見どころは海とブナ!手付かずの自然が残る奥尻島の魅力

北海道南西部の日本海上に浮かぶ、奥尻島。数年前にX(Twitter)で海の透明度の高さが話題になったこともあり、今注目の離島です。

今回は、奥尻島観光協会で勤務されている浦山ひかるさんに、島の歴史や魅力について伺いました。

奥尻島観光協会

担当者 浦山ひかるさん

職員

島留学制度で知った、奥尻島の魅力

——浦山さんは地域おこし協力隊として奥尻島にいらっしゃるのですね。

浦山ひかるさん(以下、浦山さん) はい。私は北海道美唄市の出身です。奥尻島に初めてきたのは、学生時代。島留学制度を通して奥尻島の学校に通っていました。

留学先を奥尻島に決めたきっかけは、道内で唯一スキューバダイビングを学べたからでした。そして、人や自然などさまざまな出会いがあり、島が大好きになったんです。

卒業後は2年間島を離れました。でもやはり大好きな奥尻島に行きたい!と思い、地域起こし協力隊として島に戻ってきたのです。

奥尻島の魅力は、よい意味で何もないところ。人が少ないからこそ一人ひとりとの関係性が深まり、手付かずな自然を感じられます。

2年ぶりに奥尻島に戻った際にはたくさん「おかえり」という言葉をいただけてうれしかったですね。

現在私が担当しているのは、観光協会の仕事です。ホームページやSNSなどを更新し、もっと多くの人に奥尻島のことを知ってもらうべく、活動しています。

その歴史は縄文時代から。震災で大きな被害を受けるも5年で復興へ

——続いて、奥尻島の成り立ちについて教えてください。

浦山さん 奥尻島は、北海道南西部の日本海上に浮かぶ島です。面積は142.97km²で、北海道では2番目の大きさを誇ります。

町名は、アイヌ語の「向こうの島」を意味する「イク・シリ」が由来です。約8000年前の縄文時代早期に人が移り住んだとされています。

実際島内からは、多くの貴重な遺跡や遺物が出土されているんですよ。

1993年には北海道南西沖地震によって大きな被害を受けました。

被害当時、再建は絶望的と言われていました。しかし、町が一丸となり、復興をわずか5年間で果たすことができ、1998年には「完全復興宣言」を行いました。

主な産業は漁業および観光業で、特に夏はウニやイカが獲れることでも有名です。

また、奥尻島の周辺には岩礁が多数あり、奇岩もあります。昔は島から岩まで歩いていくことも可能でした。でも、北海道南西沖地震の影響で、岩だけが取り残されている状態になってしまいました。

水深25mを見渡せるほどの透明度「奥尻ブルー」

長浜海岸

——奥尻島の海は、非常に透明度が高いんですよね。

浦山さん 水深25mの透明度を誇る奥尻島の海は「奥尻ブルー」と言われています。エメラルドブルーがとても美しく、海を目当てに観光に訪れる方も多いんですよ。

特に有名なのは、長浜海岸。全長8kmの長い浜辺ということからこの名がつきました。

長浜海岸はみかげ石が多く、夏はみかげ石の白い海岸と海の透明度が合わさり、とても美しい海岸線を楽しめます。

他にも、神威脇地区から北に位置する幌内地区にある奥尻ブルーの海には、手つかずの海岸線が残っています。透明度の高い奥尻の海を体感することができ、マリンレジャーをしたい方にもおすすめですよ。

東風泊(やませどまり)海岸

個人的には、東風泊(やませどまり)海岸もおすすめです。砂浜が綺麗で、他の海岸とも違う美しさです。また、アクセスしやすい立地にあることも特徴です。

——おすすめのツアーを教えてください。

浦山さん 海水浴場、カヤックやサップ、釣り体験などを楽しめます。

なかでも人気な「奥尻島の絶景西海岸を巡る冒険ツアー」は、初心者でもツーリングを行えるツアーです。先に練習もできるので安心ですよ。

また3〜10月中旬で実施されている「ブナ林ガイドツアー」も人気です。
離島といえば海のイメージが強いですが、島の7割を占めているのは、なんとブナ。そんなブナを間近で堪能できるツアーとなっています。

緑に囲まれた森はとっても神秘的。そのツアーでは、ガイドが写真撮影もしてくれるので記念になりますよ。

海とブナを楽しめる、夏のシーズンがおすすめ

——奥尻島は、どんな気候ですか?

浦山さん 北海道本島よりも暖かいですが、やはり冬の寒さは厳しいです。島なので風が強く、真冬はマイナス10度を下回ることもあります。

そのため、マリンレジャーが楽しめる7月〜9月がおすすめです。奥尻島の夏は、海からの風が吹くため暑さはそれほど感じません。最高気温が30度を超えることもほとんどありません。

ただ、年によっては台風や暴風などが発生することもあるので、注意が必要です。

——他に、奥尻島に訪れる際の注意点はありますか?オーバーツーリズムの問題も抱えているとお聞きしました。

浦山さん はい。残念ながら、観光で来られた方の宿がとりづらい状況が発生しています。というのも、公共工事の影響で宿が長期間借りられてしまっているんです。

だから「来てほしい」けれども、あまり発信できないというジレンマを抱えています。宿の数も多くないので、ぜひ前もって宿を予約してから来ていただければと思います。

——最後に、浦山さんご自身の今後の目標を教えてください。

浦山さん 観光に関しては矛盾するところもありますが、やはり奥尻島の魅力を少しでも多くの方に知っていただけるようにこれからも活動を頑張っていきたいです。

ぜひ、一度奥尻島にお越しください!

奥尻島観光協会

〒043-1401 北海道奥尻奥尻町309-2
TEL:01397-2-3456
FAX:01397-2-3450

営業時間:8:30~17:15

※5月~10月は無休/11月~4月は土日祝休業

この記事の執筆者

佐原 有紀

大手人材会社退職後、2018年よりフリーライターとして活動。取材経験を活かし、ウェブメディアでの執筆や求人広告の作成などを行っている。

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