ウォーターサーバーの電気代は1ヶ月平均628円!実際に計測した結果も紹介!【比較・ランキング】

ウォーターサーバーの一カ月当たりの電気代はどのくらい?

ウォーターサーバーの電気代の相場は、月額500円~1,000円程度、平均は約628円となっています。※水ナビ編集部調べ

主要ウォーターサーバー28機種の電気代グラフ

※実際の電気代の一覧を見たい方はこちら

このグラフは、価格.comで人気のウォーターサーバーメーカーの主要床置きウォーターサーバー29機種の電気代をまとめたものです。
真ん中のオレンジ色が29機種の電気代の平均で、約628円でした。

グラフを見ても分かるとおり、ウォーターサーバーの電気代は125円から1,500円と非常に幅広いです。

この記事では、ウォーターサーバーの中でも特に電気代の安いおすすめウォーターサーバーをご紹介します。

【監修者】ますだえいじ

水のスペシャリスト「アクアソムリエ」として、「水ナビ(当サイト)」の総編集長とライターをつとめる。2019年よりウォーターサーバー比較サイト「水ナビ」を制作・運営。2023年現在、「水ナビ」は月3万人が訪問するサイトとなり、過去1,000人以上のウォーターサーバー選びをサポートしている。※アクアソムリエは、日本アクアソムリエ協会の認定資格です。著者の所有資格について、詳細はこちらをご覧ください。またこちらからアクアソムリエ協会のプロフィールもご覧になれます。

水ナビ編集部ではウォーターサーバー30機種以上をレンタルして比較・検証しています。

電気代・月額料金の安いウォーターサーバーランキング(宅配水・浄水型)

ここでは、主要ウォーターサーバーの電気代のランキングを宅配水型と浄水型に分けてご紹介します。
このランキングは水ナビ編集部が公式サイトや電話での調査をもとにした実際のデータを根拠にしていますので、本当に電気代が安いサーバーがわかるものとなっています。
ぜひ参考にしてみてください。

まずは、宅配水ウォーターサーバーの電気代の安いウォーターサーバーランキングです。

電気代の安い宅配水ウォーターサーバー11機種

電気代(目安)月額費用詳細
コスモウォーター

ECOTTO(エコット)
125円4,104円詳細
コスモウォーター

smartプラス Next
256円4,104円詳細
フレシャス(天然水)

dewo(デュオ)
330円4,654円詳細
フレシャス(天然水)

Slat(スラット)
380円5,189円詳細
コスモウォーター

smartプラス
474円4,104円詳細
ワンウェイウォーター

smart(スマート)
474円2,700円
フレシャス

dewo mini(デュオミニ)
490円5,651円詳細
プレミアムウォーター

amadanaグランデサーバー
490円5,182円
プレミアムウォーター

スリムサーバーⅢ
500円4,082円詳細
うるのん

Grande
513円4,290円詳細
プレミアムウォーター

Famfit
513円3,866円

※価格は最安値で、電気代は使用状況によって異なります。『ワンウェイウォーター』は月36Lからの注文となります。

電気代の安い浄水型ウォーターサーバー4機種

電気代(目安)月額費用詳細
エブリィフレシャス(浄水型)

トール
360円~3,300円
+水道代
詳細
エブリィフレシャス(浄水型)

ミニ
510円~3,300円
+水道代
詳細
ウォータースタンド

ピュアライフ
462円~3,300円
+水道代
詳細
ハミングウォーター

flows(フローズ)
510円3,300円
+水道代

※電気代は使用状況によって異なります。

電気代・月額料金の安いウォーターサーバー11機種(床置き型・卓上型・浄水型)

主要な天然水・浄水型ウォーターサーバーの電気代ランキングを見たところで、床置き型ウォーターサーバーと卓上型ウォーターサーバー、浄水型ウォーターサーバーのそれぞれで、特に電気代の安いウォーターサーバーを詳しく見てみましょう。

電気代の安い床置き型ウォーターサーバー4選

コスモウォーター エコット

エコットは冷水のウォーターサーバーと熱湯のケトルが一体になっているのが特長です。ウォーターサーバーでも珍しく、100℃の熱湯が使えるという特徴と、随一のエコ性能を持っています。

コスモウォーター

エコット

参考月額(24L)

4,104円

電気代125円
初期費用2,200円

実際にエコットをレビューした記事はこちらです。

コスモウォーター smartプラスnext

smartプラスnextは機能性に優れたウォーターサーバーです。既存のsmartプラスのデザインを引き継ぎながら、様々な機能が追加されています。

消費電力を最大60%カットできるエコモード機能が搭載されており、一カ月当たりの電気代を256円にまで抑えられるのは魅力的でしょう。

冷水・温水それぞれに3段階、合計で6段階の温度調整が可能。3つのモードのチャイルドロックで小さな子どものいるご家庭にも安心です。

バスケットの中にボトルを入れてセットする下置き型ウォーターサーバーなので、力に自信がない人でも簡単に交換できます。

コスモウォーター

smartプラスnext

参考月額(24L)

4,104円

電気代256円
初期費用2,200円

フレシャス(天然水) デュオ

デュオはフレシャスでも特に人気な機種です。

デュオには【SLEEP機能】、【エコモード】、温水と冷水が分離されている【デュアルタンク】という三つの省エネ機能が搭載されています。
これらの機能を使えば、従来のウォーターサーバーと比べて最大70%以上の電気代をカット、一カ月当たりの電気代を330円にまで抑えることが出来ます。

また、グッドデザイン賞受賞の洗練されたフォルムは、お部屋に置いてもスッキリとしていてインテリアを格上げしてくれます。

デュオは7.2Lの水パックをボトルとして採用したウォーターサーバー。一般的なボトルよりも軽いので交換しやすく、またビニールなので折りたたんでそのまま捨てられるのは嬉しい点です。

フレシャス(天然水)

デュオ

参考月額(24L)

4,654円

電気代330円
初期費用無料

もっとくわしく知りたい方はフレシャスの詳細記事をご覧ください。

フレシャス(天然水) スラット

スラットはデザイン性にも機能性にも優れたフレシャスの人気商品。

9.3Lの軽量ボトルで、水ボトルを下に置くタイプのウォーターサーバーなので、交換が楽にできるのは大きな魅力です。

上部に配置されている操作ボタンやチャイルドロック機能で、子どもにも安心。キッズデザイン賞も受賞しています。

姉妹サーバーとして、カフェ機能が搭載されたスラットカフェも販売中。電気代はスラットと同じなので、日常生活で手軽に本格コーヒーを楽しみたい方はぜひチェックして見て下さい。

フレシャス(天然水)

スラット

参考月額(24L)

5,189円

電気代380円
初期費用無料

電気代の安い卓上ウォーターサーバー4選

フレシャス(天然水) デュオミニ

デュオミニは、床置き型のデュオの約1/3の大きさで、横幅25cm、奥行29.5cm、高さ47cmのコンパクト設計のウォーターサーバーです。

4.7Lの水パックを採用しているため、力に自信がない方でも楽々交換。使い終わったらゴミ箱にそのまま捨てられるのも魅力的でしょう。

デザイナーの安積伸さんがデザインしており、デザイン性も抜群。3色のカラー展開もしているため、お部屋の雰囲気にも合わせやすいです。

フレシャス(天然水)

デュオミニ

参考月額(24L)

5,651円

電気代490円
初期費用無料

うるのん Grande

Grandeはうるのんの人気商品です。

うるのんの天然水、「富士の天然水さらり」は世界のシェフやソムリエが認める本当においしい天然水。
食品のミシュランガイドとも呼ばれるInternational Taste Institute(国際味覚審査機構)で最高金賞の優秀味覚賞(三ツ星)を9年連続で受賞、またモンドセレクションでも9年連続で金賞受賞しています。

また、妊娠から就学までの間、特別価格でボトルを購入できるお得な「うるのん子育てプラン」もあるのが嬉しい点です。2段階ロックのチャイルドロックもあるので、小さな子どもがいるご家族にはおすすめのサーバーと言えます。

うるのん

Grande

参考月額(24L)

4,290円

電気代513円
初期費用無料

もっとくわしく知りたい方はうるのんの詳細記事をご覧ください。

プレミアムウォーター スリムサーバーⅢ(ショートタイプ)

スリムサーバーⅢ(ショートタイプ)は、プレミアムウォーター唯一の卓上型ウォーターサーバーです。

使用後に圧縮できるワンウェイボトルなため、ボトルを置くスペースも節約。チャイルドロックが温水・冷水どちらにもついているので、小さな子どもがいる家庭も安心して使用できます。

4色のカラー展開があり、シンプルなデザインなのでインテリアとしても部屋になじみやすいでしょう。

プレミアムウォーター

スリムサーバーⅢ(ショートタイプ)

参考月額

4,082円

電気代630円
初期費用3,300円

もっとくわしく知りたい方はプレミアムウォーターの詳細記事をご覧ください。

電気代の安い浄水型ウォーターサーバー2選

エブリィフレシャス(浄水)

エブリィフレシャスは国際的なデザイナーである安積さんによって手がけられたおしゃれなウォーターサーバーです。

冷水・温水・常温水など、6段階の温度を選ぶことが出来るので、ミルクづくりからカップラーメンまで、自分の生活に合わせた様々な場面で使うことが出来ます。

給水型なので、工事は不要。初期費用もかからないので、導入しやすいのも嬉しい点です。

エブリィフレシャス(浄水)

tall

参考月額(24L)

3,300円

電気代360円
初期費用無料

現在、エブリィフレシャスは上野樹里さん出演のCMでも注目を集めています。

もっとくわしく知りたい方はエブリィフレシャスの詳細記事をご覧ください。

ウォータースタンド ピュアライフ

ウォータースタンド「ピュアライフ」の画像。設置している様子。水を出している様子。給水している様子。

ピュアライフは、数多くの水道直結型のウォーターサーバーを販売してきたウォータースタンドの初の給水型ウォーターサーバーです。

ウォータースタンドの他の製品とは異なり、工事不要、初期費用なし。それでいてウォータースタンドの高い浄水機能を使えるのは大きな魅力でしょう。

また、一日当たり14L浄水可能な大容量フィルターも搭載されています。浄水可能量が多いとフィルターの交換頻度が下がるので、結果的に料金を安く抑えることができます。大家族やオフィスなど、水の使用量が多い人にはおすすめです。

ウォータースタンド

ピュアライフ

参考月額(24L)

3,300円

電気代462円
初期費用無料
電気代には「JDSA基準」と「それぞれのメーカーの独自の基準」があります

ウォーターサーバーの電気代はこれまで、実はきちんと比較できるものではありませんでした。
なぜなら、それぞれのメーカーの測定方法や基準が異なっていたからです。

しかし、2018年になって「JDSA基準」が登場しました。
JDSA基準は、日本宅配水&サーバー協会(JDSA)が推奨するウォーターサーバーの消費電力の測定方法で、試験環境、条件や給水量を一律に設定したものです。
同じ条件での測定なので、JDSA基準ならば異なるメーカーであっても電気代を比較することができるようになりました。

JDSA基準は、メーカー基準よりも電気代が高く算出されることが多いですが、逆に言えば根拠があり信頼できる数字と言えます。

公式の電気代と実測した電気代は違うのか? 5機種で調べてみた

メーカーが公式サイトに掲載する電気代と実際の電気代の間には差があるのでしょうか?
そこで、実際にウォーターサーバーの1日分の電気代を計測して計算してみました。
実測した機種は5機種で、実際に水ナビ編集部で使っているものです。

実測した結果はこのようになりました。

フレシャス(天然水)dewoは、【公式】330円【実測】504円

※「<」「>」をクリックして画像切替。全3枚

フレシャスdewoの電気代

16.8円/日(504円/月)

フレシャスdewoの消費総電力

0.8kWh/日

フレシャスdewoは公式サイト掲載値では330円でしたが、水ナビの計測では504円でした。
実測では公式サイト掲載値よりはすこし高く計測されましたが、それでもかなり控えめですね。
省エネ性能に優れているサーバーなのは間違いなさそうです。

cado×PREMIUMウォーターサーバーは、【公式】670円【実測】705.9円

cado×PREMIUMウォーターサーバーの電気代

23.53円/日(705.9円/月

cado×PREMIUMウォーターサーバーの消費総電力

1.12kWh/日

プレミアムウォーターのcado×PREMIUMは公式サイト掲載値では670円でしたが、水ナビの計測では705.9円でした。
実測では公式サイト掲載値よりはすこし高く計測されましたが、誤差は35.9円(1日あたり1.2円)とかなり少ないですね。
ほぼ公式サイト掲載値どおりと言えそうです。

ワンウェイウォーターsmartは、【公式】474円【実測】636.3円

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ワンウェイウォーターsmartの電気代

21.21円/日(636.3円/月

ワンウェイウォーターsmartの消費総電力

1.01kWh/日

ワンウェイウォーターのsmartは公式サイト掲載値では474円でしたが、水ナビの計測では636.3円でした。
公式サイト掲載値よりは高く計測され、誤差は162.3円(1日あたり5.41円)でした。
他と比較すると少し誤差が大きい印象ですが、とはいえ200円以内におさまっています。

amadanaスタンダードサーバーは【公式】1,060円【実測】940.2円

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amadanaスタンダードサーバーの電気代

31.34円/日(940.2円/月

amadanaスタンダードサーバーの消費総電力

1.49kWh/日

プレミアムウォーターのamadanaスタンダードサーバーの公式サイト掲載値では1,060円でしたが、水ナビの計測では月940.2円でした。
実測した電気代が公式サイト掲載値よりも安くなったのはamadanaスタンダードサーバーだけでした。 誤差は-119.8円(1日あたり-3.99円)とかなり少ないですね。 ほぼ公式サイト掲載値どおりと言えそうです。

クリクラサーバーは【実測】1,194円

※「<」「>」をクリックして画像切替。全3枚

クリクラサーバーの電気代

39.8円/日(1,194円/月

クリクラサーバーの消費総電力

1.89kWh/日

クリクラのクリクラサーバーは公式サイトでの電気代の記載がありません。
水ナビの計測では1,194円でした。
エコモードのないウォーターサーバーの電気代はよく1,000円程度と言われるので、一般的な電気代ではないでしょうか。

メーカー公表値と実測値では±200円程度の誤差

公式サイトに掲載されている電気代と実測での電気代を比べてみました。

今回調べた機種では、公式サイトに掲載されている電気代との差は大きくても200円以内でした。
検証したのはごく一部の機種ですが、メーカーで発表されている電気代はおおむね信頼できるという印象を持ちました。

とはいえ、ウォーターサーバーの電気代は使用状況や設置環境に左右されるものです。
あくまでサーバー本体のエコ性能の目安として活用するのが良いのではないでしょうか。

設置環境やエコモードで電気代がどれだけ変わる?節電する方法

Twitterでこのような書き込みがありました。
実際に使っている人のこういった情報を見ると不安になりますよね。

1ヶ月に電気代が10,000円近くともなれば、明らかに公式サイトに掲載されている電気代と異なります。
メーカーの想定していない事態が起こっていると思っていいでしょう。

ウォーターサーバーの電気代が通常よりも高くかかってしまうにはいくつか原因が考えられます。

  • サーバー内部の異常
  • 設置環境が合っていない
  • メンテナンスが不十分

ウォーターサーバーの電気代がかかる仕組み

そもそもウォーターサーバーの電気代がかかる仕組みは、このようになっています。
プレミアムウォーターのスリムサーバーⅢを例にとって見てみましょう。

スリムサーバーⅢのお湯は85℃に設定されており、85℃を下回ると温熱スイッチが入り、95℃まで加熱しつづけます。
95℃になると温熱スイッチがオフになり、すこしずつ冷めていきます。
こうやって1日のなかでスイッチのオンオフを繰り返しているのですね。

(出典 プレミアムウォーター)

冷水についても同じで、冷水の温度が4℃~9℃になるように冷水スイッチが入ったり切れたりするのを繰り返しています。

(出典 プレミアムウォーター)

しかし、たとえば温度を検知するセンサーが壊れていたり、エコモードの機能に異常があったりすると、これらのスイッチの切り替えがうまく行かず電気代が異常にかかることがありえるでしょう。
サーバー内部異常以外にも、こういう条件で電気代が高くなりやすいです。

サーバーに直射日光やエアコンの風が直接当たる場所

直射日光やエアコンの直風が当たるような場所にサーバーを設置すると、せっかくサーバー内で加熱・冷却した水がすぐに設定温度を下回ったり上回ったりしてしまうために、通常以上にスイッチが作動することになる可能性があります。

サーバーの周りに家具や壁が密集している

サーバーには背面に放熱板があります。
サーバーのすぐ周りに家具や壁があると、排熱が行き場を失い、サーバーの温度が上がりやすくなるために、こちらも通常以上にスイッチが作動することになる可能性があります。

サーバーのメンテナンスが不十分

サーバー後ろの排熱部にホコリが積もっていたりすると、排熱がうまくいかない原因になります。

公式サイトの数値に比べて「電気代が高すぎる」と思う場合は、こういった原因を疑ってみましょう。
自分でわからないという時は、メーカーに問い合わせるのももちろんいいですね。

【実験】サーバーの熱がこもりやすい環境だとどうなる?

ウォーターサーバーの温度が安定しづらい環境だと、そうでない環境にくらべてどのぐらい電気代が変化するのでしょうか?

実際にウォーターサーバーの電気代がかかりやすい条件を作って計測してみました。

こちらのワンウェイウォーターsmartを…

こうしてみました。

まるで花嫁のベールのようですね。

バスタオルをかぶせることで、背面の排熱板にホコリが積もっていたり壁に密接していたりして排熱しづらい環境を擬似的に作りました。

※実験のために定期的にサーバーを観察しながら行っています。
高温になったりサーバーに異常が出たりする可能性がありますので真似しないでください。

タオル以外の条件は先程と同様です。

計測方法

  • 計測時間は24時間
  • エコモードは動作させない
  • 計測中、温水600ml、冷水600mlの計1.2Lを排水

電気代はこのようになりました。

※「<」「>」をクリックして画像切替。全4枚

通常状態でのsmartの電気代(エコモードなし)

  • 電気代 23.28円/日(698.4円/月
  • 消費総電力 1.11kWh/日

排熱部が覆われた状態でのsmartの電気代

  • 電気代 30.13円/日(903.9円/月
  • 消費総電力 1.43kWh/日

なんと、タオルをサーバーにかけて排熱しづらい状況をつくっただけで、電気代が約1.3倍になってしまいました
環境ひとつで電気代が変化してしまうのですね。

エコモードを切るとどうなる?コスモウォーターsmartプラスで実測

ウォーターサーバーにはエコモードがついている機種もあります。
節電のためにはエコモードを適宜利用するのがおすすめです。

エコモードを使用する場合と使用しない場合では、どのぐらい差があるのか実測してみました。
※エコモードありの場合もエコモードなしの場合も、計測時間は24時間とし、計測中に温水600ml、冷水600mlを排水しました。

※「<」「>」をクリックして画像切替。全5枚

エコモードあり
エコモードあり
エコモードなし
エコモードなし

エコモードありの電気代(8時間作動)

  • 電気代 24.99円/日(749.7円/月
  • 消費総電力 1.19kWh/日

エコモードなしの電気代

  • 電気代 29.19円/日(875.7円/月
  • 消費総電力 1.39kWh/日

コスモウォーターsmartプラスのエコモードありとエコモードなしを比較すると、差は126円でした。
1ヶ月でみれば微妙な差ですが、1年でみると約1,500円の差になります。

ウォーターサーバーを節電する方法

環境やエコモードの有無によって電気代が変化することを見てきました。
電気代を節約するには、こういった方法が有効そうです。

  • サーバーの設置場所は、直射日光やエアコンが直接当たるところを避け、壁や他の家具と10cmほどスペースを取るようにする。
  • 背面のホコリを取るなど、メンテナンスを十分に行う
  • エコモード機能のあるサーバーを選ぶ。
  • 温度モードの設定があれば切り替える
  • 温水を使う頻度によっては、冷水専用のウォーターサーバーを使う
ウォーターサーバーを使わないときも電源は切らない

待機電力の節約のため、家電を使わないときはコンセントを抜くのは節電の常識ですね。
ただし、ウォーターサーバーにおいては、電源を切る、コンセントを抜くのはNGなのです。

ウォーターサーバーの水は水道水のように塩素が入っているものではないので、環境次第ですぐに不衛生な状態になってしまいます。
おいしくきれいな水を飲めるように、サーバー内部にはそのために必要なクリーン機能などが備わっていますが、電源を切ってしまうと機能が働かなくなってしまいます。
サーバー内部にカビなどが発生しメンテナンスが必要になると、数千~数万円の費用がかかってしまう可能性すらあります。

ウォーターサーバーを使わないときでも、電源を切ったりコンセントを抜いたりしないようにしましょう。

温水をあまり使わないなら、冷水専用のウォーターサーバーを使うのも◎

「温水はあまり使わない」「冷たい水だけいつでも飲みたい」という方には、いっそ冷水専用のウォーターサーバーを使うのもおすすめです。

すでにご紹介したウォーターサーバー×ケトル一体型のエコット(コスモウォーター)もケトル部分を使わなければ冷水専用ウォーターサーバーとも言えますね。

他にも、冷水専用のウォーターサーバーにはこのようなものがあります。

ナノシリーズトリニティ/ウォータースタンド

ナノシリーズトリニティは、ナノシリーズの中でも大容量の冷水タンクが特徴のウォーターサーバーです。
冷水だけではなく常温水も使えます。
身体を冷やしたくない方や薬の飲み水にも使いやすいですね。
光感度センサーによる自動節電モードを搭載。
ご家庭だけでなく、オフィスや公共の場にも嬉しい機種です。

ウォータースタンド

ナノシリーズトリニティ

参考月額

3,850円+水道代

水代水道代のみ
レンタル3,850円
※別途電気代および初回設置費用9,900円がかかります。

【購入のみ】サントリー天然水専用卓上型冷水ウォーターサーバー/サントリー

サントリー天然水専用冷水サーバーは、レンタルではなく購入販売のみのウォーターサーバーです。
買い切りなので、ノルマや契約期間のない気軽さがいいですね。
お水はコンビニでも売っている「サントリー南アルプスの天然水」なので、味や品質に安心感があります。
エコ性能はもちろん◎。電気代は300円です。

サントリー

天然水専用冷水サーバ

メーカー希望小売価格

39,600円

水代(10L)約1,300円
※別途電気代がかかります。

※この記事の料金はすべて税込です。

電気ケトルと電気ポット、やかん、ウォーターサーバーでコスパが高いのはどれ?

電気ケトルと電気ポット、やかん、ウォーターサーバーで比較すると、いちばんコストパフォーマンスが高いのはどれでしょうか?
1日に1.2L利用するという同じ条件で試算し、比較してみました。

※実測ではなく、消費電力などを元にした試算です。実際には、従量料金や利用プラン、使用条件によって異なります。

お湯だけなら、ポットやケトルのほうが電気代はオトクに使える

月額電気代
※1.2L/日の場合
消費電力
電気ケトル

ティファール
ジャスティンプラス1.2L
109.5円1250W
電気ポット

象印
マイコン沸とうVE
電気まほうびん優湯生
344.6円905W
(湯沸かし時)
やかん
70.9円
(ガス代)
ガスを使用
ウォーターサーバー

プレミアムウォーター
スリムサーバーⅢ
510円冷水 80W
温水 350W

※電気代は、電力量単価を27円/kwhとして計算。ガス代は、水1Lを沸かすのに1.97円(都市ガス)として計算。
※ティファールは1.2Lを沸かすのに6.5分(3.65円)、電気ポットは2.2Lあたり0.78kWh/日、ウォーターサーバーはエコモード使用・冷水600cc、温水600cc利用、17円/日として計算(JDSA基準)。

電気ケトル、電気ポット、やかん、ウォーターサーバーの電気代を試算した結果は、このようになりました。
お湯を沸かす機能だけで比較すると、やかんが1番安く、ウォーターサーバーは4番目でした。

「ウォーターサーバーの電気代は電気ポットと同じぐらい」と言われることがありますが、最近は電気ポットもエコ機能に優れているようです。
今回の試算では、電気ポットはウォーターサーバーよりも電気代が165円ほど安い計算になりました。

「すぐにお湯を使いたい」というだけなら、電気ケトルや電気ポットのほうが安く使えそうです。

ウォーターサーバーのメリットは、水、冷水、チャイルドロックなど

電気ケトル、電気ポット、やかん、ウォーターサーバーのそれぞれのメリットとデメリットはこのようになっています。

メリットデメリット
電気ケトル
・数秒~数分でお湯を沸かせる
・火を扱う必要がない
・オシャレなデザインが多い
・保温ができない
・本体側面が熱くなる
・容量が少なめ
電気ポット
・容量が大きめ
・保温性能に優れており、いつでもお湯を使いやすい
・オシャレなデザインが少ない
・やや場所を取る
やかん
・コストが安い
・お湯を沸かすのに時間がかかる
・保温ができな
・コンロを扱う必要が
・容量が少なめ
ウォーターサーバー
温水だけでなく冷水もいつでも使える
・水にこだわることができる
・大容量
・オシャレなデザインが多い
・ほとんどの機種にチャイルドロック機能がある
・サーバー、替えボトルなどの置き場所が必要
・電気代だけでなく、水、サーバーレンタル、メンテナンスなどの費用がかかる場合があり、コストが高め

それぞれに特徴がありますね。
このことからも分かるように、電気ケトル、電気ポット、やかん、ウォーターサーバーをオススメできる人はそれぞれ違います。

  • 電気ケトル
    少量のお湯を時々使いたいという人にオススメ
  • 電気ポット
    実用性重視でいつでもお湯を使いたいという人にオススメ
  • やかん
    コスト最優先でお湯を沸かしたいという人にオススメ
  • ウォーターサーバー
    水にこだわりたい人、温水と冷水をいつでも使いたい人、大家族や小さいお子さんのいるご家庭にオススメ

まとめ

ウォーターサーバーの電気代についてまとめました。
電気代はJDSA基準とメーカーの独自の基準が入り混じっていて正直なところ比較しにくいのが現状です。

ただし、5機種を実測してみた結果、大きく公式サイト掲載値より離れているような電気代は計測されませんでした。
公式サイト記載の電気代はある程度信頼のおけるものと考えてもよさそうです。

ただし、電気代が安くてもトータルで月額料金が安いというわけでもありません。
ウォーターサーバー選びの際にはライフスタイルや使用量に合わせて、月額料金で比較するのがおすすめです。

ウォーターサーバーを乗り換えるなら、解約手数料をキャッシュバックしてくれるキャンペーンを利用するのがおすすめです。
こちらのページでは、各メーカーのキャンペーンを毎月更新していますよ。

主要床置きウォーターサーバー電気代一覧

機種電気代(円)
コスモウォーター ECOTTO125円
コスモウォーター smartプラス Next256円
フレシャス(天然水) dewo330円
フレシャス(天然水) slat380円
フレシャス(天然水) Slat+cafe380円
オーケンウォーター スマートサーバー400円
コスモウォーター smartプラス474円
ワンウェイウォーター smart 474円
ワンウェイウォーター smartプラス474円
ネイフィールウォーター らく楽スタイルウォーターサーバー487円
プレミアムウォーター アマダナグランデサーバー490円
プレミアムウォーター スリムサーバーⅢ500円
リセットタイム500円
うるのん Grandeサーバー513円
プレミアムウォーター Famfit513円
ジャパネットウォーター560円
ピュアハワイアンウォーター エコサーバー600円
富士の湧水 アクアウィング650円
プレミアムウォーター cado(カドー)670円
アクアセレクト アクアセレクトライフ680円
信濃湧水 スタンダードサーバー1000円
アルピナウォーター スタンダード1000円
ピュアハワイアン スタンダードサーバー1000円
プレミアムウォーター amadanaスタンダードサーバー1060円
サントリー天然水ウォーターサーバー1,350円
ピュアハワイアンウォーター 水素水サーバー1500円

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ウォーターサーバーのタイプによって電気代の相場って変わるの?

近年、電気代の安いウォーターサーバーが続々登場しています。現在は一か月の電気代が500円を下回るウォーターサーバーも少なくありません。

では、ウォーターサーバーのタイプによっては電気代は異なるのでしょうか。

ウォーターサーバーのタイプはおおまかに、水ボトルを家に宅配してもらう宅配水タイプの「床置き型ウォーターサーバー」と「卓上型ウォーターサーバー」、水道管と直接工事をしたり直接水道水を補充したりして使う「浄水型ウォーターサーバー」があります。

水ナビ編集部で種類別の電気代の相場を調べてみました。

最低値最高値平均値
床置き型ウォーターサーバー125円1500円651円
卓上型ウォーターサーバー490円1000円693円
浄水型ウォーターサーバー150円1072円490円

このように、浄水型ウォーターサーバーが一番電気代の相場が安いことが分かります。小型で省エネなイメージのある卓上型ウォーターサーバーが、平均値が一番高いのが意外ですね。

ただし、それぞれのタイプにはメリット・デメリットがあるので、電気代だけで選ぶのではなく、電気代以外の月額料金や機能性も考慮したうえで、自分に一番合ったウォーターサーバーを選ぶことをおすすめします。

また、サーバーによっては電気代を抑えることが出来るエコモードが搭載されているので、電気代を抑えたい方はエコモードがあるサーバーを選ぶといいでしょう。

執筆者のプロフィール

イシイミヒロ

水の専門家「アクアソムリエ」として、水ナビの記事執筆・編集を担当。
水ナビでの執筆をきっかけにウォーターサーバーの魅力を知りました。軟水よりも硬水が好きです。推しのサーバーは信濃湧水。
画面の向こうのあなたが「なるほど!」と思えるページづくりにこだわります。
※アクアソムリエは、日本アクアソムリエ協会の認定資格です。

【監修者】中倉大吾

株式会社スタークラフトの代表取締役社長を務めながら、水のスペシャリスト「アクアソムリエ」としても活動する。2013年5月からウォーターサーバーの比較メディアを運営開始。10年以上にわたってウォーターサーバー業界を見てきた豊富な知見を生かし、2019年にはより総合的でユーザーに寄り添ったウォーターサーバー比較サイトとして「水ナビ(当サイト)」を立ち上げる。また宅配水業界における正しい情報発信を推進するため、一般社団法人「日本宅配水&サーバー協会(JDSA)」の協賛会員に加盟。
※アクアソムリエは、日本アクアソムリエ協会の認定資格です。著者の所有資格について、詳細はこちらをご覧ください。またこちらからアクアソムリエ協会のプロフィールもご覧になれます。