毎月飲み水に使うお金はいくら?1,000人の平均は2,456円!約9割の人が、毎月お金を払って飲み水を買っている

近年、浄水器やウォーターサーバーの普及によって、飲み水にお金を使うことが一般的になってきています。

かつては「日本の水道水はきれいなのに、お金を払って水を買うのはもったいない」という風潮もありましたが、それは過去の話となりつつあります。

サントリーをはじめとし、天然水ブランドが確立されたことや、ウォーターサーバーの普及などから、
「水道水をそのまま飲むのはまずい」
「水道管の状態など、衛生面が気になる」

「残留塩素が気になる」
という意見も一般的になってきました。

そこで今回水ナビ編集部では、1,000人を対象にネットアンケート調査を行い、「水に毎月いくら使っているか?」や、「飲み水に何を使っているか?」を調査しました。

また、「美容や健康を重視する人ほど、飲み水にはこだわっているのでは?」という仮説も立てました。
美容や健康意識の高まりからも、水にお金を払う傾向が高くなっていくのではないか、と考え、こちらの仮説についても検証していきます。

今回行った調査の結論
  • 世帯ごとの毎月飲み水に支払う金額の中央値は1,000円~2,000円
    (平均は2,456円
  • 飲み水を手に入れるために、毎月何かしらお金を払っている(水道水以外)割合は87.1%
  • 「健康や美容にとって、高品質な飲み水を飲むことは重要」と考える割合はおよそ5割
  • 上記の質問に対して「重要」と考える人の方が毎月飲み水にかける金額が大きい
調査の概要
調査方法インターネット調査
男女比女性:625人(62.5%)
男性:369人(36.9%)
その他:6人(0.6%)
年齢層10代:9人
20代:171人
30代:354人
40代:259人
50代:160人
60代:43人
70代:4人

毎月水にいくら使っている?

1,000人を対象にアンケート調査した、「毎月水にお金をいくら使っているか?」の結果が下記の通りです。

毎月飲み水に使う料金人数
0円~500円237人
500円~1,000円123人
1,000円~2,000円187人
2,000円~3,000円144人
3,000円~4,000円112人
4,000円~5,000円72人
5,000円~6,000円43人
6,000円~7,000円21人
7,000円~8,000円29人
8,000円~9,000円4人
9,000円~10,000円14人
10,000円~15,000円12人
15,000円~2人

平均値・中央値・最頻値

平均値の金額2,456円
中央値の金額1,000円~2,000円
最頻値の金額0~500円

ご覧の通り「0円~500円」の人数がもっともボリュームが高くなる結果となっています。

平均値は2,456円となっていますが、料金が高い人に平均が引き上げられていて、
中央値である「1,000円~2,000円」というのが実情に近いでしょう。

ちなみにこの0~500円の方には

  • 水道水をそのまま飲んでいる方
  • 浄水器の水を使っている方
  • ショッピングモール、スーパーでもらえる無料の水(給水所を利用する)

こういった方々がいました。
しかしほとんどは水道水をそのまま飲んでいるというパターン。

また、「水を飲むことがあまりなく、お茶をメインに飲んでいる」というタイプの方もいます。

普段の飲み水には何を使っている?

また飲み水に何を使っているかについても聞いてみました。

飲み水の種類人数(割合)
水道水534(53.4%)
ペットボトル484(48.4%)
浄水器283(28.3%)
ウォーターサーバー104(10.4%)
ショッピングモールなど給水所36(3.6%)
井戸水7(0.7%)
その他11(1.1%)

「その他」の詳細

  • 職場でもらえる水を持ち帰っている
  • ウォーターバックに入った水
  • 地元の湧水(定期的な水質検査がある)を汲んでいる

「複数回答可」の質問のため、いくつかのタイプの飲み水を組み合わせて使っているという人も中にはいます。

「水道水をそのまま飲む」と回答した方が多く、回答した人は全体の53.4%。
「ペットボトル」(48.4%)と「浄水器」(28.3%)も多いですが、「ウォーターサーバー」も10%の方が利用していることが分かりました。

「ペットボトル」「浄水器」「ウォーターサーバー」は、「飲み水を購入する人」と見ることもできます。
これらの合計を足すと約87%となり、飲み水を手に入れるために水道料金以外のお金を支払っている人の割合が8割以上という結果になりました。

飲み水にお金を支払っているか人数(割合)
お金を支払っている871人(87.1%)
お金を支払っていない
(水道水はのぞく)
129人(12.9%)

飲み水のためにお金を支払う人が多い、ということはある程度予想がつくところですが、実に約9割のもの人が水道料金以外にもお金を支払っているのです。

健康・美容意識の高い人ほど、飲み水にかける金額は高い傾向がある

「どのような人が水にお金をかけているのか?」を考えてみると、健康・美容意識の高い人が思い浮かびます。

そこで「健康・美容にこだわる人ほど、水にかけるお金は高いのではないか」という仮説を元に、アンケートを実施しました。

まずは、「高品質な水を飲むことは、どれくらい美容や健康にとって重要か?」というアンケートに対する回答の比率をご覧ください。

「高品質な水」は
健康や美容に必要?
人数(割合)
非常に重要135人(13.5%)
重要366人(36.6%)
どちらとも言えない334人(33.4%)
重要でない136人(13.6%)
まったく重要でない29人(2.9%)

この結果から、「高品質な水が健康・美容にとって重要と思う人」と「そう思わない人」でそれぞれグループを作ると、ほぼ50%ずつに分かれることが分かりました。
(「どちらとも言えない」の回答は、重要だと思わないグループに入れる)

「高品質な水」は
健康や美容に必要?
人数(割合)
重要だと思うグループ
非常に重要
重要
501人(50.1%)
重要だと思わないグループ
どちらとも言えない
重要でない
まったく重要でない
499人(49.9%)

この2つのグループでは、それぞれ水にかける金額はどうなっているのでしょうか?
その結果が下記のグラフです。

水の品質が
重要だと思う
水の品質が
重要だと思わない
0~2,000円48%0~2,000円61%
2,000~6,000円41%2,000~6,000円33%
6,000円~10,000円10%6,000~10,000円4%
10,000円以上1%10,000円以上2%

予想通りですが、健康美容意識が高く、水の品質が重要だと考えている人の方が、そうでない人に比べて、飲み水にかける金額が大きいことが分かりました。

ただし「健康・美容に水の品質が重要だと思うグループ」でも、ボリュームゾーンと言えるのは月に2,000~6,000円までで、6,000円以上を使っている人はどちらのグループでも少ないことが分かりました。

「健康や美容を重視する人」の中には、「水の品質」を重要視しない人も

今回当サイトが行ったアンケートの中では、以下の質問もしました。

  • あなたにとって「毎日を健康に過ごすこと」はどれくらい重要だと考えていますか?
  • あなたにとって「美容に良い生活を送ること」はどれくらい重要だと考えていますか?

この質問の結果は、下記の通りとなりました。

  • 「毎日を健康に過ごすこと」を重要だと考える人は約95%
  • 「美容に良い生活を送ること」を重要だと考える人は約67.5%

これに対して、「美容や健康にとって、高品質な水を飲むことが重要だと考える人」は約50%にとどまりました。

つまり、健康や美容意識が高い人の中にも、水の品質は重要でないと思っている人も多いようです。
そうなると、健康や美容意識が高いからといって、水にかけるお金も高いとは限らないと言えるでしょう。

飲み水を手に入れる際に、もっとも重視することは?

続いて、「飲み水を入手する際に重要視していること」も聞いてみました。

飲み水を入手する際に重視することは?人数(割合)
価格441人(44.1%)
便利さ311人(31.1%)
水の味196人(19.6%)
水のミネラル28人(2.8%)
環境への配慮
(ゴミが出ないかなど)
11人(1.1%)
その他13人(1.3%)

「価格」と答えた方が44%と圧倒的に多かったですが、「水の味」も20%とかなり高い割合が重視していることが分かります。

一方で、水のミネラルを重視している人は少ない結果となりました。

まとめ

ここまで、飲み水についての1,000人への意識調査を見てきました。

最後に、今回の調査から分かった内容についてまとめてみます。

今回行った調査の結論
  • 世帯ごとの毎月飲み水に支払う金額の中央値は1,000円~2,000円
    (平均は2,456円
  • 飲み水を手に入れるために、毎月何かしらお金を払っている(水道水以外)割合は87.1%
  • 「健康や美容にとって、高品質な飲み水を飲むことは重要」と考える割合はおよそ5割
  • 上記の質問に対して「重要」と考える人の方が毎月飲み水にかける金額が大きい
調査の概要
調査方法インターネット調査
男女比女性:625人(62.5%)
男性:369人(36.9%)
その他:6人(0.6%)
年齢層10代:9人
20代:171人
30代:354人
40代:259人
50代:160人
60代:43人
70代:4人

【監修者】中倉大吾

株式会社スタークラフトの代表取締役社長を務めながら、水のスペシャリスト「アクアソムリエ」としても活動する。2013年5月からウォーターサーバーの比較メディアを運営開始。10年以上にわたってウォーターサーバー業界を見てきた豊富な知見を生かし、2019年にはより総合的でユーザーに寄り添ったウォーターサーバー比較サイトとして「水ナビ(当サイト)」を立ち上げる。また宅配水業界における正しい情報発信を推進するため、一般社団法人「日本宅配水&サーバー協会(JDSA)」の協賛会員に加盟。
※アクアソムリエは、日本アクアソムリエ協会の認定資格です。著者の所有資格について、詳細はこちらをご覧ください。またこちらからアクアソムリエ協会のプロフィールもご覧になれます。