絶景の「四万ブルー」も魅力!群馬県・中之条町で花と温泉、アートを楽しむ

群馬県といえば、草津やみなかみ、伊香保温泉といった温泉地を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は、キャンプやカヌーなどのアウトドアも楽しめるエリアです。

ダイナミックな自然が魅力の群馬県のなかでも、絶景と温泉、そしてアートなどで注目を集めている群馬県吾妻郡の中之条町

今回は中之条町の魅力について、一般社団法人 中之条町観光協会の八並 光相さんにお話しを伺いました。

一般社団法人 中之条町観光協会

八並 光相さん

中之条町は「花と湯の町」

緑が美しい四万温泉

──まずは八並さんから見た中之条町の魅力や特徴について、聞かせていただけますでしょうか。

八並 光相さん(以下、八並さん) 中之条町には、「花と湯の町 なかのじょう」というキャッチフレーズがあります。「花」は単純に咲いているお花を指しているだけでなく、山や湖などの「自然」も含めた意味です。

元々花農家さんが多いエリアであること、趣味でオープンガーデンをやっていらっしゃる方がいるなど、地域のいたるところに花があふれています。「中之条ガーデンズ」や「中之条山の上庭園」という、フラワーガーデン施設もあるんですよ。

花だけでなく、見事なコケが見られる「チャツボミゴケ公園」などの雄大な自然、四万や沢渡、六合地区をはじめ、温泉が豊富にあることも魅力ですね。

コケと花が映えるチャツボミゴケ公園

──観光協会として、日々どんな活動をされていますか?

八並さん 観光PRがメインです。一般のお客様にSNSなどのメディアを通じて、観光やイベント情報の提供だけでなく地域側が大切にしている「思い」も込めて発信しています。

──ホームページがかわいらしいなと思いました。旅行に来られる方は、どんな年代の方が多いですか?

八並さん シニア層の方に多く来ていただいています。また、近年、特に四万温泉は、女子旅にもおすすめといったアプローチをしているので、若い女性層にも浸透してきました。

神秘的な「四万ブルー」が見られる!おすすめのスポット

──中之条町のおすすめスポットは?

八並さん 中之条町にはいくつか湖があるのですがその中でも、奥四万湖と野反湖でしょうか。どちらもダム湖で人が造ったものですが、四季折々の雄大な風景が魅力です。また、どちらも国道の行き止まりでそこを目的地として目指さないと辿り着けない立地ですが、素敵な場所です。

奥四万湖は、水面がすごくきれいな青なんです。奥四万湖を起点に四万川をずっと流れるその青は四万ブルーと呼ばれ、地元の人や観光客の方に愛されています。数年前にCMで取り上げられた場所としても知られていて、写真映えも狙えるスポットですよ。

花咲く野反湖
 

野反湖は天空の湖とも言われています。標高約1500mのところにあって、高山植物の楽園といったイメージですね。

──群馬県にある草津や伊香保といった、他の温泉地との違いはどんな点でしょうか。

八並さん 観光地化されすぎていなくて、落ち着いた雰囲気が楽しめるところでしょうか。国立公園内にあり国民保養温泉地でもある四万温泉や手つかずの自然が魅力である六合地区など、中之条町に来られるお客様は、温泉や自然そのものを楽しみたいと思われている方が多いように感じますね。

「秋、酒蔵にて」から1枚

あとは2年に1回、アートイベントとして「中之条ビエンナーレ」を開催しています。先日終了しましたが、「秋、酒蔵にて」などの手しごとやものづくりをテーマとした他のイベントも定期的に開催している点。先ほど中之条町は「花と湯の町」と言いましたが、そこに「文化・芸術」が加わることで、他の温泉地と差別化できているのかなと思っています。

「四万ブルー」体感、絶景アクティビティ

──中之条町はアクティビティも盛んと聞きました。どんなアクティビティがおすすめですか? 

八並さん カヌーやSUPなど湖でできるアクティビティがおすすめです。

──なかでも、八並さんがおすすめしたいアクティビティは? 

八並さん 奥四万湖や四万湖のカヌーですね。とにかく湖面の「四万ブルー」がきれい。季節や時間帯によって表情が変わります。時期を変えて、体験してほしいですね。

奥四万湖や四万湖は流れが穏やかなこともあって、ファミリーやシニア世代の方もカヌーを楽しまれていますよ。

ブルーが際立つ四万湖

同じ群馬県で、アクティビティが盛んなみなかみ町のラフティングは、川の勢いに乗ってどんどん進んでいく楽しさがあります。

それに対して、奥四万湖や四万湖のカヌーは、穏やかな流れに任せてもいいし、ただ乗ってボーっと景色を眺めているだけでもいい。

冬はチャツボミゴケ公園でのスノーシューツアーを開催している

のんびりしたいときはのんびりするというような楽しみ方が、奥四万湖・四万湖のアクティビティのおすすめポイントです。

湯の町中之条のヒミツにしておきたい温泉

新緑の積善館

──中之条町は「湯の町」ともおっしゃっていました。温泉について、聞かせていただけますか。

八並さん 町の中に9つの温泉があって、ひとつの町で多様な温泉が楽しめますメジャーどころは、四万温泉。赤ちゃんが入っても大丈夫なくらい、やさしい湯です。

嵩山からの眺め

四万だけでもゆっくりできますが、車やレンタカーなどがあれば、湯めぐりができますよ。四万から沢渡、峠を越えて六合に行くなど、温泉比べプランもおすすめです。

沢渡温泉は、草津の「あがり湯」と江戸時代から言われていました。草津は温泉の成分としては、酸性が強い。湯治に来て病は癒えるけれど、長く浸かっているとお肌が荒れる方もいらっしゃったようです。そこで、帰り道に沢渡温泉に立ち寄っていた。

沢渡温泉共同浴場 内湯

沢渡は、草津とは逆のアルカリ性の成分が強くて、ヌルヌルしていてお肌がツルツルになる。江戸時代の方たちは、草津でお肌をピーリングして、沢渡でうるおいとツヤを閉じこめるといったようなことをすでにしていたようです。「一浴玉の肌」とも言われています。

六合地区の尻焼温泉も特徴的です。自然の川の底からお湯が湧いていて、野性味あふれる、まさに大自然の巨大天然露天風呂。一度浸かる価値があります。

ワイルドさが魅力の尻焼温泉川の湯

──地元の人だからこそ、知っている穴場の温泉があったら、こっそり教えてください。

八並さん 四万、沢渡、六合のどこにも属していない大塚温泉ですね。宿が1軒のみなんです。そこは「ぬる湯」と言われていて、温度が34度くらい。

温泉の温度がぬるめなので、ずっと浸かっていられますよ。2時間入って当たり前という温泉です。

水がきれいだから、ごはんがおいしい!

中之条のブランド米「花ゆかり」

──中之条町に来たら、ぜひこれを食べてほしいといったグルメはありますか? 

八並さん やっぱり水がきれいだから、お米がおいしいですよ。このあたりでしか流通していなくて、中之条町のふるさと納税の返礼品としても好評な花ゆかりという、ブランド米。

味は、ふっくらモチモチしていて甘みが感じられます。「花ゆかり」を生産している農家さんたちはみんな熱心で、品評会をして格付けするなど、切磋琢磨して作られているお米です。

水がきれいなので、お酒もおいしい

お酒なら、四万温泉エールという地ビール。胃腸に良いとされ、飲泉可能な四万温泉の源泉で仕込んだ地酒温泉壱號といった日本酒がおすすめ。他のエリアには出回っていない、ここでしか飲めない、こだわりのお酒です。

──お土産用のお菓子も気になります。地元民ならではのベストなものは? 

八並さん 沢渡温泉の「きび大福」。絶妙な柔らかさのもちもち食感とほど良い甘さが地元の人たちからも絶大な支持を受け、リピーターが後をたちません。犬も猿もキジも喜んで鬼退治に行ってくれることでしょう。保存料を使っていないので賞味期限が短く、こちらも沢渡温泉、中之条町に来ないと味わえません。

中之条町を代表する和菓子

中之条駅近くの「一松屋」さん。粒あんと白ゴマあんの2種類が楽しめる郷土のお祭りにちなんだ「鳥追太鼓」や真田忍者由来の「六連銭」など中之条に根ざした老舗らしいラインナップとなっています。和菓子だけに留まらず、生クリームがっぷり入った「生どら焼」や「プリン」も人気です。

伝統を守りながらも新しいことに挑戦していく・・・。温故知新、中之条の良いところを体現したような一松屋さんの姿勢には頭が下がります。

住みやすさとツーリズムが共存する町を目指して

丸くてかわいいワタスゲが咲く、芳ヶ平湿原

──中之条町観光協会として、観光と地方創生についてどのような考えをお持ちでしょうか。 

八並さん 過疎が進んでいる中之条町でも、移住・定住にはもちろん力を入れています。先にもお話ししましたが、2年に1回開催している「中之条ビエンナーレ」は今年で9回目の開催となりました。

地元が誇れるアートイベントとして地域に根付いています。町のイメージアップにも繋がり、多くの観光客の方に訪れていただいてよい効果をもたらしてくれていますね。

「中之条ビエンナーレ」の風景

作家さんやアーティストさんは「中之条ビエンナーレ」の準備で、長い方は半年ぐらい滞在されます。中之条で過ごすうちに町を気に入ってくださり、そのまま移住する方もいらっしゃいます。

「中之条ビエンナーレ」を一つのきっかけとして、定住する方が増えていくとうれしいですよね。

 ──今後の展望について、お聞かせください。 

八並さん 中之条町に住んでいる方にとって、よい温泉地、町、地域でありたいです。もちろん、観光客が来てくれることも重要です。

迫力ある大仙の滝

観光客の方のご意見や目線を取り入れつつ、中之条町に住んでいる方も大切にしていきたいその時代に合った幸せの形もどんどん変わっていくので、みなさんに声をいただきながら、共につくっていけたらいいなと思っています。

一般社団法人 中之条町観光協会

377-0424  群馬県利根群馬県吾妻郡中之条町大字中之条町938(ふるさと交流センターつむじ内)
TEL:0279-75-8814
FAX:0279-26-3777

この記事の執筆者

chillco

横浜市在住。ダメOLからライターへ転身。旅行や不動産、街の情報など、Webを中心に執筆。最近は取材やインタビューなどを中心に活動中。

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