江戸時代から有名!水の名所、桜島の麓・垂水温泉から湧く温泉水99(きゅーきゅー)

鹿児島県桜島の麓・垂水温泉から湧出する天然のアルカリイオン水「温泉水99(きゅーきゅー)」を製造・販売しているエスオーシー株式会社。

今回は、エスオーシー株式会社の福本 真一(ふくもと しんいち)さんに、温泉水99販売のきっかけや魅力、おいしさの秘密について伺いました。

エスオーシー株式会社

担当者 福本 真一さん
WEB制作などを経て、取引先であった同社に2006年入社。主力商品である天然アルカリイオン水「温泉水99」の通販部門の立ち上げに参加。
コンテンツの拡充や販売チャネルの整備、SNS等によるクチコミ拡大を活用してブランド認知の向上を図り、BtoC中心の売上構成への転換を実現した。

全国各地に足を運び、遂に出会った「奇跡の水」

——まずは、貴社の成り立ちや沿革を教えてください。

福本 真一さん(以下、福本さん) 1984年2月、弊社代表取締役の草間茂行がエスオーシー有限会社(当時)を立ち上げました。

当時は別事業を行っていたのですが、1998年頃に前職の繋がりで某飲料メーカーからミネラルウォーターをスーパーに紹介して欲しいと依頼されたことをきっかけに、縁あって「水」ビジネスを始めることになったんです。

「最高の水」を探し求め、日本全国、そして海外の有名な源泉であるフランスルルドの泉・コーカサス地方などにも足を運びました。

さまざまな水を調査するなかで、pH・硬度・含有ミネラル・おいしさがどれも優れているのが垂水(たるみず)の温泉水でした。

アルカリが中和されにくく、体にうれしい効果が盛りだくさん

——鹿児島県垂水市は桜島の麓ということでも有名ですよね。お水にはどんな特徴があるのでしょうか。

福本さん この地域の水は、南九州一帯にあった姶良(あいら)カルデラ等の活発な火山活動によって、火山灰や軽石が堆積して出来たシラス台地が天然のろ過装置となります。

そして、高隈山系に降り注いだ雨がシラス層を通過する際に様々なミネラルが溶け込んでアルカリイオン水に変化したと言われています。

ろ過が自然に行われるのは非常に珍しいことです。アルカリ天然水は、同じ鹿児島県内でも摂れる場所は非常に少ないんです。ちなみに、垂水のお水は昔からおいしいと有名で、江戸時代は公家や将軍へ献上されていたそうです。

また、アルカリが中和されにくいのも特徴。温泉水99は、未開封であれば5年経ってもアルカリ性が殆ど下がることなく維持され続けます。

※姶良カルデラ(あいらカルデラ)は、鹿児島湾北部(湾奥)において直径約20kmの窪地を構成しているカルデラ
※シラス台地(シラスだいち)は、九州南部に数多く分布する火山噴出物からなる台地

——アルカリ天然水は、体にどんな良い影響をもたらすのでしょうか?

福本さん ⼈の体は弱アルカリ性に保たれているため、飲料水によって体を酸性からアルカリ性に近づけることで疲労回復やエイジングケアなど、さまざまなメリットがあります。

特に、アルカリ性の高いお水は胃腸の調子を整えるため、お通じがよくなったり、痛風や尿酸値にも効果が期待されています。

アルカリ天然水と聞くと「飲みにくそう」とイメージされる方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。

硬度は1.7の超軟水なので、まろやかで口に含むとほんのりとした甘味も感じられます。

苦味の元となるカルシウム、マグネシウムは少なめですが、ナトリウム、カリウム、セレン、バナジウム、シリカ、サルフェート、メタケイ酸などがたっぷり含まれています。

飲むだけではなく、お料理にもおすすめ。

炊飯や出汁、蒸し料理、飲み物(お茶、コーヒー、お酒の割水やチェーサー)にもご利用いただけます。

また、水の粒子が非常に細かいことから、常温の水であってもお茶っ葉の色がよく出るのも特徴です。

油と一緒にしても分離することなく混ざることからも粒子の小ささがわかります。

一つひとつ丁寧に製造し、口コミでも話題に

——製造過程におけるこだわりを教えてください。

福本さん 法令に基づいた最低限のろ過や加熱殺菌を行った上で、極力天然に近い状態でお届けしています。

また、安心・安全な製品作りを最上位に掲げ、ISO22000を取得。

この工場では、すべての設備・機器において最新型のものを導入しています。ペットボトルの軽量化を図りつつ、生産スピードを向上させることで、よりSDGsに配慮した商品提供を可能としています。

また、日頃の取り組みが評価されて、昨年度は食品衛生全国大会(公社)日本食品衛生協会会長表彰(食品衛生優良施設)を受賞しました。

※ISO 22000は、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格

——最近は、ネットだけではなく店頭販売にも注力されているんですね。

福本さん 発売当初は販売に苦労していたのですが、時代に合わせてマーケティングに注力してきました。

最近だとSNSが普及したことにより、インターネット中心の販売を行っています。

昔は新聞や雑誌、クチコミがメインチャネルだったので、大きな変化を感じますね。

そのおいしさや品質の良さから認知度は徐々に高まりをみせ、現在は高級スーパーや一部コンビニエンスなどの店頭販売も好調です。

——最後に、今後の展望を教えてください。

福本さん 当社の企業理念である「生命の源となる水を通じて、お客様の健康と美容の維持に貢献し、お客様とその家族の笑顔が地域や世代を超えて広がるお手伝いをする」に基づき、温泉水を国内だけではなく海外にも販路を拡大していきたいと考えています。

また、温泉水の提供を通し、企業としても「Shine On the Corner(一隅を照らす)」ように邁進していきたいです。

エスオーシー株式会社

〒891-2112 鹿児島県垂水市本城3908-1
TEL:0120-17-4132(お客様センター)※
   0994-32-7139(代表)
FAX:0120-17-4125

※営業時間:平日 9:30〜17:30/土曜 9:30〜14:00/日祝休み

この記事の執筆者

佐原 有紀

大手人材会社退職後、2018年よりフリーライターとして活動。取材経験を活かし、ウェブメディアでの執筆や求人広告の作成などを行っている。

新着記事