美味しい地酒、四季の絶景にうっとり。女子旅オススメの足湯巡りと車エビ料理の温泉宿を紹介

豊かな海の幸、山の幸が楽しめる山口県。その中央に位置する山口市には約800年の歴史がある湯田温泉があります。湯田温泉は、各有名観光スポットまで車で1時間ほどで行けるとあって、家族旅行や女子旅のルートとして人気です。

室町時代に繁栄した有力大名・大内氏が手がけた街づくりが独自の「大内文化」として今も息づく山口市。お勧めの水辺観光スポットについて、一般財団法人山口観光コンベンション協会の藤井昌子さんに伺いました。

一般財団法人 山口観光コンベンション協会

担当者 藤井昌子さん

まるで京の都。室町時代から続く古都の面影

ーー山口市はどんなエリアでしょうか?

藤井昌子さん(以下、藤井さん) 山口市には室町時代に大内氏という有力大名がいて、朝鮮半島との貿易で財を成しました。大内氏は山口の基盤を作ったお殿様京の都に代表される日本文化と大陸の文化を融合させた独自の文化は「大内文化」と呼ばれ、今でも大切に扱われています。

山口市は、京の都と同じように「大路」「小路」という通りを縦横に走らせ、碁盤の目のような区画の街づくりになっています。これは、大内氏が室町時代、京の都を模して整備したものが残っているから。京を模して風水を取り入れたようです。

そうした歴史がある山口市ですが、今でも室町時代から残っている建物、寺院がかなりあるんですよ。瑠璃光寺の五重塔は大内文化を代表する建築物。国宝に指定されています。

こうした歴史ストーリーも合わせて見ていただけると、旅の楽しみがより深まると思います。

一の坂川のゲンジボタルが伝えるロマンチックなストーリー

ーー一室町時代からの建築物や街並みが残っているのはすごいですね!

藤井さん 一の坂川の散策もオススメです。この川は、大内氏が京の鴨川に見立てて大切にしてきたもの。大内氏の館跡近くを流れている素朴な川で、「大殿」という地名一帯が川沿いの中心エリアです。

今でも川の両岸には約200本の桜が植えられ、その維持・管理は山口市が行い、毎年桜の時期には桜のライトアップも行われています。周辺にはカフェや食事処も集まっているので、憩いの場、癒しの場として多くの方々が訪れます。

そして、天然記念物であるゲンジボタルが生息していることでも有名です。

実は、一の坂川のゲンジボタルにはロマンチックなストーリーがありまして。24代大内弘世(おおうち・ひろよ)が、京から迎えた妻が都を思って寂しがるので、慰めるため、京からゲンジボタルを取り寄せたのが始まりなんです。

ゲンジボタルが途絶えてしまわないよう、毎年地域の団体が小学生と一緒にゲンジボタルの放流を行い、ホタルの保護活動を行っています。

ホタルの乱舞が見られるのは5月下旬から6月上旬ごろ。湯田温泉からはバスで約15分程度です。ぜひ、そぞろ歩きを楽しんでください。

各地へのアクセスが最高で人気の湯田温泉

ーー一の坂川以外にも、人気の水辺観光スポットはありますか?

藤井さん やはり人気は山口県の中心に位置する湯田温泉ですね。各地へのアクセスの良さから、大勢の方が訪れています。

温泉としての歴史も古く、約800年前に白いキツネが傷を癒しに温泉に浸かっているところをお寺の住職が見つけたのが始まりとされているんです。

1日約2000トン湧き上がる豊富な湯量を誇り、源泉は72度もあります。市内には源泉かけ流しのお湯を楽しめる無料の足湯が6か所あり、アルカリ性の高い泉質は、肌をすべすべにする効果があります。

ーーお肌がすべすべになる足湯巡りは楽しそうですね!楽しみ方のコツを教えていただけますか?

藤井さん まず、湯田温泉の観光案内所や各宿泊施設で、湯田温泉の観光マップを入手するのがオススメです。カフェやお食事処はもちろん、足湯の場所や利用時間などが確認できます。

足湯は午前中から夜10時まで利用できるところもあります。湯田温泉は街中にある温泉なので、夕食を取って「まだ寝るには早いな」という時、温泉に足を浸しながらおしゃべりするのがオススメです。

足湯巡りもオススメ。地酒セットなら「狐のあしあと」へ

ーーリラックスできそうですね。お酒を飲みながらもできますか?

藤井さん 残念ながら、無料の足湯は飲食禁止。山口の地酒片手に足湯を楽しみたいという方はぜひ、「狐のあしあと」という観光回遊拠点施設へどうぞ!

「狐のあしあと」では、有料(大人200円、小中学生100円)で足湯が利用できます。館内のカフェに設置された足湯では、ドリンクやスイーツなどを味わいながら過ごせます。実は、地酒の飲み比べセットも手頃な価格で人気ですよ。

ほかにも中原中也の詩をイメージしたヒーリング音楽が流れる屋内足湯、桜や紅葉など庭の自然を楽しめる屋外足湯など、「狐のあしあと」では3種類の足湯を自由に行き来できます。

ワーケーションなのか、足湯にパソコンを持ち込んで、コーヒーを飲みながらゆっくり過ごされている方もいらっしゃいます。テーブルもあるのでそうした利用方法も良いですね。

ーー魅力的なスポットですね!

藤井さん 足湯以外は入館無料。県内の観光情報のリサーチやカフェだけの利用でも大丈夫です。年中無休ですので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

日本画の世界と称される渓谷「長門峡」は絶景

ーーそのほか、大自然の絶景スポットがあれば教えてください。

藤井さん 紅葉や新緑のシーズンには「長門峡(ちょうもんきょう)」という渓谷散策がオススメです。

数万年前、火山の噴火でせき止められた河川が流れを変えてできた国指定名勝。奇岩や滝が広がる光景は「日本画のように美しい」と称えられています。

紅葉シーズンにはシャトルバス、道の駅「長門」から長門峡の龍宮口まで運行します。歩き疲れた時には帰路にシャトルバスを利用して、ぜひ快適な旅を楽しまれてくださいね。

また、桜や藤の花が咲く春、ダイナミックな雪景色が広がる冬の季節も、また違った絶景が楽しめます。長門峡は、湯田温泉から車で1時間くらいで行けます。

車えびを堪能しながら周防灘を一望する温泉はいかが?

ーー最後に、お勧めのグルメがあればぜひ教えてください。

藤井さん 穏やかな瀬戸内海に面した山口市秋穂(あいお)エリアは、車えび養殖発祥の地として知られています。明治時代、卵からの人工養殖に初めて成功したそうですが、おかげで地元では、年中車えびを堪能できます。

温泉も一緒に楽しみたいという方にオススメは、海沿いの絶好のロケーションに建つ「海眺の宿 あいお荘」です。周防灘を一望するパノラマを眺めながら入る露天風呂が格別で、日帰り温泉としても楽しむことができます

宿の名物料理は、車エビのおどり食い。良質で新鮮な食材だからこそ味わえる逸品を、堪能してくださいね。

一般財団法人 山口観光コンベンション協会

753-0042 山口市惣太夫町2番1号JR山口駅2階
TEL:083-933-0088 
FAX:083-933-0089

この記事の執筆者

渡邊 レイラ

言葉の力でファンを作る“ファンメイキングライター“。新聞記者時代に手がけた食育連載シリーズ「食卓の向こう側」は国内外からの反響が大きく、自身の人生も大転換。一人ひとりが命を輝かせて生き切る世の中を、インタビューや対話を通して実現するのがミッション。

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