ウォーターサーバーのボトルの材質は何?ワンウェイ、リターナブルの違いについて

ウォーターサーバー選びでそこまで重要視されないウォーターサーバーのボトル選び。実はそれぞれのボトルにメリット・デメリットがあり人によっては大きく影響することも。

ウォーターサーバーのボトルの材質はどれも一緒と思われがちですが、3種類もわかれており、使い勝手も違えば特徴も違います。適当に選んで後悔しないためにも事前に把握しておくことが肝心です。

ウォーターサーバーのボトルの材質について詳しく解説していきますので、これからウォーターサーバーの契約を検討している方はぜひ参考にしてください。

ウォーターサーバーの水ボトルの材質は3種類

ウォーターサーバーの水ボトルは材質が様々あり、それぞれ特徴が大きく違います。現在使用されている主な水ボトルの材質は以下の3種類です。

  • 硬質プラスチックボトル(ワンウェイボトル)
  • 厚手ビニールパック
  • ガロンボトル(リターナブルボトル)

それぞれメリット・デメリットがありますので、どのボトルの材質が自分に合うか確認をしてからウォーターサーバーを決めましょう。

硬質プラスチックボトル(ワンウェイボトル)

ペットボトルと同じプラスチック素材で作られており、外気の空気が入りにくい構造になっています。ほとんどのウォーターサーバーで使用されている主流の水ボトルです。

硬質という名前ではありますが、材質自体は非常に柔らかく捨てる時には非常にコンパクトになります。衛生面も高く処理もしやすいので扱いやすく人気が高いです。

硬質プラスチックボトルのメリット

硬質プラスチックボトルのメリットは以下の3つがあげられます。

  • 捨てることができる
  • 使い捨てで衛生面が高い
  • 使用中に外気が入りにくい

硬質プラスチックボトルはボトル内の容量が少なくなるのにあわせ、段々と圧縮されていきます。水を使い切るころには元あったサイズの1/5以下程度になっています。

使いまわさずにその都度ボトルを捨てるので衛生面は高く保たれます。使い始めるたびに新鮮な水と新しい容器を使えますので衛生面が気になる人におすすめです。

ボトル内の容量が減るたびに容器が圧縮されていきますので、外気が入りにくいため水の劣化を防ぐことができます。なかなかボトル内の水を使いきれなかったとしても安心です。

硬質プラスチックボトルのデメリット

硬質プラスチックボトルは業者に回収されるわけではありませんので自分で捨てなければなりません。いくら容器が圧縮されたとしても捨てる手間自体はなくなりませんのでデメリットともいえます。

しかしボトル自体はかなり圧縮されますのでゴミとしてかさばってしまうことはほとんどありません。捨てる手間さえ目をつむれば欠点がないボトルです。

厚手ビニールパック

厚手のビニールで水を完全にパックしており、多少の衝撃を加えても破裂しない十分な強度を持っています。ビニールと聞くと強度の心配をされる方もいらっしゃるかもしれませんが、その心配は必要ありません。

そこまで主流ではないボトルの材質ですが、衛生面や処理の手間の少なさは硬質プラスチックボトルと比べても遜色ありません。

厚手ビニールパックのメリット

厚手ビニールパックのメリットは以下4つがあげられます。

  • 捨てることができる
  • 使い捨てで衛生面が高い
  • 使用中に外気が入りにくい
  • 非常に軽いので女性でも扱いやすい

素材はビニールなので家庭用ごみとして問題なく捨てることができます。ボトル内の容量が減るたびに圧縮されていき、最終的には硬質プラスチックボトルよりもコンパクトに。

厚手ビニールパックはもちろん使い捨てですので衛生面の心配をする必要はほとんどありません。常に新しいボトルでウォーターサーバーを使うことができます。

ボトルは水が使用されるごとに圧縮されていきますので空気も入りにくいため、硬質プラスチックボトル同様、ボトル内の水の劣化を防ぐことができます。

軽量化設計された厚手ビニールパックは女性の方でも楽に持ち上げることができますのでウォーターサーバーを検討している女性の方におすすめです。

厚手ビニールパックのデメリット

厚手ビニールパックは材質の関係上、他のボトルよりも水の容量が少ないため水の交換頻度が多い点がデメリットといえます。

硬質プラスチックボトルやガロンボトルと比べると1.5~2倍程度は交換頻度が多く感じますが、厚手ビニールパックは非常に軽く作られているため交換作業は苦ではありません。

水ボトルの交換回数が多くなってしまいますが、1回ごとのボトル交換の労力は大きくないため、重い水ボトルを取り扱いにくい女性や高齢の方にとってデメリットに感じることはないでしょう。

※厚手ビニールパックでも「富士の湧水」は8Lタイプと12Lタイプの両方を選ぶことができます。12Lタイプを選べば、容量が少ないというデメリットはなくなります。

ガロンボトル

ガロンボトルは 再利用を前提としたボトルです。環境を考慮したボトルで、ゴミを出さないように設計されています。

再利用を前提に作られていますので材質はかなり頑丈で劣化による破損の心配はありません。再利用の度に品質のチェックが行われますので安心して使うことができます。

ガロンボトルのメリット

ガロンボトルのメリットは以下3つがあげられます。

  • ゴミが出ない
  • 環境に優しい
  • 価格が安い

ガロンボトルはボトルを回収して再利用する方式をとるので必然的にゴミが出ません。他のボトルのようにゴミを出す手間がありませんので面倒な処理を請け負う必要はないのです。

ガロンボトルはゴミが出ませんので最も環境に優しいボトルといえます。ボトルを生産し続けるコストや原材料も必要ありません。

また、一番コストがかからない水の容器がガロンボトルです。そのため、硬質プラスチックボトルや厚手ビニールパックよりも安くなります。

コスパを重視するならガロンボトルがおすすめです。

ガロンボトルのデメリット

ガロンボトルのデメリットは以下3つがあげられます。

  • 空ボトルの保管の必要性
  • 殺菌・消毒が行われるものの使いまわし
  • 外気が入り込みやすい

ガロンボトルはボトルの回収と再利用が前提ですので空ボトルは捨てずに回収されるまで保管して置かなければなりません。空ボトルがかさばってしまい、保管スペースを圧迫してしまう可能性があります。

回収されたガロンボトルは必ず殺菌・消毒が行われますが何度も再利用され続けることに変わりありません。自分が使う前に誰かが使っていたという事実がどうしても気になってしまう方にはガロンボトルはおすすめできません。

ガロンボトルは再利用することが前提のため、水の使用に応じてボトルを圧縮させることができません。そのため外気が入り込みやすく、水の劣化は他の材質のボトルと比べますと早い傾向にあります。

ウォーターサーバーのボトル利用方式は2種類

ウォーターサーバーにはボトルの利用方法が2種類あります。

  • リターナブル方式
  • ワンウェイ方式

それぞれメリット・デメリットがありますので、どのボトル利用方式が自分に合うか確認をしてからウォーターサーバーを決めるようにしましょう。

リターナブル方式

リターナブル方式は使いきったボトルを回収して洗浄・殺菌を行い、ボトルの再利用をする方式です。主にガロンボトルがリターナブル方式に採用されています。

回収は専門の業者が自宅まで来てくれますので、毎回連絡をする必要はありません。ゴミを出しませんので環境に優しいボトル利用方式といえます。

リターナブル方式のメリット

リターナブル方式のメリットは以下の3つです。

  • ゴミを出す手間が省ける
  • 専門スタッフによるトラブル対応あり
  • 価格が安い

リターナブル方式は専門業者が直接ボトルを回収してくれますので、ボトルをつぶす手間もゴミに出す手間も一切必要ありません。使いきったボトルを回収期日まで保管しておくだけです。

回収にくる専門業者はウォーターサーバーに詳しいスタッフですので、ウォーターサーバーの調子が悪い時に相談したり、故障のトラブルに対応したりしてくれる点もメリットの一つです。

リターナブル方式のデメリット

リターナブル方式のデメリットは以下の2つです。

  • 回収業者が来るまで空ボトルを保管しなければならない
  • 住んでいる地域によっては回収が限定的

空ボトルをゴミとして捨てることはできませんので、回収日まで空ボトルを保管しておかなければならず、ボトル自体も大きいため保管スペースを大きくとってしまいます。

住んでいる地域によっては宅配・回収日が決められていて融通が利かなかったり、土日祝日や夜間対応ができなかったりします。仕事で平日の日中に対応できない方にとって土日祝日・夜間非対応は使いにくさを感じる要因となることが多いですのでお住まいの地域の対応状況は必ず確認しましょう。

ワンウェイ方式

ワンウェイ方式はボトルを一回限りの使いきりとし、使い終わった後はゴミとして捨てることができます。リターナブル方式はボトルを再利用するため抵抗感を感じてしまう方もワンウェイ方式なら安心です。硬質プラスチックボトルか厚手ビニールパックが採用されています。

毎回新しいボトルを使うことができますので衛生面に置いて大変優秀です。使用するボトルも水の容量にあわせて圧縮されていきますので、ゴミとして出す際は非常にコンパクトになっています。

ワンウェイ方式のメリット

ワンウェイ方式のメリットは以下の2つです。

  • 毎回新品のボトルで衛生的
  • 真空構造なので外気が入り込みにくい

ワンウェイ方式はその名の通り、使いきりですので毎回新しいボトルに変えることができます。常に新品のボトルを使えますので衛生面はリターナブル方式と比べますと格段に上です。

ごみとして処理がしやすいように真空構造で作られていますので、水が減るたびにボトルが圧縮されていきます。結果的にボトル内に外気が入りにくくなり、ボトル内の水の劣化を防ぐことができるのです。

ワンウェイ方式のデメリット

ワンウェイ方式のデメリットは使い終わったボトルを捨てなければならない点です。リターナブル方式とは違い、空ボトルの回収はしてもらえません。

使いきった空ボトルは圧縮されてコンパクトになってはいますがゴミとして出さなければいけませんので、ごみ出しが面倒な方はワンウェイ方式をおすすめできません。

主要なウォーターサーバーのボトルの材質一覧

主要なウォーターサーバーのボトルの材質を一覧にしてまとめています。これまでのウォーターサーバーのボトルの材質を参考にどのウォーターサーバーが自分にあっているか確認しておきましょう。

ウォーターサーバーボトルタイプボトルの材質
クリクラ
リターナブル
(返却 回収)
ガロンボトル
サントリー
ワンウェイ
(使い捨て)
厚手ビニールパック(ボックス型)
アクアクララ
リターナブル
(返却 回収)
ガロンボトル
フレシャス
(dewo/サイフォンプラス)
ワンウェイ
(使い捨て)
厚手ビニールパック
フレシャス(Slat)
ワンウェイ
(使い捨て)
硬質プラスチックボトル
コスモウォーター
ワンウェイ
(使い捨て)
硬質プラスチックボトル
プレミアムウォーター
ワンウェイ
(使い捨て)
硬質プラスチックボトル
アクアセレクト
ワンウェイ
(使い捨て)
硬質プラスチックボトル
アクアセレクトライフ
ワンウェイ
(使い捨て)
厚手ビニールパック
アルピナウォーター
リターナブル
(返却 回収)
ガロンボトル
うるのん
ワンウェイ
(使い捨て)
硬質プラスチックボトル
ピュアハワイアンウォーター
ワンウェイ
ワンウェイ
硬質プラスチックボトル
マーキュロップ
リターナブル
(返却 回収)
ガロンボトル
オーケンウォーター
ワンウェイ
(使い捨て)
硬質プラスチックボトル
富士の湧水
ワンウェイ
(使い捨て)
厚手ビニールパック(ボックス型)
エフィールウォーター
リターナブル
(返却 回収)
ガロンボトル
キララ
ワンウェイ
(使い捨て)
厚手ビニールパック

ガロンボトルの材質には注意が必要?

「ガロンボトルの材質によっては原料がボトル内の水に溶けだしてしまう危険性がある」という情報を見たことはないでしょうか。

ガロンボトルの原料であるビスフェノールAが殺菌時に溶け出してしまうのではないかと危惧されているためです。ビスフェノールAには毒性があり、発がん性があることが確認されています。

しかし、ビスフェノールAはコンビニ弁当の容器の原料でもある上に電子レンジで高温使用されています。ガロンボトルよりも危険な使用方法であるにも関わらず特に問題視されていません。

さらにガロンボトルに含まれるビスフェノールAの危険性はすべて検査済み、国が定める基準値よりも低い値で作られたガロンボトルしか採用されていないのです。したがってガロンボトルの材質の心配をする必要はありません。

水ボトルの材質によって味やにおいが変わる?

「毎回使う水ボトルによって味やにおいが大きく変わる」という口コミをSNSで見かけたことはないでしょうか。

たしかにワンウェイ方式のボトルであれば多少のボトルの製造差は生まれてしまいますが、ボトル内の水の味やにおいに影響を及ぼすほどのものではありません。

ウォーターサーバーの味の変化を感じ取った場合はボトルを疑うよりもウォーターサーバー内部の状態を疑いましょう。内部でカビが繁殖して味やにおいが変わってしまっている場合があるからです。

「連絡すればお金がかかるかもしれない」と思って連絡を渋る方もいますが、ほとんどのウォーターサーバー会社が口コミのように無償で対応してくれますので、必ず連絡を入れましょう。

まとめ

ウォーターサーバーのボトルの材質には大きな特徴があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。それぞれのボトルの特徴を理解し、自分にあったボトルを探しましょう。

最も普及しているタイプは硬質プラスチックボトルで、取り扱いやすくゴミとして出す時はコンパクトになります。女性や高齢の方は比較的軽く交換のしやすい厚手ビニールパックがおすすめです。環境に配慮したい・ごみ捨てが面倒な方はガロンボトルを選ぶと良いでしょう。

ウォーターサーバーのボトルの材質ひとつとっても好みが大きくわかれます。適当に決めるのではなく事前に調べてしっかりと確認することが肝心です。

執筆者のプロフィール

水ナビ編集部

これまで60社以上のメーカーを比較し、30機以上のサーバーを実際にレンタルして使ってきた水ナビ編集部が、あなたにぴったりなウォーターサーバーを見つけます。

【監修者】中倉大吾

株式会社スタークラフトの代表取締役社長を務めながら、水のスペシャリスト「アクアソムリエ」としても活動する。2013年5月からウォーターサーバーの比較メディアを運営開始。10年以上にわたってウォーターサーバー業界を見てきた豊富な知見を生かし、2019年にはより総合的でユーザーに寄り添ったウォーターサーバー比較サイトとして「水ナビ(当サイト)」を立ち上げる。また宅配水業界における正しい情報発信を推進するため、一般社団法人「日本宅配水&サーバー協会(JDSA)」の協賛会員に加盟。
※アクアソムリエは、日本アクアソムリエ協会の認定資格です。著者の所有資格について、詳細はこちらをご覧ください。またこちらからアクアソムリエ協会のプロフィールもご覧になれます。