水道直結型なのでサーバーのタンク内に水が自動的に補充されます。水を使用してタンク内の水が減っても自分で補充する必要はありません。
ボトルがないということは、交換だけでなく水の注文や受け取り、保管、破棄といった手間も一切ありません。
妊娠中やお子さんが小さいうちは、こうした手間がプチストレスになりがちです。
ウォータースタンドならそのようなこともなく快適に使用できます。
片手給水ができる
ウォータースタンドは、容器を置いたまま注水することが可能です。
これができるウォーターサーバーは片手給水も可能なので、赤ちゃんのミルクをつくるとき何気にありがたいです。
一般的に、レバーを容器で奥へ押し当てて注水するタイプのウォーターサーバーはチャイルドロックを押したままでないと注水できないので片手操作ができません。
しかし、ウォータースタンドはレバー式でも下図のような方法で注水が可能です。
図は鍋に水を注いでいますが、哺乳瓶でも問題なく水を注ぐことができます。
また、ウォータースタンドにはタッチパネル式のモデルもあり、そちらも容器を置いたまま注水が可能です。
赤ちゃんを抱っこしている状態でミルクをつくらないといけないときでもウォータースタンドは活躍します。
手間と時間をかけずミルク作りできる
赤ちゃんは1日に何度もミルクを飲みます。その都度、手間と時間をかけてミルクを作るとなると正直イヤになってしまうこともあります。
できるだけ手間を掛けることなく手早くミルクを作りたいと思うところ。深夜など少しでも睡眠時間を取りたいときや、赤ちゃんが泣いているときはなおさらです。
ウォータースタンドは、粉ミルクを溶かすのに最適な温度のお湯が出せるだけでなく、常温水も使うことができすぐにミルクを作れます。
一般的に、ウォーターサーバーの場合は温水でミルクを溶かした後、冷水や流水で容器を冷やさないといけないので時間がかかります。
しかし、ウォータースタンドの水は不純物を除去しているので常温水も混ぜて使用できます。
冷水じゃなく常温水が使えるのがポイントです。温水と冷水で温度調節するのって意外と難しいですが、常温水なら温度調節がしやすいです。
常温水機能は宅配水ウォーターサーバーにはほぼ付いていない機能ですから、こうした面でもウォータースタンドは赤ちゃん向けと言えます。
料金負担が少なく続けやすい
赤ちゃんがミルクを飲む量は個人差がありますが、1回の調乳量と1日の授乳回数の目安は以下の表のようになります。
調乳量 | 1日の授乳回数 | 月の水の使用量 | |
---|---|---|---|
生後7日目~生後2週間目 | 80ml | 7~8回 | 4L~4.5L程度 |
生後2週間~生後1ヶ月目 | 100~120ml | 7~8回 | 11L~15L程度 |
生後1ヶ月~生後2ヶ月目 | 120~160ml | 6~7回 | 22L~34L |
生後2ヶ月~生後3ヶ月目 | 120~160ml | 6~7回 | 22L~34L |
生後3ヶ月~生後4ヶ月目 | 160~200ml | 5~6回 | 24L~36L |
生後5ヶ月~生後6ヶ月目 | 200~240ml | 4~6回 | 24L~44L程度 |
生後6ヶ月~生後7ヶ月目 | 200~240ml | 4~6回 | 24L~44L程度 |
生後7ヶ月~生後8ヶ月目 | 200~240ml | 4~5回 | 24L~36L程度 |
生後8ヶ月~生後9ヶ月目 | 200~240ml | 4~5回 | 24L~36L程度 |
生後9ヶ月~生後12ヶ月目 | 200ml | 4~5回 | 24L~30L程度 |
赤ちゃんのミルクだけでなく、家族の飲料水としても使用する場合は月々の水の使用量は増えます。たとえば、パパとママも水を飲むという場合はプラス24L程度の水を消費することになります。
たとえば、月々の水の消費量が36Lだとすると、これを宅配水ウォーターサーバーで賄う場合、
【RO水ウォーターサーバー(アルピナウォーター)の場合】
1,134円/12L×3本=3,726円
【天然水ウォーターサーバー(コスモウォーター)の場合】
2,052円/12L×3本=6,156円
宅配水ウォーターサーバーだと水代だけで3,000円以上もかかってしまいます。
しかし、ウォータースタンドなら水道水を使用するので水代は水道料金だけで済みます。水道料は地域によって差がありますが、おおよそ1Lあたり0.2~0.3円です。
【ウォータースタンドの場合】
0.2円/1L×36L=7.2円
ウォータースタンドなら水代をかなり安く抑えることができます。
赤ちゃんの安全のためとは言え、ランニングコストがかかる宅配水ウォーターサーバーでは続けるのが大変です。ウォータースタンドなら、コストを気にすることなく安心して赤ちゃんのミルクや離乳食に使うことができるのです。
赤ちゃんがいる家庭にウォータースタンドは必要なの?導入するメリット
【ウォータースタンド導入のメリット】
- すぐにミルクがつくれて便利・ラク
- 安心・安全な水を飲ませることができる
- 買い物・水交換などの手間が減る
- ミルク以外の用途でも活躍
赤ちゃんがいるご家庭にウォータースタンドを導入することで得られるメリットをご紹介します。
すぐにミルクがつくれて便利・ラク
ウォータースタンドを導入する最大のメリットと言えるのが「ミルク作りがラクになる」ことです。
すぐに温水が使えて、常温水で温度調節もできるのでミルクを作る時間を短縮できます。
一般的な宅配水ウォーターサーバーだと、冷水はそのまま湯冷ましに使用できませんが、ウォータースタンドは不純物を除去しているので使用可能。
宅配水ウォーターサーバーよりも時間短縮になります。
特に赤ちゃんが泣いているときはすぐにでもミルクを与えたいと焦ってしまいがち。そんなときでも、サッとつくれるからママもパパも安心です。
安心・安全な水を飲ませることができる
赤ちゃんは内臓器官の働きが未熟なため、ミネラルや不純物を含んだ水を飲むと下痢をするなどして体調を崩してしまいがち。
赤ちゃんの口に入れるものにはより一層気を配りたいと思うのが親心でしょう。
ウォータースタンドの水は水道水を使用していますが、高機能浄水フィルターで残留塩素やトリハロメタンなど人体に有害な物質を徹底的に除去しているので安全性が高いです。
元となる水道水はミネラルの少ない軟水なので赤ちゃんに与えても問題ないレベルです。
また、ウォータースタンドにはROフィルター仕様のモデルもあり、放射性物質を取り除くことも可能です。より安心して赤ちゃんに水を与えることができます。
買い物・水交換などの手間が減る
宅配水ウォーターサーバーは、定期配送のため自分で水を買いに行く手間がなくなるメリットがあると言われますが、ウォータースタンドならそもそも水を買うという手間がなくなります。
水道直結なので、水を使用するごとに自動でタンク内に補充されます。ボトルの注文や受け取りの手間さえもかかりません。
また、宅配水ウォーターサーバーではボトル交換が意外とネック。妊娠中や産後に重たい水ボトルを持ち上げて交換するのは重労働。ウォータースタンドなら、ボトル交換も必要ありません。
宅配水ウォーターサーバーよりも更に手間を減らすことができるのがウォータースタンドなのです。
ミルク以外の用途でも活躍
あかちゃんのミルク作りのためにウォータースタンドを導入した場合、ミルクの次は麦茶や離乳食を用意するのにも活躍します。
不純物を取り除いた安全な水なので赤ちゃんの飲料水としても使用できます。
妊娠中のママの水分補給にも
妊娠中の女性は、普通の人以上に水分が不足しやすい状態になります。また代謝が上がり汗をかきやすくなります。
そのため、栄養不足で体調を崩しやすくなるのでこまめな水分補給が必要です。
妊娠中は悪阻で食べ物・飲み物を受け付けない状況もありますし、カルキ臭がする水道水だとなおさら受け付けないかもしれません。
ウォータースタンドなら残留塩素などの不純物を除去しているのでカルキ臭や味が気にならないので、悪阻がひどいときでも摂取しやすいです。
ミルクが終わった後も続けやすい
妊娠・出産をきっかけにウォーターサーバーを導入したけど、ミルクが終わると解約してしまう人が少なくないです。
その理由として「費用が高いから」といった意見が少なくないです。
ウォータースタンドは定額制で使い放題なので、赤ちゃんのミルクや離乳食の他に家族の飲料水や料理に使ってもランニングコストは変わりません。
赤ちゃんのミルクが終わった後でも続けやすいです。
ウォータースタンドで赤ちゃんのミルクを作る方法
ここでは、ウォータースタンドを使ったミルクを作るポイント手順を説明します。
ミルク作りのポイント
粉ミルクは70℃以上のお湯で溶かすこと
赤ちゃん用のミルクを作る上でのポイントは70℃以上のお湯を使用することです。
これは世界保健機関(WHO)が作成した「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取り扱いに関するガイドライン」にて指導されている内容です。
ウォータースタンドの温水は80~90℃程度なので、そのまま注ぐだけで大丈夫です。
調乳したミルクの温度は人肌ぐらいまで下げる
お湯で溶いたミルクは熱いですから、必ず冷まして温度を下げましょう。
目安は人肌よりも少し暖かい40℃程度が最適です。
作りおきはNG
世界保健機関(WHO)のガイドラインによれば、2時間以内に飲みきれなかったミルクは廃棄することが推奨されています。
つまり作りおきはNGということです。面倒に感じるかもしれませんが1回毎に調乳しましょう。
ウォータースタンドでミルクを作る手順
- ミルク作りの器具・場所の殺菌・消毒。
- 石鹸で手を洗い清潔な状態にする。
- 哺乳瓶に粉ミルクを入れる(スプーンは専用のものを使用し、すり切りで正確に測ること)。
- 哺乳瓶に温水を入れてよく振って溶かす。
- 哺乳瓶に常温水を入れて、手首で円を描くように振る
- 温度を確かめる(人肌まで冷ます)
ウォータースタンドの場合、お湯と常温水の割合は1:1が目安となります。たとえば、200mlのミルクを作る場合はお湯を100ml、常温水を100mlです。
ウォータースタンド赤ちゃん向けのモデルはどれ?
ウォータースタンドのモデルラインナップは全9種類。
大きく分けると「ナノトラップフィルター採用のナノシリーズ」と「ROフィルター搭載のプレミアムシリーズ」の2タイプがあります。
ナノシリーズ | プレミアムシリーズ |
---|---|
ナノシリーズ ネオ | プレミアムシリーズ ステラ |
ナノシリーズ ガーディアン | プレミアムシリーズ S2 |
プレミアムシリーズ L2 | |
フィルター種類 | |
ナノトラップフィルター不純物除去率:99.5% ミネラル:あり放射性物質の除去:不可 レンタル費用:円~ 水道料金:1Lあたり0.2円※ | ROフィルター不純物除去率99.9% ミネラル:なし放射性物質の除去:可能 レンタル費用:円~ 水道料金:1Lあたり0.6円~0.8円※ |
【ナノシリーズとプレミアムシリーズの主な違い】
- 不純物の除去率
- レンタル費用
- 水の使用量
プレミアムシリーズは不純物の除去率が高くより安全
上記の他に3モデルをラインナップしていますが、温水が使えない、常温水のみなど赤ちゃん向けではないので省略しています。
ナノシリーズとプレミアムシリーズの大きな違いはフィルターの浄水能力です。
プレミアムシリーズのほうが不純物の除去率が高く、放射性物質も除去することができます。より安全な水を飲ませたいと考えるのであればプレミアムシリーズがおすすめです。
ただし、プレミアムシリーズは水の旨味成分でもミネラルも取り除いてしまうので、その点は注意が必要です。
スッキリとした味わいで飲みやすいですが、ミネラルを含んでいる方がまろやかな味わいなのでこのあたりはこのあたりは好みで選ぶのが良いでしょう。
ナノシリーズはプレミアムシリーズと比べると除去率は落ちますが、それでも十分高い数値ですから、赤ちゃんのミルクや離乳食にも安心して使えます。また、ミネラルは残すためまろやかな味わいでおいしく飲めるのもメリットです。
ナノシリーズはレンタル費用が安い
ナノシリーズとプレミアムシリーズでは、レンタル費用に差があります。
料金プランとレンタル費用は以下のとおりです。
ナノシリーズ | プレミアムシリーズ |
---|---|
ナノシリーズ ネオ 3,850円/月 | プレミアムシリーズ ステラ 6,050円/月 |
ナノシリーズ ガーディアン 4,400円/月 | プレミアムシリーズ S2 5,280円/月 |
プレミアムシリーズ L2 7,150円/月 |
このようにプレミアムシリーズは浄水能力が高く高機能な分、レンタル費用が高めです。
料金の兼ね合いも考えて選ぶといいでしょう。
プレミアムシリーズは排水が必要
同じく料金絡みですが、ナノシリーズとプレミアムシリーズでは水1Lあたりの水道料金が違います。
水道料は料金単価が安いので、そこまで大きな差にはなりませんが、念の為解説します。
プレミアムシリーズの場合、フィルターに残った不純物を外に排出する仕組みになっています。純水1L生成するのに約2~3Lの排水が出ます。
そのため、プレミアムシリーズで水を1L使用するのにかかる水道料金は0.6~0.8円ということになります。
赤ちゃん向けのおすすめ2モデル
赤ちゃんのミルクや離乳食におすすめのモデル2つご紹介します。
ナノシリーズ ネオ
ナノシリーズ ネオ | |
---|---|
サーバーレンタル代 | サイズ |
3,850円/月 | 幅260mm×奥行505mm×高さ500mm |
重量 | タンク容量 |
18.0kg | 冷水:2.5L、温水:2.5L、常温水:1.0L |
水の温度帯 | 電気代目安 |
冷水:5~8℃、温水:85~93℃ | 859円 |
操作方法 | 搭載機能 |
レバー式 | 自動節電機能、連続抽出機能 |
ナノシリーズネオはウォータースタンドでもっとも機能と価格のバランスが取れているスタンダードモデルです。
冷水・温水・常温水の機能はもちろん、自動節電や連続抽出機能など必要な機能はすべて揃っており、ストレスフリーな使い心地です。
レンタル費用が比較的安いので、ミルク・離乳食が終了した後でも続けやすいモデル。
どのモデルがいいのかと迷っているならナノシリーズネオがおすすめです。
プレミアムシリーズ ステラ
プレミアムシリーズ ステラ | |
---|---|
サーバーレンタル代 | サイズ |
6,050円/月 | 幅260mm×奥行530mm×高さ500mm |
重量 | タンク容量 |
17.9kg | 冷水:2.5L、温水:1.0L、常温水:2.5L |
水の温度帯 | 搭載機能 |
冷水:5~8℃、温水:85~93℃、常温水 | 自動節電機能、抽出量選択機能、連続抽出機能、自動除菌機能 |
操作方法 | |
タッチ式 |
とにかく「安全な水を飲ませたい」「不安なく使いたい」と安全性を追求するなら、プレミアムシリーズがおすすめです。
中でもステラはウォータースタンドで最も機能性が高いモデルで安全性を重視される人にピッタリのモデルです。
ROフィルターで不純物を含まない純水が生成できるのはもちろん、シリーズ初の自動除菌機能を搭載しています。手入れが大変な部分もしっかり除菌するので衛生的でより安心して赤ちゃんに水を与えることができます。
タッチ式なので赤ちゃんを抱っこしながらでも操作しやすいのもポイントです。
1年以上使えば無料で機種変更可能
ウォータースタンドの契約期間は1年間となります。1年以上使用した場合、他の機種への変更は無料で行うことができます。
そのため、ミルク作りで使用する間は安全性の高いプレミアムシリーズを使って、1年以上使ったら費用が安いナノシリーズに切り替えるなんてこともできます。
ウォータースタンド赤ちゃんに関するQ&A
料金体系がイマイチよくわかりません
ウォータースタンドを使用するのに毎月必ず発生するのが「レンタル費用」「電気代」「水代(水道料金)」の3つです。
この内、レンタル費用がウォータースタンドに対して支払うもので、定額制のため水の使用量によって変動することはありません。
たとえば、ナノシリーズネオは毎月3,850円のレンタル費用が発生しますが、それが以外にウォータースタンドに対して支払う費用はありません。
電気代と水代は毎月支払う電気料金や水道料金に含まれます。電気代は0円~1200円程度です。
水代は1Lあたり0.2円なので、ミルク調乳で30L使用しても6円程度です。宅配水ウォーターサーバーと比べてかなりお得な料金体系です。
煮沸したほうが良いですか?
ウォータースタンドの水は、高機能浄水フィルターによって水道水に含まれる不純物を除去しています。
ナノトラップフィルター採用モデルの不純物の除去率は99.5%、ROフィルターの不純物除去率は99.9%となっています。
煮沸することなくそのままお使いいただけます。
お湯でミルクを溶かして成分が壊れないのですか?
粉ミルクは加熱の影響を受けることを想定して栄養成分を計算して作っています。熱に弱い成分もありますが、多少破壊されてしまうことは想定内なので安心してください。
ミルク作りは天然水が良いと聞いたのですが?
赤ちゃんのミルク作りで特に重要なのはミネラル含有量です。赤ちゃんの内臓機能は未発達なので、ミネラルが多いとお腹を壊したり体調不良の危険性があります。
目安は硬度60mg/L以下の軟水を選ぶことなので、これに該当すれば天然水である必要はありません。
また、安全面の観点から言えば天然水も安全性は高いですが、環境に左右されるので、より安全性を追求するならRO水がおすすめです。
RO水なら環境に左右されず安定して安全な水を生成できます。不純物もほとんど含まれていないので、赤ちゃんのミルクや飲料水に適していると言えます。
定期メンテナンスがあるから自分で手入れは不要ですか?
定期メンテナンスは半年に1回実施されますが、その間、手入れを一切しないでいるとさすがにサーバーも不衛生です。
生成される水は安全でも、サーバーが不衛生では意味がありませんので、1週間に1度ぐらいはお手入れするようにしてください。
執筆者のプロフィール
水ナビ編集部
これまで60社以上のメーカーを比較し、30機以上のサーバーを実際にレンタルして使ってきた水ナビ編集部が、あなたにぴったりなウォーターサーバーを見つけます。