水道水浄水型ウォーターサーバーのデメリット7つとメリット5つを解説!口コミから見えてきたデメリットとは?

近年、定額制でコスパが良い「水道水浄水型ウォーターサーバー」が人気です。

しかし一方で、浄水型サーバーにはデメリットもあります。
たとえば、原水が水道水のため、天然水ほどのこだわりや付加価値は感じられない、という点などは代表的なデメリットでしょう。

今回、水道水浄水型サーバーの契約を考えている方に向け、後悔なく選ぶことができるよう、デメリットについて徹底的に解説していきます。

この記事の結論
  • 水道水浄水型ウォーターサーバーには7つのデメリットがある
  • 定期的なフィルター交換がある点は面倒
  • 災害時に使えなくなってしまうタイプが多い
  • 天然水のような水のこだわりはない
  • 自分に適したサーバーを選べば、それぞれのデメリットを軽減させたりなくしたりできる

※この記事ではデメリットについて解説していきますが、水道水浄水型ウォーターサーバーのおすすめをまとめた記事もあるので気になる方はご覧ください。(※タップで別記事にジャンプ)

※料金はすべて税込み表記です。

【著者】ますだえいじ

水のスペシャリスト「アクアソムリエ」として、「水ナビ(当サイト)」の総編集長とライターをつとめる。2019年よりウォーターサーバー比較サイト「水ナビ」を制作・運営。2023年現在、「水ナビ」は月3万人が訪問するサイトとなり、過去1,000人以上のウォーターサーバー選びをサポートしている。※アクアソムリエは、日本アクアソムリエ協会の認定資格です。著者の所有資格について、詳細はこちらをご覧ください。またこちらからアクアソムリエ協会のプロフィールもご覧になれます。

水道水浄水型ウォーターサーバーの7つのデメリット

水道水浄水型ウォーターサーバーには、以下の7つのデメリットがあります。

【1】定期的なフィルター交換作業が必要

浄水型ウォーターサーバーは、定期的なフィルターの交換作業が必要になります。

時期については、メーカーや機種により異なりますが、半年~1年に1回程度というのがよくあるパターンです。
これが手間に感じる方もいるでしょう。

ここでは一例として、「クリクラ putio」のフィルター交換の様子を見てみましょう。

浄水型サーバーのフィルター交換

水道水浄水型ウォーターサーバーのフィルター交換手順① 給水タンクを外す(クリクラputioの場合)①給水タンクを外します
水道水浄水型ウォーターサーバーのフィルター交換手順② フィルターを外す(クリクラputioの場合)②フィルターをくるくると回して外します
水道水浄水型ウォーターサーバーのフィルター交換手順③ タンクの中をふき取る(クリクラputioの場合)③給水タンクの設置個所にある水分をふき取ります
水道水浄水型ウォーターサーバーのフィルター交換手順④ 新しいフィルターを入れる(クリクラputioの場合)④新しいフィルターをくるくると回して挿入します
⑤タンクに水道水を入れ、新しいフィルターが浄化されるように水を出します
クリクラputioの場合はメンテナンスモードで注水をはじめます

動画でもご覧ください。

※音が出ます

ちなみに、ほとんどのメーカーでフィルターの料金は無料(※レンタル料に含まれる)となっており、追加費用はかからないのが一般的です。

フィルターの交換期間が長く取られているメーカーを選ぶことで、フィルター交換をする機会を少なくすることはできます。

代表的な浄水型サーバーのフィルター情報

メーカー交換時期料金
エブリィフレシャス
7カ月半に1回無料
(レンタル料に含まれる)
ウォータースタンド
「ピュアライフ」

6ヵ月に1回無料
(レンタル料に含まれる)
Locca(ロッカ)
6~8ヵ月に1回無料
(レンタル料に含まれる)
クリクラ putio
6ヵ月に1回無料
(「レンタル料+あんしんサポートパック料」に含まれる)

【2】災害時の水のストックにならない

水道水浄水型ウォーターサーバーは、水ボトルを使用しないため災害時のストックにすることができません。水道が断水してしまえば、基本的には使えなくなってしまいます。

逆に言えば、宅配水ウォーターサーバーは水ボトルが常にストックされるようになるため、災害時の備蓄水になります。

ウォーターサーバーのリターナブルボトルが部屋に置いてある様子

その分場所を取るというデメリットもあるため、一長一短です。

水道水浄水型ウォーターサーバーでも、いざという時はお風呂の水を入れて使える可能性はあります。
(※ただしこの使い方は推奨しないため、最終手段とお考えください。温度や水の衛生状態の問題があるため、故障の原因になる可能性もあります)

とはいえ、やはり宅配水ウォーターサーバーの方が備蓄水には向いています。

【3】水道か電気が止まると使えない

前の見出しとも関連しますが、災害時に断水や停電が起きた場合、水道水浄水型ウォーターサーバーは使えなくなってしまいます。

もしも停電時にも使えるウォーターサーバーがいいなら、ハミングウォーターがおすすめです。
ハミングウォーターには、非常用電源(※別売)があるため、停電時でも使うことができます。

ハミングウォーターの非常用電源※別売
ハミングウォーターの非常用電源※別売

停電時にも使える機種はこれ!

ハミングウォーター

ハミングウォーター「フローズ」の設置画像

参考月額

3,300円

レンタル料2,200円
初期費用2,200円

【4】天然水のような水のこだわりはない

水道水浄水型ウォーターサーバーの場合、やはり原水が水道水ということもあり、天然水ほどの水のおいしさや付加価値は感じられなくなってしまいます。

一方で、
「普通においしくてきれいな水ならOK」
「浄水器レベルの水でOK」
という方には十分すぎるレベルと言えます。

水のおいしさは「ミネラルバランス」で決まります。
ミネラルバランスの黄金比と言われているのが、「カルシウム2~3:マグネシウム1」というバランス。

おいしい水のミネラルバランスは「カルシウム2~3:マグネシウム1」のバランス

水道水浄水型ウォーターサーバーの場合は、水のミネラルは地域の水道の質によって決まってしまいます。ミネラルバランスにまでこだわることがでいません。

水の専門家「アクアソムリエ」の感想は?

アクアソムリエ ますだえいじ

水道水浄水型サーバーの水は、普段から天然水サーバーの水を飲んでいる私が飲んでも十分においしい水だと言えます。
コスパ良くおいしい水が飲みたい人におすすめです。

一方で天然水は、数値に出てくるレベルから出てこないレベルまで、様々な自然由来のミネラルを味わうことができ、一段上の満足感が得られます。

どちらが良いかは人によって変わってくるでしょう。

水の味にこだわりたい方は、天然水のおいしいウォーターサーバーをまとめた記事もあるので、こちらもあわせてご覧ください。(※タップで別記事にジャンプ)

【5】水の使用量が少なすぎる場合は割高になってしまう場合も

水道水浄水型ウォーターサーバーは、水代がかからない分、レンタル料が高めに設定されています。
しかしながら、結論から言えばほとんどの人にとって安く使えるのは水道水浄水型サーバーの方です。

例外は「一人暮らしであまり水を使わない(月12L程度)」というタイプの方です。
この場合は、「注文ノルマなしの水代が安い宅配水サーバー」を選ぶことで、水道水浄水型サーバーより安く使える可能性があります。

月額料金の比較

サーバータイプレンタル料の相場水代の相場
水道水浄水型3,000円~4,000円程度0円
宅配水
(ボトルタイプ)
0円~1,000円程度3,000円~4,500円
(24L)

上記の通り、宅配水サーバーの方が水代が高い分、レンタル料が安く設定されており、無料という場合もあります。

しかしほとんどの場合、宅配水のウォーターサーバーにも毎月24L注文ノルマがある(最低でも注文しなければならない水の量)ため、毎月3,000円~4,000円はかかってくるケースが多いです。

唯一、浄水型サーバーよりも安く使える可能性がある宅配水サーバーは、宅配水で最安の「アルピナウォーター」です。
エブリィフレシャスと比較した料金シミュレーションを見てみましょう。

料金シミュレーション

水の
注文量
エブリィ
フレシャス
=水道水浄水型
アルピナ
ウォーター
=宅配水(RO水)
12L3,300円2,012円
24L3,300円3,254円
36L3,300円4,496円
48L3,300円5,738円
60L3,300円6,980円
72L3,300円8,222円

ご覧の通り、毎月の注文量が12Lの場合はアルピナウォーターの方が割安になってきます。
(ただしアルピナウォーターの方は、ボトル上置きで交換が大変なタイプなので、そのあたりが気にならない方向けです)

【6】置く場所がある程度制限される

水道水浄水型ウォーターサーバーは、水道水を利用するため置く場所は蛇口の近くに制限されてしまいます。

水道水浄水型ウォーターサーバーには、「給水型」「水道直結型」の2つに分けられます。どちらかによって、置き場所の制限も変わってきます。

給水型水道直結型

水道水を給水タンクに注いで利用する

水道の蛇口とつなげて利用する
【置き場所の制限】
基本的にはどこにでも置ける。
ただしあまり遠くに置くと給水作業が面倒なため、水道の付近に置いた方が良い。
【置き場所の制限】
チューブで蛇口と直結できる範囲に置く必要がある。
蛇口からドアを越えて設置したりすることが難しく、キッチンなど蛇口のすぐ隣に置くケースが多い。

置き場所の自由がきく方が良いなら給水型がおすすめですが、いずれにせよ置き場所は制限されてしまいます。

【7】契約期間と解約金がある

これは水道水浄水型ウォーターサーバーに限ったデメリットではありませんが、多くのウォーターサーバーには契約期間と解約金があります。

メーカーにより条件は様々です。代表的な浄水型サーバーの解約金を見てみましょう。

スクロールできます
サーバー契約期間解約金
エブリィフレシャス3年1年未満:22,000円/1年以上2年未満:16,500円/3年未満:11,000円
ウォータースタンド
ピュアライフ
なし(期間限定)
6月28日 まで
0円(期間限定)
Locca
Slim-R
5年3年未満:30,000円/3年以上4年未満:20,000円/4年以上5年未満:10,000円
Locca
litta(リッタ)
5年3年未満:30,000円/3年以上4年未満:20,000円/4年以上5年未満:10,000円
クリクラ putio1年プラン17,000円
2年プラン1年未満:20,000円/1年以上2年未満:13,500円
お得プラン
(5年)
1年未満:35,000円/1年以上2年未満:20,000円/2年以上3年未満:15,000円/3年以上4年未満:10,000円/4年以上5年未満:5,000円

給水型ウォーターサーバーのデメリット2つ

この章では「給水型ウォーターサーバー」のデメリットを解説していきます。
水道水浄水型ウォーターサーバーは、そもそも「給水型」と「水道直結型」に分けられますが、その中でも「給水型サーバー」についてのデメリットです。

浄水型サーバーの2タイプ

給水型水道直結型

水道水を給水タンクに注いで利用する

水道の蛇口とつなげて利用する

「給水型ウォーターサーバー」とは、水道水を給水タンクに注ぎ込んで使うタイプの浄水型ウォーターサーバーです。

より多くの人におすすめできるのが「給水型のサーバー」です。

エブリィフレシャス「tall(トール)」に水道水を注ぎ入れている様子

給水型のウォーターサーバーは、工事不要で手軽に利用でき、コスパが良いところが魅力です。

一方で、以下のようなデメリットもあるため注意しましょう。

くわしく解説していきます。

【1】水を給水する手間が必要

給水型ウォーターサーバーは、工事不要で手軽に導入できる一方で、給水をする手間があることがデメリットです。

このデメリットを根本的に解消する方法はありませんが、ストレスを軽減するには以下の方法があります。

水を給水する手間をなくすには?
  • 給水タンクが外せるタイプを選ぶ
  • タンク容量が大きいタイプを選ぶ
  • キッチンの近くなど、水道から近い場所に置く

まずは「給水タンクが外せるかどうか」をチェックしましょう。

ウォータースタンド「ピュアライフ」のタンクを取り外した様子
掲載機種:ウォータースタンド「ピュアライフ」

給水タンクが外せることで、一気に満タンまで水をためることができます。

あわせてチェックしたいのが、「タンク容量の大きさ」です。タンクの容量が大きい機種を選んだ方が、一度に使える水の量が増えるため給水の回数が少なく済みます。

タンク容量が大きいサーバー

サーバー機種タンク
容量合計
各タンク容量
Locca
(ロッカ)
「Slim-R」
10.45L浄水タンク:4.5L
サブタンク:1.85L
温水タンク:1.8L
冷水タンク:2.3L
ウォーター
スタンド
「ピュアライフ」
9L給水タンク:4.5L
温水タンク:1.5L
冷水タンク:2.0L
常温タンク:1.0L
エブリィ
フレシャス
「tall(トール)」
8.7L給水タンク:5.7L
温水タンク:1.5L
冷水タンク:1.5L
ハミング
ウォーター
「フローズ」
7.9L給水タンク:4L
温水タンク:1.3L
冷水タンク:1.5L
浄水タンク:1.1L

また、当然ながら設置場所を水道(キッチン)のすぐ近くにすれば、すぐに給水ができるようになります。

【2】給水タンクが必要な分サイズが大きい

給水型は、水をためておくタンクが必要な分、サイズが大きくなりがちです。
一点、誤解しないようにしたいのは、宅配水ウォーターサーバーと比べれば、水ボトルが必要ない分、置き場所はかなり省スペースで済みます。

場所を取るように感じるのは、あくまでも同じ浄水型の中でも「水道直結型サーバー」と比較した場合です。

水道直結型サーバーは水道水を直接引いてこられるためタンクが小さく済む一方、
給水型サーバーはタンクにためておく必要があります。

分かりやすい解決策は、コンパクトで卓上に置けるタイプのサーバーを選ぶことです。

コンパクトな給水型サーバー一覧

メーカー/機種サイズ
クリクラ putio
幅:24㎝
奥行き:28㎝
高さ:41.5㎝
エブリィフレシャス
「ミニ」

幅:25㎝
奥行き:29.5㎝
高さ:47㎝
Locca(ロッカ)
litta(リッタ)

幅:23㎝
奥行き:34.7㎝
高さ:50㎝

水道直結型ウォーターサーバーのデメリット5つ

水道直結型ウォーターサーバーとは、自宅の水道とチューブで直結させることで、直接水を補充するタイプのサーバーです。

【1】設置の際に工事が必要

水道直結型ウォーターサーバーの最大のデメリットは、「設置の際に工事が必要」という点です。

水道直結ウォーターサーバーの工事の様子

出典:ウォータースタンド公式

業者が実際に自宅の中に入り込み、水道とサーバーをつなげる工事を行います。

工事が必要になることで、この後に解説するように
初期費用がかかったり、
置き場所が水道まわりのみになったり、
といったデメリットも付随してきます。

【2】初期費用が高い

水道直結型サーバーは、初期費用がかかるケースが多いです。

ただし初期費用が無料の水道直結サーバーもあります。
表にまとめたのでチェックしてみてください。

メーカー/機種初期費用
ウォータースタンド
「アイコン」
0円
ウォータースタンド
「ガーディアン」
9,900円
楽水
「ピュレスト」
13,200円
キララ
フレッシュサーバー
「ファミリア」
0円

【3】「給水型」と比較すると料金が高い

水道直結型のサーバーは、給水型よりも利用料金が高い傾向にあります。
実際に表で比較してみましょう。

水道直結型給水型
ウォータースタンド
「アイコン」

月額4,400円
ウォータースタンド
「ピュアライフ」

月額3,300円
OCEAN

月額4,378円
エブリィフレシャス
「トール」

月額3,300円
キララフレッシュサーバー
「ファミリア」

月額4,378円
Locca
「リッタ」

月額2,580円

比較してみると、給水型が3,000円前後で利用できるのに対して、水道直結型は4,000円前後の価格帯になっていることが分かります。

コスパよりも「給水の手間がいらない便利さ重視」という方に、水道直結型はおすすめです。

【4】置き場所が水道まわりのみ

水道直結タイプを選ぶことによって、置き場所が水道のまわりに絞られることも一つのデメリットです。

チューブで連結する必要があるため、部屋やドアをまたいで設置することは難しくなります。
(水道からドアをまたいで設置する際は、ドアが閉じられなくなる等の制限が出てくることがあります)

水道直結タイプを選ぶなら、設置場所はあらかじめよく考えておくと良いでしょう。

ドアを挟んで設置すると・・・

水ナビ編集部では建物の構造上どうしてもドアを挟んでチューブをつなげる必要があったため、ドアを閉めることができなくなってしまいました・・・。

水道直結ウォーターサーバーのチューブ(配線)の様子

一般的な住宅であれば、キッチンの横に置ける場合がほとんどなので、このような不便があるパターンは少ないでしょう。
もしもドアを挟まないと設置できない場合は、配線工事の必要がない給水型ウォーターサーバーの方をおすすめします。

【5】配線が見えて気になる

水道直結タイプは、水道と接続するためのチューブが必要なため、配線が気になる場合があります。

実際の画像を見ていただいた方が分かりやすいでしょう。

サーバーの配線が気になる

水道直結ウォーターサーバーの配線の様子。水道付近からサーバー本体までつないでいる。

このようにチューブで配線がされるため、インテリアにこだわる方の場合は気にってしまうかもしれません。

なお編集部で設置した上の画像例だと、水道から遠くに設置した場合の配線ですが、水道のすぐ隣に設置すればここまで配線が長くなることもなく気にならずに済むかもしれません。

水道水浄水型ウォーターサーバーのメリット6つ

ここまでデメリットの話をメインにしてきましたが、もちろん浄水型サーバーにはたくさんのメリットがあります。

【1】料金が定額で水が飲み放題

水道水浄水型サーバーのメリットとしてもっとも大きなものは、水代がかからないため料金が定額で、水が飲み放題という点です。

従来の宅配水ウォーターサーバーの場合は、水を使えば使うほど水代がかさみ、月額料金が高くなってしまいます。
つまり、水をたくさん使う人ほど水道水浄水型サーバーがおすすめになります。

宅配水ウォーターサーバーと水道水浄水型ウォーターサーバーの料金イメージをグラフ化したもの。宅配水サーバーが従量制で右肩上がりに月額料金が伸びるのに比較し、水道水浄水型サーバーは定額制のため料金が一定。

【2】ボトル交換が不要

浄水型サーバーは、水道水を利用するためボトル交換が不要になります。

従来型
宅配水サーバー
水道水浄水型
ウォーターサーバー
重い水ボトル(約12キロ)を持ち上げて交換する水道水をタンクに補充する作業
※水道直結タイプは給水作業も不要

従来の「宅配水サーバー」のボトル交換は、12キロほどある重い水ボトルを持ち上げて交換する作業でした。

それに対して浄水型サーバーは水道水を補給する作業のため、力に自信がない方でも簡単に水の補充ができます。

女性の一人暮らしや、ご高齢の方にもおすすめです。

【3】ボトルの受け取りが不要

意外な盲点ですが、従来の宅配水ウォーターサーバーは、毎月水ボトルが送られてくるため受け取る必要があります。

一方水道水浄水型ウォーターサーバーの場合は、水ボトルを使用しないためそもそもボトルの受け取りが不要です。

ウォーターサーバーのワンウェイボトルを並べた様子。各メーカーのダンボールを並べている。

宅配水の場合だと、玄関でボトルを受け取り、そこから自分でボトルのストック場所まで移動する必要があります。ボトルは重いので、それだけでも重労働ですよね。

また、ボトルが配送された際に不在だった場合も、後日再配達の依頼をする必要があったりと面倒です。

「置き配」を選択することで玄関前にボトルを置いて行ってもらうこともできますが、オートロック付きマンションなどにお住まいの方は難しくなります。
宅配ボックスがあるマンションの場合でも、宅配ボックスから自分の部屋までの移動が大変になります。

【4】ボトルの置き場所が不要

浄水型サーバーはボトルの置き場所が不要になるのも、大きなメリットになります。

宅配水の場合は、どうしてもボトルが場所を取ってしまいます。

リターナブルボトルを自宅に並べている様子。

画像を見ると想像できるかもしれませんが、ストックのボトルの方がサーバー本体よりも場所を取る場合が多いです。
ボトルがないことによって、かなり大きく省スペースすることができます。

【5】ゴミが出ない

宅配水サーバーの場合、使用済みボトルがゴミになります。
一方で浄水型サーバーの場合は、ボトルが不要なのでボトルゴミも出ません。

※使い捨てタイプのワンウェイボトルの場合。

ワンウェイボトルの使用前と使用後の様子。

【6】注文ノルマがない

宅配水サーバーには毎月のボトルの「最低注文ノルマ」がありますが、浄水型サーバーの場合はそれがありません。

注文ノルマのよくある例としては、下記のような形があります。

注文ノルマ条件のよくある例
  • 毎月12Lボトル2本の注文(定期配送)が必要
  • ボトルが不要な時は、1ヵ月までは定期配送を無料スキップできる
  • 2ヵ月以上連続で配送をスキップする場合、手数料(800円~1,000円)が発生する

注文ノルマの詳細はメーカーによって異なっています。

家族でウォーターサーバーを使う方などはほぼノルマを達成できるため気にする必要はありませんが、一人暮らしの方など水の消費量が少ない方は気を付けた方が良いでしょう。

【7】カフェ機能搭載型モデルも選べる

カフェ機能搭載型のウォーターサーバーとして人気のエブリィフレシャス「トールカフェ」があります。

エブリィフレシャス「tall+cafe」で、お茶とコーヒーをいれている様子。

浄水型のコスパの良さと、リッチなカフェ機能を両立したモデルです。

カフェ機能が使える機種

参考月額(24L)

3,850円

  • 工事なし・水道水を入れるだけで利用できる「給水型サーバー」
  • カラーリングやタッチパネル式などデザイン性が高い
  • 今なら3ヵ月間半額で利用できる(3月31日まで
  • 今なら縛りなし(契約期間/解約金なし)で利用できる(3月31日まで

水道水浄水型ウォーターサーバーはこんな人におすすめ

ここまで、水道水浄水型ウォーターサーバーのメリット・デメリットについてくわしく見てきました。

それらをまとめ、「どんな人に浄水型サーバーがおすすめか」をまとめてみましょう。

水道水浄水型ウォーターサーバーは
こんな人におすすめ
  • コスパ重視の方
  • 料金を気にせず水をたくさん使いたい方
  • 「おいしくてきれいな水」ならOKの方
  • 重いボトル交換作業をしたくない方
  • 部屋のインテリアや省スペースにこだわる方

上記のリストで、当てはまる部分が多い方は水道水浄水型ウォーターサーバーがおすすめです。

ウォーターサーバーの「水道水浄水型」or「宅配水」どちらを選ぶ?

「水道水浄水型サーバー」と「宅配水サーバー」のどちらを選ぶか迷う、という方もいるでしょう。

そんな方は、以下の質問に沿って選んでみてください。

質問
「水のクオリティや味」より「コストパフォーマンス」が大事

YES・・・水道水浄水型サーバーがおすすめ
NO・・・宅配水サーバーがおすすめ

質問
便利さや使い勝手を重視する

YES・・・水道水浄水型サーバーがおすすめ
NO・・・宅配水サーバーがおすすめ

質問
毎月の水の使用量は24Lより多い?

(※毎日800ml=コップ4杯の水を使った場合、月の24L)
YES・・・水道水浄水型サーバーがおすすめ
NO・・・どちらでもOK。ただし宅配水の場合は注文ノルマに注意。

まとめ

この記事では、水道水浄水型ウォーターサーバーのデメリットとメリットについてくわしく解説してきました。

ざっくりまとめてしまうと、水道水浄水型サーバーの方が、宅配水サーバーよりもデメリットは少ないと言えるでしょう。

ただ、宅配水サーバーの方も、こだわりの天然水を飲めるなど大きなメリットがあることも確かです。

「水のクオリティ」と「コスパや便利さ」のどちらを重視するかによって、自分に合った方を選ぶと良いでしょう。

【監修者】中倉大吾

株式会社スタークラフトの代表取締役社長を務めながら、水のスペシャリスト「アクアソムリエ」としても活動する。2013年5月からウォーターサーバーの比較メディアを運営開始。10年以上にわたってウォーターサーバー業界を見てきた豊富な知見を生かし、2019年にはより総合的でユーザーに寄り添ったウォーターサーバー比較サイトとして「水ナビ(当サイト)」を立ち上げる。また宅配水業界における正しい情報発信を推進するため、一般社団法人「日本宅配水&サーバー協会(JDSA)」の協賛会員に加盟。
※アクアソムリエは、日本アクアソムリエ協会の認定資格です。著者の所有資格について、詳細はこちらをご覧ください。またこちらからアクアソムリエ協会のプロフィールもご覧になれます。