ウォータースタンドの使い放題って本当に得するの?宅配水にはない定額制のメリットと注意点を解説

ウォータースタンドは定額制の使い放題ウォーターサーバーです。

どれだけ水を使っても毎月同じ料金で利用することができます。

これまで宅配水型ウォーターサーバーのネックと言える「水代が高い」を解消してくれることから乗り換えが急増しています。

ただ、使い放題のウォーターサーバーがあるのは知ってるけど、「もっと詳しく知りたい」「よく分からないから」と言った理由で申し込みを迷っている人は多いです。

そこで今回は、ウォータースタンドを中心に使い放題ウォーターサーバーについて詳しく解説していきます。

ウォータースタンドの使い放題・定額制ってどういうこと?

ウォータースタンドの使い放題・定額制とは、水道水をろ過して使用するタイプのウォーターサーバーです。

料金体系は、毎月決められた額のレンタル費用をメーカーに支払うことで、水が使い放題になるという仕組みです。

次世代型ウォーターサーバーと呼ばれており、「サーバー本体に自分で水道水を補充するタイプ」と「サーバー本体を水道に直結させて自動補充するタイプ」の2種類あります。

従来の宅配水型ウォーターサーバーと同じように温水・冷水が使えて、更にウォータースタンドでは全モデルで常温水が使用可能です。

原水が水道水!?安全面は問題ないの?

ウォータースタンドを含め使い放題ウォーターサーバーは水道水を原水としています。

そのため、安全面を不安視される人もいらっしゃいます。

ウォータースタンドでは、高性能なフィルターによって塩素やサビ、ウィルスなど人体に有害な物質を取り除くことができます。

ROフィルター搭載のプレミアムシリーズなら放射性物質も除去することができ安全面は全く問題ないと言っていいレベルです。

また、臭いも取り除くことができるので安全なだけでなくおいしく飲むことができます。

浄水器との違い

使い放題のウォータースタンドと蛇口に取り付ける浄水器は「浄水能力の高さ」「便利さ」が大きく違います。

ウォータースタンドに搭載しているナノトラップフィルターやROフィルターは水道水に含まれる有害物質を99.5~99.9%除去することができ、一般の浄水器ではここまで取り除くことはできません。

また、ウォータースタンドは常温水の他に冷水と温水がいつでも利用することができます。

使い放題ウォータースタンドは2タイプある

使い放題のウォータースタンドは水道に直結させるタイプが主流ではありますが、水道に直結させずに使用できるタイプもあります。

水道直結型

水道管に分岐水栓を取り付けてサーバーマシンをホースでつなげて水を給水するタイプです。

使い放題ウォーターサーバーの主流モデルで、タンク内の水が減ると自動で給水されます。自分で水を補充する必要がなく手間がかからず便利です。

分岐水栓を取り付けるための初期工事が必要なのがネックと思われがちですが、工事はごくカンタンなもので原状復帰も問題なくできるので賃貸でも使用することができます。

また、先述したとおり、工事してしまえばその後は水が自動で給水されるので、ボトル交換などの手間が一切なく快適です。

給水タンク型

サーバー下部に給水タンクをセットして使用するタイプです。

自分で水道水を補充するのでやや手間はかかりますが、タンク1本の容量は6Lと小さめなので女性でもラクに補充が可能です。

水道と繋ぐ必要がないので初期工事は不要ですし、近くにコンセントさえあれば使用できるので水道直結型よりも自由に設置できます

ウォータースタンド使い放題5つのメリット

使い放題のウォータースタンドにはメリットが5つあります。

  • 定額制・使い放題で水が使える
  • 料金が変わらず使える
  • ボトルの交換不要
  • 水の注文・受け取り・保管不要
  • 安全性が高い水を利用できる

では、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

定額制・使い放題で水が使える

ウォータースタンドの一番のメリットとも言えるのがやはり水が使い放題なことです。

サーバー内のフィルターで直接ろ過して使用するので、普段水道水を使っている感覚で安全な水を使用することができます。

宅配水型ウォーターサーバーでは、料理や炊飯、野菜を洗うといったことをしたくても費用が気になって使えません。

ウォータースタンドなら使い放題なので気にせずこれらのことにも水を使えます。

料金が変わらず使える

使い放題ウォーターサーバーは、安全性の高い水を好きなだけ利用できます。

どれだけ水を使っても費用はあらかじめ決められたサーバーレンタル費用と電気代、水道料金のみ。

宅配水型ウォーターサーバーでは、12Lボトル1本が1,000円~1,900円程度で、使用量が多くなるとその分費用は高く付きます。

普段から水をたくさん使用する人は、定額制ウォーターサーバーを利用するほうが得します。

たとえば、一般的な4人家族の水の使用量の平均は300L/月とされています。これを宅配水型ウォーターサーバーで賄うとすると・・・

1,000円~1,900円/12L×25本=25,000円~47,500円にもなってしまいます。毎月支払うとなると相当な負担と言えます。

対して定額制のウォータースタンドは、たとえばナノシリーズネオなら月額3,850円のレンタル費用に電気代859円、これに水道料金0.2円×300L=60円となります。合計で5,138円です。

このように、水道料金がかかるとは言え微々たるものですから、月々の使用料金はほぼ変わらず一定で使うことができます。

ボトルの交換不要

宅配水型ウォーターサーバーは、水ボトルが空になる度に交換する必要がありました。

最近では容量の小さいパック式やサーバー下部にセットするタイプなの、以前よりもラクに交換できるウォーターサーバーも出てますが、ボトル交換の頻度は増えますし、手間がかかることに変わりはありません。

一般的なウォーターサーバーのボトルは12Lもあるので、それをサーバーの上まで持ち上げて交換するのはかなりの重労働です。特に女性や高齢の方には大変な作業です。

使い放題のウォータースタンドなら、水道から分岐させて直接的にサーバー内に水が給水されるため、ボトル交換の手間がありません

水の注文・受け取り・保管不要

宅配水型ウォーターサーバーは、水ボトルが自動的に届くものの月によっては余ってしまったり逆に足らなくなることもあります。

いずれにしても、自分でボトルの注文数を変更する必要があり面倒でした。また、ボトルの保管場所も確保しなければいけないなど不便な部分があったのも事実です。

使い放題のウォータースタンドは、ボトル自体が存在しないので、注文や受け取り、保管などが一切必要ありません。

安全性が高い水を利用できる

使い放題のウォータースタンドは、蛇口に取り付ける浄水器とは比べ物にならないくらい浄水能力が高く、宅配水と同じクオリティの水を生成できます

特に、水道水の不純物を限りなくすべて除去できるROフィルター搭載のプレミアムシリーズは、工場で造水されるRO水(純水)と品質は同じです。

工場で作られていたRO水を自宅やオフィスで手軽に実現したのがウォータースタンドであり、これによってコストを抑えることに成功しているというわけです。

ウォータースタンドの使い放題は本当に安い!?宅配水と比較

ウォータースタンドは使い放題だけど本当に安いの?と気になるところではないでしょうか。

宅配水型ウォーターサーバーと比べてレンタル費用が高いため、実際は割高なのではないかと考えてしまう人もいらっしゃいます。

そこで、ウォータースタンドと宅配水型ウォーターサーバーの費用を「レンタル費用」「水代」の項目で比較してみます。

ナノシリーズ プレミアムシリーズ
ナノシリーズ
モデル レンタル費用 水道代/1L(目安)
ナノシリーズ ネオ 3,850円/月 0.2~0.3円
ナノシリーズ ガーディアン 4,400円/月
ナノシリーズ トリニティ 3,850円/月
ナノシリーズ メイト 2,200円/月
プレミアムシリーズ
モデル レンタル費用 水道代/1L(目安)
プレミアムシリーズ ステラ 6,050円/月 0.6~0.8円
プレミアムシリーズ S2 5,280円/月
プレミアムシリーズ L2 7,150円/月
プレミアムシリーズ ネオス2 3,300円/月

※別途電気代がかかります

宅配水型ウォーターサーバー
メーカー/機種(RO水) レンタル費用 水代/1本
クリクラ
省エネサーバー
460円/月 1,590円/12L
アルピナウォーター
エコサーバー
959円/月 1,242円/12L
メーカー/機種 (天然水) レンタル費用 水代/1本
コスモウォーター
smartプラス
0円/月 2,052円/12L
フレシャス
スラット
990円/月 2,098円/12L換算
サントリー
天然水ウォーターサーバー
0円/月 2,077円/12L換算
キララ
スマートサーバー
1,320円/月 2,056円/12L換算

比較して分かるとおり、サーバーのレンタル費用は圧倒的に宅配水型ウォーターサーバーが安いです。

最後に水代です。ウォータースタンドは水道水を使用するため、1Lあたりの料金で示していますが、宅配水型ウォーターサーバーのボトル1本(12L)に合わせても2.4円〜3.6円と圧倒的に安いです。

このことから言えるのは、ウォータースタンドは水をたくさん使うほど安いということです。

ウォータースタンドは、水をほとんど使用しない月でも月額費用は同じなので損してしまうこともありますが、たくさん使用する分には宅配水型ウォーターサーバーよりも圧倒的に安くなります。

ウォータースタンドは使い放題だけど安全性は問題ないの?

ウォータースタンドは定額制で使い放題だからお得で便利だということはわかったけど、安全面はどうなのか?と心配になる人もいるでしょう。

ここではウォータースタンドの安全性について解説していきます。

水の安全性

まず、ウォータースタンドを使用するにあたり一番気になる安全性が水ではないでしょうか?

使い放題と言うだけあって「水の品質が最悪」「味がまずいのでは?」と不安になるかもしれません。

結論を言えば、ウォータースタンドで生成される水は市販されているミネラルウォーターと安全性の面では違いはありません。

ウォータースタンドの核となる浄水フィルターは浄水能力が高く、水道水を安全性の高い水へと変えてくれます。

ウォータースタンドの浄水能力

ウォータースタンドの全9機種で採用されている浄水フィルターは以下の2タイプあります。※2019年11月時点

  • ナノトラップフィルター
  • ROフィルター

ナノトラップフィルターは、ナノ技術を搭載した浄水フィルターでウィルスやバクテリアをもキャッチし有害物質を99.5%除去できます。

ナノトラップフィルターの浄水能力は、廃棄水を出さないものの中ではトップクラスと言えます。

ナノトラップフィルターは、以下の表のとおり、JIS規格の家庭用浄水器試験方法で13項目にパスしています。

検査項目 原水 浄水
遊離残留塩素 2.0 mg/L 検出せず
クロロホルム 0.052 mg/L 検出せず
ブロモジクロロメタン 0.032 mg/L 検出せず
ブロモホルム 0.097 mg/L 検出せず
トリクロロエチレン 0.029 mg/L 検出せず
テトラクロロエチレン 0.0084 mg/L 検出せず
1,1,1-トリクロロエタン 0.29 mg/L 検出せず
総トリハロメタン 0.096 mg/L 検出せず
2-MIB(2-メチルイソボルネオール) 0.000060 mg/L 検出せず
CAT(2-クロロー4,6-ビスエチルアミノ-1,3,5-トリアジン) 0.0027 mg/L 検出せず
溶解性鉛 0.045 mg/L 検出せず
ジブロモクロロメタン 0.11 mg/L 検出せず

※主要12項目を記載

このように、ナノトラップフィルターは一般の浄水器よりもフィルター性能が優れているのがわかります。

また、ナノトラップフィルターの特徴として水道水に含まれるミネラルは除去せず残すことが可能です。そのため、ミネラル特有のまろやかさを感じることができます

ナノトラップフィルターは以下のモデルに搭載されています。

モデル レンタル費用/月額
ナノシリーズ ネオ 3,850円
ナノシリーズ ガーディアン 4,400円
ナノシリーズ トリニティ 3,850円
ナノシリーズ メイト 2,200円

続いてROフィルターです。

ROフィルターは、ナノトラップフィルターよりも浄水能力が高いフィルターです。

特徴として、水分子以外の不純物を99.9%除去することが可能です。

東日本大震災による原発事故を機に、水道水に放射性物質が含まれているのではないかと不安視される人も多いですが、ROフィルターはヨウ素などの放射性物質も除去できるかなり安全性の高い純水をつくり出すことができます。

ROフィルターは、下図のとおり原水は純水と非純水にわかれてフィルターから出てきます。この非純水は廃棄水として捨てることになり、純水1Lをつくるのにおおよそ2~3Lの廃棄水が出ることになります。

つまり、ナノトラップフィルターと比べて水1L生成するのにかかる水道料金は高くなるということです。

ただ、水道料金は1Lあたり0.2円程度なので大きな負担になることはないでしょう。

ROフィルターはミネラルも除去するので、ナノトラップフィルターとは違ってまろやかさよりもスッキリとした味わいの水となります。

雑味がないので料理にも適していますし、ミネラルが含まれていないので赤ちゃんの内臓への負担にもならないのでミルク作りや離乳食にも安心して使えます。

ROフィルター搭載のモデルは以下の4つとなります。

モデル レンタル費用/月
プレミアムシリーズ ステラ 6,050円
プレミアムシリーズ S2 5,280円
プレミアムシリーズ L2 7,150円
プレミアムシリーズ ネオス2 3,300円

衛生面の安全性

ウォータースタンドには近年の宅配水型ウォーターサーバーにあるような自動除菌や熱水循環のような衛生機能を搭載したモデルはプレミアムシリーズステラ1台のみ。

それ以外のモデルには主要な衛生機能は付いてません。

ただ、ウォータースタンドはサービス面が充実しており、半年に1回の定期メンテナンスがあります。

メンテナンス研修を受けた選任スタッフが自宅訪問して徹底的にメンテナンスをしてくれますので、衛生面での安全性も確保されます。

使用時期に合わせたフィルター交換も一緒に行うので、いつも衛生的で安全性の高い水を使えます。

しかも、これらのサービスはすべて無料です。レンタル費用に含まれているので別途請求はなく安心です。

機能面の安全性

小さな子供がいる家庭では、子供のいたずらや誤操作によるヤケドが心配かと思います。

ウォータースタンドは、温水が使用可能なモデルにはロック機能が備わっています。

たとえば、ナノシリーズは以下のようにロック解除操作しないとお湯が出ない仕組みです。

また、卓上モデルならキッチンカウンターなど高い位置に設置することも可能ですから、子供の手が届きにくくより安心です。

ウォータースタンド使い放題の気になるポイント

ウォータースタンドの気になるポイントについてご紹介します。

水の使用量が少ないと損する

ウォータースタンドは定額制だから水が使い放題でお得です。その反面、水を全く使わなくても料金は変わりません

ひと月の水の消費量が少ないと損してしまう可能性があり、必要な分だけ注文して購入する宅配水型ウォーターサーバーのほうが安く済むケースがあるのです。

一人暮らし、夫婦だけなどウォーターサーバーの水をあまり使うことがない場合は、宅配水型ウォーターサーバーが適しているかもしれません。

飲水だけでなく料理にも使いたいというのであれば使い放題のウォータースタンドのほうが得しますが、料理には使わないというのであればやはり宅配水型ウォーターサーバーにしたほうが費用を抑えられるでしょう。

ひと月の水の平均消費量を下表にまとめてみましたので、参考にしてみてください。

家族の人数 飲用水 飲用水+料理
一人暮らし 20L 24L
2人暮らし 30L 36L
3人暮らし(夫婦+子供1名) 36L 48L
3人暮らし(夫婦+赤ちゃん1名) 54L 66L
4人暮らし(夫婦+子供2名) 48L 60L

飲用水にだけ使用する場合と料理にも使用する場合では、ひと月の水の消費量は違ってきますので、主に何の目的でウォーターサーバーを導入するのかをきちんと把握しておくようにしましょう。

目安として、ひと月の水の消費量が24L前後なら宅配水型ウォーターサーバーのほうが費用を安くできる可能性が高いです。48L以上使うのであればウォータースタンドのほうがお得です。

天然水に味は劣る!?

ウォーターサーバーは天然水が人気です。自然のミネラル豊富でおいしいことが要因です。

水の味は主観部分が強いので、天然水のほうが絶対おいしいとは一概に言えません。

ただ、ミネラルは旨味成分というだけあり、水道水の微々たるミネラルを含んだウォータースタンドよりもミネラル豊富な天然水のほうがおいしいと感じる人の意見はたくさん見られます。

ウォータースタンドの水は塩素も取り除くので、水道水と比べてかなり飲みやすくおいしいと感じる人が多いのもまた事実です。

天然水じゃなくても良い、強いこだわりがあるわけじゃないという人にとってはウォータースタンドの水の味はデメリットにはなりえないということでもあります。

対応エリアに要注意

ダイオーズやクールクーなどの使い放題ウォーターサーバーは全国エリアで利用可能になっていますが、ウォータースタンドは今現在35の都道府県でしか利用ができません。

北海道や東北地方、中部地方、中国地方、四国地方などの一部地域ではまだ利用可能になっていません。

徐々にエリア拡大を図っているので、最終的には全国対応になるかと思いますが2019年11月時点では利用不可の地域もまだまだあるので注意してください。

ちなみに、関東地方はすべての地域で利用可能となっておりすべて直営店が対応しています。関東以外のエリアでは代理店対応となります。ただ、サービスの質が落ちるということはないので安心してください。※

※ナノシリーズ ガーディアンは直営店対応エリアのみ利用可能となります。

工事は必要だけど手間も費用もかからない!?

ウォータースタンドは水道直結なので設置工事が必要です。

水道関連の工事だから面倒だったり手間がかかる、費用が高そうとイメージされる人も多いです。

すでに説明したとおり、ウォータースタンドの設置工事は至ってカンタン。仮に元に戻す事になった場合も手間はかかりません。

水道に分岐水栓をつけてホースで繋ぐだけ。穴あけや削ったりすることは一切ありません

工事にかかる時間も1時間程度ですぐ完了します。

また、工事費用は毎月のレンタル費用に含まれているので別で請求されることもないです。

ウォータースタンドはこの設置工事がネックと考えて導入を迷ってしまう人が多いですが、実際のところデメリットとは言い難いと捉えていただいて良いでしょう。

執筆者のプロフィール

水ナビ編集部

これまで60社以上のメーカーを比較し、30機以上のサーバーを実際にレンタルして使ってきた水ナビ編集部が、あなたにぴったりなウォーターサーバーを見つけます。


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