「フレシャスは停電時や災害時でも使用することができるの?」
ウォーターサーバーのタイプによっては、電源のない状態だと使えないものもあります。
結論から言えば、フレシャスの中で災害時にも水を出せるものは「サイフォンプラス」のみです。
ただしフレシャスでは災害時用の備蓄水として使いやすい「バックインボックス」の提供も行っているため、必ずしも「サイフォンプラス」を選ばなければいけないということはありません。
この記事では、他にももしもの時に役立つ情報を掲載しているので、ぜひお読みください。
フレシャス(天然水)停電・災害時のために知っておきたい基礎知識
停電や災害時にフレシャスを使用することを考えたとき、知っておきたい基礎知識をご紹介します。
停電しても使える機種は?
フレシャスには停電しても使用できる機種と使用できない機種があります。
機種 | 停電時の使用可否 | |
---|---|---|
フレシャス スラット | × | |
フレシャス スラット+カフェ | × | |
フレシャス デュオ | × | |
フレシャス サイフォン+ | ○ | |
フレシャス デュオミニ | × | |
エブリィフレシャス ミニ | × |
フレシャスで停電時も使用可能なウォーターサーバーはサイフォン+です。
サイフォン+はレバーを押して注水するタイプで、電気を必要としないので停電や災害時も使うことができます。
一方、デュオやスラットは、注水するのに電気が必要なので停電や災害時は不便な思いをするかもしれません。
停電時に使えない機種は選ばないほうがいいの?
停電や災害時のことも考えてウォーターサーバー選びはしたいところですが、そればかりを重視してしまうと選択肢が少なくなります。
中には「デュオを使いたい」「スラットを置きたかった」という方もいるでしょう。
そのような方は、サーバーマシン自体は使えないかもしれませんが下記のような方法で停電・災害時に備えておくことをおすすめします。
バッグインボックス
フレシャスより、「フレシャスBIB(バッグインボックス)」が登場しました。
ダンボールの中には使い捨てできるポリエチレン製バッグが入っており、注水口を引き出して使うことができます。
ウォーターサーバーにセットしなくても水が出せるので、停電時に使用不可のデュオやスラットを選んでもバッグインボックスを備えておけば安心です。
また、災害時に水を持ち出さなければいけないというとき、サーバーマシンを持ち運ぶのは難しいですが、バッグインボックスならそのまま車などに積んで運べます。
フレシャスBIBは、1箱の容量10L、価格は2箱1セットで3,132円です。500ml換算価格は約78.3円となります。
通常のフレシャスの宅配水の500ml換算価格が約85.5円ですから、ややお得なのも嬉しいですね。
1度だけの配送の場合は1セット3,132円、定期配送の場合は1セット2,808円で、価格が異なる点に注意してください。
パックカットという手もある
停電時はボタン式ウォーターサーバー(デュオ、スラットなど)は使用できません。
もし、ウォーターサーバーが使えない状態でも水野ストックがある場合は、上図のようにウォーターパックの角をハサミでカットすれば飲料水として使用できます。
フレシャスの水の賞味期限は?
フレシャスの水の賞味期限は未開封なら製造後6ヶ月となります。
下図のとおり、ウォーターパックに賞味期限が記載されています。
開封後は2週間を目安に使い切る必要があります。
ただし、停電してウォーターサーバーが使えない状態の場合は、開封してから24時間程度で使い切る必要がありますのでその点は勘違いされないように。
フレシャスの天然水は賞味期限が比較的長めなので、備蓄水としても使えます。
また、定期配送で日常的に使いながら、備蓄も考えた量をキープすることができます。
フレシャスの水は備蓄水としての品質に問題ない?
フレシャスの宅配水は停電・災害時の備蓄用として自宅に備えておこうと考える一方で「水質に問題ないの?」「放射性物質が混入しないかな」と心配する声も。
フレシャスの宅配水は、地表の環境汚染の影響を受けにくい地下深いところにある地下水を汲み上げています。
そのため、停電や災害時など水が使えない状況のときでも安心して飲むことができます。
また、フレシャスは毎月「放射性物質検査」を行っており、品質管理も徹底しています。
フレシャス公式サイトで検査結果も更新してるので、気になる方は一度ご参照ください。
停電時は24時間以内に水を飲み切るようにしよう
フレシャスのサイフォン+は停電しても注水可能と説明しましたが、注意しなければいけないことがあります。
それは、24時間以内に飲み切ることです。
ウォーターサーバーの水は、未開封状態であれば賞味期限は3ヶ月~半年程度持ちますが。ウォーターサーバーにセットし、保温できない状態の場合は24時間が限度となります。
ウォーターサーバーの水を常温で長時間放置しておくと細菌が繁殖し衛生的ではありません。
これは、ウォーターサーバーメーカー各社が推奨していることですから覚えておくと良いでしょう。
フレシャス(天然水)停電時の注意点
停電時のフレシャスの扱い方についての注意点を解説します。
停電時は電源を抜いておく
停電した場合は、ウォーターサーバーの電源は抜いてください。
復旧した際、電源コードが入ったままだとサーバーマシンに電流が一気に流れてしまい故障するかもしれません。
停電時間に関係なく、電気が遮断されたら必ず電源コードは抜いておきましょう。
復旧後のフレシャスの使い方
フレシャスウォーターサーバーは、電源コードを一度抜いて再度起動させる場合、安全モードでアラームが鳴ります。
決して故障しているわけではありませんので安心してください。
この場合、「HOTボタン」を5秒間長押しすることで安全モードは解除されアラームも鳴り止みます。
もし、長期間停電が続いて、サーバーマシンに宅配水をセットしたままの状態が続いていた場合、残念ですがセットしている水は使えません。
フレシャスには自動クリーン機能が搭載されていて、サーバー内を衛生的に保つことができますが、電源が使えなければ当然作動しません。
常温水の賞味期限はせいぜい24時間程度ですから、残っている水は全て捨てて新しいウォーターパックをセットして使うようにしましょう。
停電・災害時に使えるウォーターサーバーの選び方
停電時も使えるサーバーを選びたいなら、以下3つのポイントに注目して選んでみてください。
注水方法はレバー式orコック式
停電・災害時でもウォーターサーバーをつかいたいという場合は、注水方法は必ずチェックしてください。
電気が使えない状況では、作動させるのに電気を必要とするウォーターサーバーは役立ちません。
停電時でも注水可能なウォーターサーバーは、注水方法が「レバー式」と「コック式」となります。
レバー式は、ロック解除ボタンを押しながらレバーにコップを押し当てると注水できるタイプです。片手操作はできませんのでやや不便な感じはありますが、電気を必要としません。
コック式は、レバー上部についているつまみを上げ下げして注水するタイプです。こちらは片手操作もできます。
リターナブル方式は災害時でも水の供給に強い
ウォーターサーバーを比較するとき、宅配水の種類や味、サーバーマシンの使い勝手や機能は気にする人が多いです。
しかし、配送方式まできちんと比較している人は少ないのではないでしょうか?
停電・災害時のウォーターサーバー選びとして必ずチェックしてほしいのがこの配送方式です。
ウォーターサーバーの配送方式は「リターナブル方式」「ワンウェイ方式」の2種類あります。
リターナブル方式 | ワンウェイ方式 |
---|---|
自社スタッフが配送 | 宅配業者が配送 |
リターナブル方式
リターナブル方式とは、使用後のボトルをメーカーが回収して洗浄した後、再利用するものです。回収型とも言います。
リターナブル方式の特徴は、自社でボトルを配送しているのが特徴です。
ワンウェイ方式
ワンウェイ方式とは、使用後のボトルはユーザー自身がゴミとして破棄するものです。使い捨て型とも言います。
ワンウェイ方式は宅配業者が配送しています。
宅配業者よりも自社配送の方が災害に強い
ワンウェイ方式は、大きな災害が起こったとき、宅配業者が配送をストップさせたり配送する荷物の種類に制限をかけてしまうことがあります。
事実、宅配業者に委託しているワンウェイメーカーの水が届かないと言った事態が過去に起こっています。
これに対し、自社配送は全国各地に製造工場と配送網を持っており、万が一被害を受けた工場があっても他の工場でカバーできます。
宅配業者委託では、自社でコントロールできませんが、自社配送なら柔軟に対応させることができます。
絶対とは言えませんが、宅配業者への委託にはそれ相応のリスクが有ることも考えると、水を安定して供給してもらうには自社配送のほうが確実性は高いです。
賞美期限が長いのはRO水
宅配水を備蓄水として長期保管するなら、賞味期限は長いに越したことはありません。
水の賞味期限は天然水とRO水で異なります。
RO水は、RO膜という特殊なフィルターで不純物を除去し純水に近い状態の水にするので、賞味期限が長いものが多いです。
賞味期限の目安としては、天然水は6ヶ月、RO水は12ヶ月となります。
できるだけ、長期間保存に対応できる水を選びたいという方はROがおすすめです。
【監修者】ますだえいじ
水のスペシャリスト「アクアソムリエ」として、「水ナビ(当サイト)」の総編集長とライターをつとめる。2019年よりウォーターサーバー比較サイト「水ナビ」を制作・運営。2023年現在、「水ナビ」は月3万人が訪問するサイトとなり、過去1,000人以上のウォーターサーバー選びをサポートしている。
また株式会社スタークラフトのディレクター・ライターとしては、他にも「ミズテル」「エリスグッド」等のWEBメディアに携わる。
※アクアソムリエは、日本アクアソムリエ協会の認定資格です。著者の所有資格について、詳細はこちらをご覧ください。またこちらからアクアソムリエ協会のプロフィールもご覧になれます。