「ウォーターサーバーに延長コードを繋いだらダメなの?」と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ウォーターサーバーを設置したところにコンセントがある場合は延長コードを使わなくても大丈夫だと思うのですが、設置場所にコンセントがない場合は延長コードを使う以外にないと考えますよね!
しかし、原則的には「ウォーターサーバーに延長コードの使用はしないでください」と、メーカーは注意しています。
それでも利用者としては「なぜ延長コードを使ったらダメなのか?」「本当のところは使っても大丈夫なのでは?」などと疑問に思うことでしょう。
そこで今回は、ウォーターサーバーに延長コードを使用したら危険な理由と、設置場所にコンセントがない場合の対処法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
ウォーターサーバーに延長コードを繋いでもOK?
まず「ウォーターサーバーに延長コードを繋いでもOKなのか?ダメなのか?」なのですが、原則的に「繋いだらダメです!」と、メーカーは注意を呼びかけています。
設置場所にコンセントがない場合はどうするの?
どうしても設置場所にコンセントがない場合はどうしたらいいでしょうか?
基本的には以下の2つの方法が考えられます。
この2つしかないです。
あくまでも「ウォーターサーバーに延長コードを繋ぐことは前提にされていません。」
設置したい場所にコンセントがない場合は、「移動する」か「コンセントを新設する」かの2つしかないのが基本的な考えなのです。
延長コードの使用はしない方が安全だがダメではない
しかし実際のところ利用者はどうしているのでしょうか?
本当はダメなのを知っていながらも「延長コード」を使用している方も多いようです。
ただし延長コードを使うリスクを覚悟する必要があります。
延長コードを使うリスク
- 延長コードが足元の障害物になり足を引っ掛け転倒する
- 延長コードに水をこぼし感電を引き起こす
- 延長コードを踏んでしまい不具合を起こす
- サーバー本体の下敷きになりコードが潰れて火災の危険性が高まる
※この後の章で詳しくご紹介していきます。
メーカーが延長コードを使用禁止にする理由
ウォーターサーバーの電源ケーブルがコンセントに届かない場合に、
メーカーが延長コードを使用禁止にする理由について見ていきましょう。
延長コードが足元の障害物になり危険だから
延長コードを使用することで、足元の障害物になりコードにつまずく可能性があるため、
延長コードの使用を禁止しています。
大人は十分に気をつけるかもしれませんが、こどもや高齢者は足元の障害物を避けることが簡単ではありません。
もし延長コードに足を引っ掛けて転倒してしまったら、大怪我につながることさえ考えられます。そのようなリスクを負わないためにも延長コードの使用はやめたほうがいいと考えられています。
コンセントを濡らすと漏電の原因になるから
延長コードには、電源の差込口が2つ以上あることがほとんどです。
仮に一つの差込口にウォーターサーバーの電源ケーブルを繋いだとしても、
残りの1つ(2つ)は空いている状態になります。
もし空いているコンセントに水をこぼしてしまったら感電をしたり、漏電をしたりする可能性が出てくるのです。そのために延長コードの使用を禁止しています。
また同じような理由から、濡れた手でコンセントに電源を差し込むと危険なので絶対にやってはいけません。
ウォーターサーバーが火災になる4つの原因と対処法
消費者庁によると、ウォーターサーバーが原因で火災になったと考えられる火事が毎年数件は報告があるとしています。
ではどのような原因で火災になったのか?その4つの原因と対処法についてご紹介していきます。
火災の原因⒈ 電源プラグとコンセントの間にホコリがたまる
ウォーターサーバーを使用したことで火災になったと考えられる原因の一つに「トラッキング現象」があげられます。
トラッキング現象とは、電源プラグとコンセントの間に湿気やほこりがたまり、
それらが原因で発火につながる現象を指します。
当然ですが、ウォーターサーバーに限って発生する現象ではありません。
対処法⒈ 定期的にプラグを抜いて掃除をする
定期的にほこりを取り除くことで「トラッキング現象」を防ぐことは可能です。
また住宅に設置されているコンセントは壁に面していますが、延長コードを使うとコンセント部分が平面状になるのでホコリもたまりやすくなります。
だから延長コードを使わないようにとされているのです。
火災の原因⒉ 電源プラグの装着不備
電源プラグが抜けかけているような中途半端な状態でコンセントに差し込んでいると、
接続部分が発熱してしまい火災の原因になる可能性があるのです。
この現象を「グロー現象」と言います。
対処法2. 電源プラグを正常に取り付ける
電源プラグの装着不備による「グロー現象」を起こさないための対処法は、「電源プラグの差し込みが正常に取り付けられているか?」「コンセント部分から抜けかけていないか?」定期的にチェックをすることです。
メーカーが延長コードを使用禁止にしている理由の一つには、足元の障害物になった延長コードを足に引っ掛けてしまい、コンセントから電源プラグが装着不備を起こしかねないので延長コードの使用を禁止しているようです。
火災の原因3 タコ足配線は火災の原因になる
最近は「タコ足配線はやめましょう!」と、テレビや雑誌でも言っていますよね。
なぜ!タコ足配線がダメなのか?と言いますと、先ほどの「過電流現象」を起こしてしまうからなのです。
あえてタコ足配線を「火災の原因」としてあげた理由は、「延長コード差込口の複数利用」と「タコ足配線」は、どちらも同じ理由で注意が必要なのですが、「延長コード差込口の複数利用」と「タコ足配線」を、まったく別々に考える人が多いからです。
ひどいケースでは延長コードに三又コンセントを差し込んで利用する人もいます。
どちらにしても許容量を超えた電気を使うと発火するリスクが高まりますので注意してください。
対処法3. タコ足配線をしない
とにかくタコ足配線をしないことです。ウォーターサーバーの消費電力は大きいです。だから他の電化製品と同じコンセントを使用すると、すぐに許容量を超えてしまいます。
ウォーターサーバーの電源ケーブルと一緒に使用する「延長コード差込口の複数利用」も「タコ足配線」も火災の原因になる危険な使い方なのでやめましょう。
火災の原因4 電源コードが破損している
意図せず知らない間にウォーターサーバーの電源コードの上に重量物を置いたり、
家具に挟まったりして電源コードが潰れたり、傷ついたりしていることがあります。
しかし電源コードの破損は発熱やショートを引き起こし危険なので十分に気をつけなければなりません。
対処法4. メーカーへ連絡をして対応してもらう
電源コードが潰れたり、傷ついたりしている場合はすぐにメーカーへ連絡をして対応をしてもらう以外にありません。
自分でどうにかしようとするのは、大変危険なのでやめてください。
そうならないためにも普段から気をつけることは、電源コードを束ねたり、ねじったりせず、電源コードの上に物を置かないことです。
メーカーはアースの接続を推奨している
最後にウォーターサーバーのアース接続に関して見ていきたいと思います。
アースをつながなくても稼働するの?
アースをつながなくてもウォーターサーバーは正常に稼働します。
しかしアースの役割について知っておくことは大切です。
電化製品は水がかかったりすると漏電をする可能性があります。
もし漏電を起こしたらサーバー本体の故障や利用者の感電など危険な状態になりかねません。
でもアースをつなげていると、サーバー本体や利用者ではなく電気をアースに逃すため、故障や感電・火災の危険を防ぐのです。だからアースはつなげておいたほうがいいかと思います。
コンセントにアースがない場合は?
もしコンセントにアースがない場合はどうしたらいいのでしょうか?
実はアース接続端子がない場合のメーカー対応は、ほとんどが「アースはつながなくてもいいですよ」と答えているようです。
でもどうしても安全性を考えるのであればアースはつないだ方がいいです。
設置場所のコンセントにアースがない場合は以下のような対応が考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ウォーターサーバーに延長コードを使用したら危険な理由と、設置場所にコンセントがない場合の対処法についてご紹介してきました。
基本的に延長コードの使用はしない方がいいです。でも「絶対にダメ」というわけでもありません。しかしその場合は自己責任の上、安全面に十分な配慮をして「延長コード差込口の複数利用」と「タコ足配線」は絶対にしないことです。
ここまで色々と見てきましたが、結論としてはできる限り延長コードの利用は控えましょう。ということですね!
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
執筆者のプロフィール
水ナビ編集部
これまで60社以上のメーカーを比較し、30機以上のサーバーを実際にレンタルして使ってきた水ナビ編集部が、あなたにぴったりなウォーターサーバーを見つけます。